ミロク文明

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老子「第六十五章」道徳経

2017-09-14 00:05:40 | 老子「道徳経と伊勢白山道「徳経81~38
物事を冷静に「静観」していますと、会社での人間関係や親子関係にしましても、いつも繰り返される「パターン」に必ず気付きます。
パターンに気付くことが出来ますと、嫌なことならば避けることが可能に成るわけです。
この能力のことを、玄徳(げんとく)=深遠な徳。神妙なる徳。と老子が呼んでいます。

                    
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・老子「道徳経と伊勢白山道」 徳経 
第六十五章 
*老子を英訳http://mage8.com/magetan/roushi07.html

・原文 「書き下し文
古之善爲道者、非以明民、將以愚之。「 古えの善く道を為す者は、以(も)って民を明らかにするに非ず、将に以ってこれを愚かにせんとす。

民之難治、以其智多。「 民の治め難(がた)きは、その智の多きを以ってなり。
故以智治國、國之賊。「故に智を以って国を治むるは、国の賊なり。 

不以智治國、國之福。「智を以って国を治めざるは、国の福なり。 

知此兩者、亦𥡴式。「 この両者を知るは、また𥡴式(けいしき)なり。
常知𥡴式、是謂玄徳。「 常に𥡴式を知る、これを玄徳(げんとく)と謂(い)う。
稽・𥡴ケイ:①くらべてかんがえる△稽える(かんが-える)
玄徳深矣、遠矣。與物反矣。然後乃至大順。「玄徳は深し、遠し。物と与(とも)に反(かえ)る。然る後(のち)乃(すなわ)ち大順(たいじゅん)に至る。


現代語訳
古くからの「道」を充分に修めた人は、民衆を聡明にしようとはしなかった、むしろ愚直にしようとしたのだ。

民衆が治め難いのは余計な知恵がついたためである。
だから知恵に頼って国を治めようとするのは国を滅ぼす原因となる。

余計な知恵を用いず国を治めれば国は安泰である。
これら二つは国を治める時の法則である。
この法則を常に守る事を「玄徳 – 神秘なる徳」という。

玄徳は深遠で測りがたく、この世の万物と共に帰る。つまり大いなる順応によって無為自然へと至る道なのだ。


英訳文
A person who mastered "the way" from ancient time did not make people knowledgeable. He made them ignorant. If people have too much knowledge, you must have trouble to rule them. If you rule your country with intelligence, you will ruin it. If you rule your country without intelligence, it will flourish. To understand these two things is the law of politics. To always obey this law is called "mysterious virtues". These virtues are deep and far, and go back to the Nature.


*パターンを見ようとする視点が大切です  2012-12-15
伊勢ー白山道 記事全文 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20121215
老子の言葉 第六十五章 
(独自の超訳)
昔の良く道徳を修めた人間は、民衆を聡明に賢くしようとはせずに、
むしろ愚直なままに放置しました。
民衆が治め難くなるのは、民衆に余計な知恵が付くことで起こります。
だから知恵(頭だけで)によって国を治めようとすることは、国家の害と成ります。
知恵(頭だけで)によって国を治めようとしないことは、国家を安定させます。

この二つのことを知ることは、国家を治める法則となります。
常に物事の法則を知っていることを、「神妙なる徳」と言います。
神妙なる徳とは、非常に深遠であり、この世の万物が帰順します。
こうして色んな法則に従えば、この世のすべてが順調に回ります。


原文
「古之善爲道者、非以明民、將以愚之。
民之難治、以其智多。故以智治國、國之賊。不以智治國、國之福。
知此兩者、亦稽式。常知式、是謂玄徳。
玄徳深矣、遠矣、與物反矣。然後乃至大順。」


(感想)
この世には、仕事や人間関係・色んな物事において、大小さまざまの「隠れた法則」や「パターン」が存在することに気付き、それを絶えず知ろうとしなさいと老子が言っています。
もし、この法則に気が付くことが出来ますと、物事を何時も大きな視点で見ることが出来て、災難を避けて物事を順調に丸く収めることが可能に成るということです。
この能力のことを、玄徳(げんとく)=深遠な徳。神妙なる徳。と老子が呼んでいます。

この能力は、誰でも持つことが可能です。
物事を冷静に「静観」していますと、会社での人間関係や親子関係にしましても、いつも繰り返される「パターン」に必ず気付きます。
パターンに気付くことが出来ますと、嫌なことならば避けることが可能に成るわけです
酒癖の悪い旦那ならば、酒を飲みだせば距離を置くことや、自分が言う言葉に注意をするなども、「パターンの認識」を自然としています。

この世は森羅万象すべてにおきまして、パターンに満ちています。
宇宙の天体にしましても、パターン(法則)による運行なのです。
では、この世は機械のように完全にパターンだけの世界なのか?となりますと、これも違うと私は感じています。
パターンを改善することが可能であるパターン(法則)の存在を常に感じています。
それは何か?と言いますと、
「感謝する気持ち」「思いやりを持つこと」「自分の良心(内在神)にナントナク従うこと」・・・・
などの感謝の磁気を発揮することだと感じます。
老子はこのようなことを、道徳に従って生きること、自然な流れに生きること、無為自然(むいしぜん)と呼んでいます。

特に大切なことは、この章の最初に有りますが、パターン(法則)を思考(頭)だけで決めつけてはダメだということなのです。
頭で考えた法則やパターンは、間違っていることが大半なのです。余計な知恵や思考が増えれば、余計に迷うことにも成ります。
このことの注意が、章の最初にされています。

色んなパターンや法則を、頭では無くて、自分の経験から知ること、自分の心身(心と肉体)の反応から知ることが大切です。
以上のような法則・パターンの知識を持ちながら自分の生活をしていますと、必ず何かが前進して行きます。以前の自分とは違って行きます。

人間は、自分が意識しない物事は、ただ時間が経過して行く法則も存在しています。
逆に意識することは、必ず自分の身に付いて来るのです。
今日からの自分の生活において、色んなパターンを眺める「視点を持つこと」を参考にして頂ければ幸いです。

生かして頂いて ありがとう御座位ます 
 

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