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老子「第六十五章」道徳経

2017-09-14 00:05:40 | 老子「道徳経と伊勢白山道「徳経81~38
物事を冷静に「静観」していますと、会社での人間関係や親子関係にしましても、いつも繰り返される「パターン」に必ず気付きます。
パターンに気付くことが出来ますと、嫌なことならば避けることが可能に成るわけです。
この能力のことを、玄徳(げんとく)=深遠な徳。神妙なる徳。と老子が呼んでいます。

                    
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・老子「道徳経と伊勢白山道」 徳経 
第六十五章 
*老子を英訳http://mage8.com/magetan/roushi07.html

・原文 「書き下し文
古之善爲道者、非以明民、將以愚之。「 古えの善く道を為す者は、以(も)って民を明らかにするに非ず、将に以ってこれを愚かにせんとす。

民之難治、以其智多。「 民の治め難(がた)きは、その智の多きを以ってなり。
故以智治國、國之賊。「故に智を以って国を治むるは、国の賊なり。 

不以智治國、國之福。「智を以って国を治めざるは、国の福なり。 

知此兩者、亦𥡴式。「 この両者を知るは、また𥡴式(けいしき)なり。
常知𥡴式、是謂玄徳。「 常に𥡴式を知る、これを玄徳(げんとく)と謂(い)う。
稽・𥡴ケイ:①くらべてかんがえる△稽える(かんが-える)
玄徳深矣、遠矣。與物反矣。然後乃至大順。「玄徳は深し、遠し。物と与(とも)に反(かえ)る。然る後(のち)乃(すなわ)ち大順(たいじゅん)に至る。


現代語訳
古くからの「道」を充分に修めた人は、民衆を聡明にしようとはしなかった、むしろ愚直にしようとしたのだ。

民衆が治め難いのは余計な知恵がついたためである。
だから知恵に頼って国を治めようとするのは国を滅ぼす原因となる。

余計な知恵を用いず国を治めれば国は安泰である。
これら二つは国を治める時の法則である。
この法則を常に守る事を「玄徳 – 神秘なる徳」という。

玄徳は深遠で測りがたく、この世の万物と共に帰る。つまり大いなる順応によって無為自然へと至る道なのだ。


英訳文
A person who mastered "the way" from ancient time did not make people knowledgeable. He made them ignorant. If people have too much knowledge, you must have trouble to rule them. If you rule your country with intelligence, you will ruin it. If you rule your country without intelligence, it will flourish. To understand these two things is the law of politics. To always obey this law is called "mysterious virtues". These virtues are deep and far, and go back to the Nature.


*パターンを見ようとする視点が大切です  2012-12-15
伊勢ー白山道 記事全文 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20121215
老子の言葉 第六十五章 
(独自の超訳)
昔の良く道徳を修めた人間は、民衆を聡明に賢くしようとはせずに、
むしろ愚直なままに放置しました。
民衆が治め難くなるのは、民衆に余計な知恵が付くことで起こります。
だから知恵(頭だけで)によって国を治めようとすることは、国家の害と成ります。
知恵(頭だけで)によって国を治めようとしないことは、国家を安定させます。

この二つのことを知ることは、国家を治める法則となります。
常に物事の法則を知っていることを、「神妙なる徳」と言います。
神妙なる徳とは、非常に深遠であり、この世の万物が帰順します。
こうして色んな法則に従えば、この世のすべてが順調に回ります。


原文
「古之善爲道者、非以明民、將以愚之。
民之難治、以其智多。故以智治國、國之賊。不以智治國、國之福。
知此兩者、亦稽式。常知式、是謂玄徳。
玄徳深矣、遠矣、與物反矣。然後乃至大順。」


(感想)
この世には、仕事や人間関係・色んな物事において、大小さまざまの「隠れた法則」や「パターン」が存在することに気付き、それを絶えず知ろうとしなさいと老子が言っています。
もし、この法則に気が付くことが出来ますと、物事を何時も大きな視点で見ることが出来て、災難を避けて物事を順調に丸く収めることが可能に成るということです。
この能力のことを、玄徳(げんとく)=深遠な徳。神妙なる徳。と老子が呼んでいます。

この能力は、誰でも持つことが可能です。
物事を冷静に「静観」していますと、会社での人間関係や親子関係にしましても、いつも繰り返される「パターン」に必ず気付きます。
パターンに気付くことが出来ますと、嫌なことならば避けることが可能に成るわけです
酒癖の悪い旦那ならば、酒を飲みだせば距離を置くことや、自分が言う言葉に注意をするなども、「パターンの認識」を自然としています。

この世は森羅万象すべてにおきまして、パターンに満ちています。
宇宙の天体にしましても、パターン(法則)による運行なのです。
では、この世は機械のように完全にパターンだけの世界なのか?となりますと、これも違うと私は感じています。
パターンを改善することが可能であるパターン(法則)の存在を常に感じています。
それは何か?と言いますと、
「感謝する気持ち」「思いやりを持つこと」「自分の良心(内在神)にナントナク従うこと」・・・・
などの感謝の磁気を発揮することだと感じます。
老子はこのようなことを、道徳に従って生きること、自然な流れに生きること、無為自然(むいしぜん)と呼んでいます。

特に大切なことは、この章の最初に有りますが、パターン(法則)を思考(頭)だけで決めつけてはダメだということなのです。
頭で考えた法則やパターンは、間違っていることが大半なのです。余計な知恵や思考が増えれば、余計に迷うことにも成ります。
このことの注意が、章の最初にされています。

色んなパターンや法則を、頭では無くて、自分の経験から知ること、自分の心身(心と肉体)の反応から知ることが大切です。
以上のような法則・パターンの知識を持ちながら自分の生活をしていますと、必ず何かが前進して行きます。以前の自分とは違って行きます。

人間は、自分が意識しない物事は、ただ時間が経過して行く法則も存在しています。
逆に意識することは、必ず自分の身に付いて来るのです。
今日からの自分の生活において、色んなパターンを眺める「視点を持つこと」を参考にして頂ければ幸いです。

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老子「第六十六章」道徳経

2017-05-13 16:09:58 | 老子「道徳経と伊勢白山道「徳経81~38
自分を低く謙虚に維持するとは、何とお得(真の徳)なのでしょうか
                    
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・老子「道徳経と伊勢白山道」 徳経 
第六十六章 
*老子を英訳http://mage8.com/magetan/roushi07.html
・原文 「書き下し文
江海所以能爲百谷王者、「 江海(こうかい)の能(よ)く百谷(ひゃっこく)の王たる所以(ゆえん)の者は、
以其善下之、故能爲百谷王。「 その善くこれに下るを以(も)って、故に能く百谷の王たり。

是以欲上民、必以言下之、「ここを以って民に上(かみ)たらんと欲すれば、必ず言(げん)を以ってこれに下り、 
欲先民、必以身後之。「民に先んぜんと欲すれば、必ず身を以ってこれに後(おく)る。 


是以聖人、處上而民不重、處前而民不害。「 ここを以って聖人は、上に処(お)るも而(しか)も民は重しとせず、前に処るも而も民は害とせず。
是以天下樂推而不厭。「 ここを以って天下は推(お)すことを楽しみて厭(いと)わず。

以其不爭、故天下莫能與之爭。「その争わざるを以って、故に天下能くこれと争うことなし。

現代語訳
大河や海が幾百もの谷川の水を集めて河川の王となっているのは、常に下流にあってへりくだっているからである。
だからこそ河川の王となれるのだ。

そこでもし民衆の上に立とうとするならば、必ず謙虚な物言いで人々にへりくだり、  
民衆の前に立とうとするならば、必ず自分の身を人々の後にするべきだ。

だから「道」を知った聖人は、民衆の上に立っても彼らの重荷とならず、民衆の前に立っても彼らの邪魔とはならない。
そうやって天下の人々は彼を喜んで指導者として推戴し、誰も嫌がる事が無い。

他人を押しのけて指導者になろうとする訳ではないから、誰も彼と争おうとする者がいないのだ。

英訳文
Large rivers and the ocean are kings of many rivers because they are at the lower reaches. So if you want to rule the people, you should make your speech humble. If you want to lead the people, you should make your body follow them. So when the saint who knows "the way" rules the people, they don't feel any burden. When he leads the people, they don't feel any obstacles. So the people in the world delightfully have him as their leader and nobody hates it. He never competes with others, and nobody can compete with him.


*自らを低く謙虚に居ること  2012-12-16
伊勢ー白山道 記事全文 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20121216
老子の言葉 第六十六章 
(独自の超訳)
大河や海が多くの河川の王様となっている理由は、それが最も低い所に存在するからであり、
だからこそ低く存在することにより無数の河川の王様となれています。
だから、民衆の上に立とうと思うならば、必ず謙虚な言葉を持って民衆にへり下り、
民衆の先頭に立とうと思うならば、必ず自分の身を民衆の後におくことが大切です。

こういうわけで聖人は、民衆の上にいましても民衆は重いとは思いませんし、
聖人が民衆の先頭に立っていましても民衆は障害とは思いません。
そのために天下の人々は、聖人を喜んで推薦して嫌がる事がありません。
聖人は誰とも争わずに推薦されるために、天下社会に聖人と争うことが出来る人間は存在しません。

原文
「江海所以能爲百谷王者、以其善下之、故能爲百谷王。
是以欲上民、必以言下之、欲先民、必以身後之。
是以聖人、處上而民不重、處前而民不害。
是以天下樂推而不厭。以其不爭、故天下莫能與之爭。」

(感想)
「物事に成功したり、大きく成れるためには、低く謙虚に居ることを意識しなさい」
と老子様が示唆しています。
大きな大河は、低い位置に在るからこそ、幾千もの小川「から」合流して来ます。
高い位置に本流の場所・入れ物が在りましても、小さなモノは参加したくても出来ません。

しかし、社会では知らずに高い位置に物事を用意して設定しているものです。
例えば、銀行から個人がお金を借りたくても、その許可をする設定は高い位置にあるでしょう。このようなことが、色々な視点で世の中には存在しています。
これと同じことが、個人の生活や人生にも言えると感じます。

友人が少ないと嘆く前に、自分が知らずに高い位置に居ないかを注意しましょう。
仕事が上手く行かないと心配する前に、自分が低く謙虚で居るのかを考えて見ましょう。
自分が貧乏だとあきらめる前に、それでも生かされている原点への感謝の心が自分に有るのかを静観して見ましょう。
自ら低く謙虚であれば、すべてが集まる大河のように色んな物事が自然と集まる自分自身に成れる可能性を老子が言っています。

高みから低みへと水が流れるのは、この世の法則です。
だから自分が低く謙虚で居ることは、何事も自然と自分に集まるように成って行くのです。
そして、お金持ちに成っても、その人が低く謙虚であれば、周囲の人は非難もせずに邪魔もしないということです。
自分を低く謙虚に維持するとは、何とお得(真の徳)なのでしょうか。

何が有ろうとも、短い限定の時間(人生)の中での出来事に過ぎません。あっという間に、辛いことも楽しいことも終わります。
それならば、自らを低く謙虚にしながら、思いっ切り生きるのが最善なのです。
どんな事も良い思い出に、必ず変わって行きます。

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老子「第六十七章」道徳経

2017-02-26 00:38:37 | 老子「道徳経と伊勢白山道「徳経81~38
三つの宝物があって、それを常に大切に守っている。 第一に慈しみの心、第二に倹しく暮らす事、第三に人に先んじようとしない事である。
天もそんな人々を救おうとし、慈しみの心によって守ってくれるのだ。

                   
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・老子「道徳経と伊勢白山道」 徳経 
第六十七章 
*老子を英訳http://mage8.com/magetan/roushi07.html
・原文 「書き下し文
天下皆謂我大似不肖。「 天下皆我れを大なるも不肖(ふしょう)に似たりと謂(い)う。
夫唯大、故似不肖。「 それ唯(ただ)大なり、故に不肖(ふしょう)に似たり。
若肖、久矣其細也夫。「若(も)し肖ならば、久しいかなその細なるや。 

我有三寳、持而保之。「我れに三宝(さんぼう)有り、持(じ)してこれを保つ。 

一曰慈、二曰儉、三曰不敢爲天下先。「 一に曰(いわ)く慈(じ)、二に曰く倹(けん)、三に曰く敢えて天下の先(さき)と為(な)らず。

慈故能勇、儉故能廣、不敢爲天下先、故能成器長。「 慈なるが故に能(よ)く勇(ゆう)、倹なるが故に能く広く、敢えて天下の先と為らざるが故に能く器(き)の長(ちょう)を成す。

今舍慈且勇、舍儉且廣、舍後且先、死矣。「今慈を舎(す)てて且(まさ)に勇ならんとし、倹を舎てて且に広からんとし、後なるを舎てて且に先ならんとすれば、死せん。
 
夫慈、以戰則勝、以守則固。「それ慈は、以(も)って戦えば則(すなわ)ち勝ち、以って守れば則ち固し。 

天將救之、以慈衛之。「天将(まさ)にこれを救わんとし、慈を以ってこれを衛(まも)る。 
現代語訳
世の人々は私の事を「偉大だけれども、愚か者の様だ」と言う。
偉大だからこそ愚かに見えるのだ。もし人並みであったならば、とうの昔に取るに足らない人物になっていただろう。

私には三つの宝物があって、それを常に大切に守っている。
第一に慈しみの心、第二に倹(つま)しく暮らす事、第三に人に先んじようとしない事である。
  ・倹(つま)しいとは? 倹約をしている。暮らしぶりが地味で質素である。

慈しみの心があれば、人々のために勇敢にもなれる。
倹しく暮らしているから、心広々とし気持ちが豊かになる。
人に先んじようとしないから、人々を上手く用いる指導者となれるのだ。

もしも今、慈しみの心無くして勇敢であろうとし、倹ましく暮らさずに心豊かになろうとし、人々を押しのけて先んじようとすれば、死あるのみだ。

だが慈しみの心があれば人々を団結させて、戦えば必ず勝ち、守りを固めれば敗れる事は無い。
天もそんな人々を救おうとし、慈しみの心によって守ってくれるのだ。

英訳文
People call me "great, but silly". I look silly because I am great. If I were normal, I would have become a worthless person long before. I have three treasures and always keep them. The first is compassion. The second is to live frugally. The third is not dare to take the lead. You can be courageous if you have compassion. You can have a broad mind if you live frugally. You can become a good leader if you do not try to take the lead. However, if you try to be courageous without compassion, try to have a broad mind without living frugally, and try to take the lead selfishly, you die. With compassion, you always win a battle and never lose a defensive battle. Heaven also save and protect you with compassion.


*慈悲心が幸福を呼びます 2012-12-18
伊勢ー白山道 記事全文 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20121218
老子の言葉 第六十七章 
(独自の超訳)
社会の人々はみな私のことを、言うことが大人物のようだが愚か者に見えると言います。
しかしそれは本当に大人物だからこそ、逆に愚か者に見えるのです。
もし私が賢い人間に見えたならば、最初から小物に過ぎなかったということです。

私には三つの宝が有り、常にこれを守っています。
第一は、慈悲の心です。
第二は、質素倹約です。
第三は、社会の人々の先頭を歩かないということです。出しゃばることをしません。

人間は、慈悲深い人ほど勇敢に成れます。
質素倹約をするからこそ、広く色んな活動をすることが可能に成ります。
あえて社会の人々の先頭を歩かないからこそ、色んな人々の長所を陰から伸ばすことが可能に成ります。

もしも今、慈悲の心なしで勇敢であろうとし、
質素倹約をしないで交友を広げようとし、
人々の後ろに居ることを捨てて何でも先頭に立とうとすれば、
その人間は必ず早死にするでしょう。

しかし、慈悲の心を持って戦えば必ず勝ち、
慈悲の心を持って守りに入れば非常に強固に成れます。
つまり、天界が守護する人間とは、慈悲の心を持つ人間のことなのです。

原文
「天下皆謂我大似不肖。夫唯大、故似不肖。若肖、久矣其細也夫。
我有三寳、持而保之。一曰慈、二曰儉、三曰不敢爲天下先。慈故能勇、儉故能廣、不敢爲天下先、故能成器長。
今舍慈且勇、舍儉且廣、舍後且先、死矣。
夫慈、以戰則勝、以守則固。天將救之、以慈衛之。」

(感想)
老子様が、慈悲(じひ:情け心)の重要性を言っています。
「天界は、慈悲の心を持つ人間を、頼まれなくても陰から守護してくれる」
と老子が述べる意味は大きいです。

祈祷(きとう)や呪詛(じゅそ)、調伏(ちょうぶく)などの言葉を聞きますと、何か攻撃的なイメージを持たれるかも知れませんが、もし攻撃心を持つ人間がこのような行為をしたり、このような思いを持ちましても機能はしないのです。
そのような害する思いのパワーとは、実際には弱くて継続性が無いのです。
だから、あの上司は嫌いだ、あの人間は嫌いだなどと思っている内は、自分自身の生命力を削り取るだけであり相手は平気なのです。
つまり、他人を呪っている間は、自分自身が損をするだけです

そうではなくて、自分の良心で判断しても相手が悪いと思いますと、その相手を気の毒な人間だと思って、その先行きを心配して上げるほうが相手に色んな気付きの現象が起こり始めます。
仏典の観音経を読みましても、観音様の偉大なパワーの源泉は
「情け心」「思いやりの心」「他を救い助けたい心」
から起動することが良く分かります。そこには他を害する心や攻撃心などは一切ありません。

だから逆に言いますと、もし自分に対して怒って来る人間がいましても、心配することは不要です。
他人への怒りは、必ずその人間自身に帰ることに成ります。
自分も一緒になって怒り返している間は、相手は平気なままであり自分も損なのです。
もし、自分を怒ってくれる人がいますと、逆に感謝をしているぐらいが丁度良いのです。
そうしますと、相手が本当に正しければ自分自身が改まっていきますし、相手が悪ければ相手に怒りが反射します。

この章での注意は、慈悲の心が無い人間ほど、色んなことを恐れる事態に成るということでもあります。
他人の生霊や憑依、色んなことを恐れる人間ほど、慈悲(情け)や与える視点を自分自身が忘れていることが多いです。
(1)慈悲の心を持つこと。 (2)質素倹約すること。 (3)控えめな態度で居ること。
これは、この世で生きる中で幸福を呼ぶ大切なヒントです。
意識しているだけでも自分自身が変わって行きます。
自分の生活の中で試して頂ければ幸いです。

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老子「第六十八章」道徳経

2014-05-21 22:26:31 | 老子「道徳経と伊勢白山道「徳経81~38
自国を整備強化しながらも、怒りを表明したり、相手に内政干渉したりせずに、まともに相手と争わないことです。そして、相手の下手の態度でいることが本当に賢いのです。
このような態度の国家には、天界が味方をすると

                   
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・老子「道徳経と伊勢白山道」 徳経 
第六十八章 
*老子を英訳http://mage8.com/magetan/roushi07.html
・原文 「書き下し文
善爲士者不武。善戰者不怒。「 善く士たる者は武ならず。善く戦う者は怒らず。
善勝敵者不與。善用人者爲之下。「 善く敵に勝つ者は与(とも)にせず。善く人を用うる者はこれが下と為(な)る。

是謂不爭之徳、是謂用人之力、是謂配天。「これを不争の徳と謂(い)い、これを人の力を用うと謂い、これを天に配(はい)すと謂う。 
古之極。「古えの極(きょく)なり。 

現代語訳
良い武人というのは猛々しくない。戦いが上手い者は怒りを見せない。
勝利するのが上手い者は敵とは争わない。人を使うのが上手い者は相手にへりくだっている。

こういうのを「争わない徳」と言い、「人の力を活用する」と言い、「天と並ぶ」と言って、
古くからの法則である。

英訳文
A good warrior is not fierce. A man who is good at battles does not get angry. A man who always win a battle does not fight with his enemy. A man who uses others cleverly is humble. These are called "virtues without rivalry", "to use people's power" and "to equal to heaven". These are laws from ancient times.


*四つの法則が大切 2012-12-19
伊勢ー白山道 記事全文http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20121219
老子の言葉 第六十八章 
(独自の超訳)
すぐれた真の軍人とは、猛々しくありません。
真に戦いにすぐれた者は、怒りを表しません。
よく敵に勝つ者は、まともに敵と争いません。
上手に他人を使う者は、相手の下手に出ます。

これを争わない人徳と言い、
これを他人の力を使いこなすと言い、
これを「天の采配」と言います。
古来からの最高の法則なのです。

原文
「善爲士者不武。善戰者不怒。善勝敵者不與。善用人者爲之下。
是謂不爭之徳、是謂用人之力、是謂配天。古之極。」

(感想)
最初の四行を書き換えますと、

「本当に強い人間は、静かな人物に見えます。
すぐれた人間は、その判断が怒りにより左右されません。
最後に勝ち残る人間は、自分の敵の相手をしません。
他人を上手に生かすことが出来る人間は、相手に対して謙虚である」

老子は、これを成功するための「天の法則」としています。
これをさらに短くしますと、

静かで居ること
冷静な判断をすること。

敵には不干渉でいること。
謙虚な姿勢でいること。

もし、このような人物が居ますと、爽やかな風が周囲に吹いていそうです。
今の社会で悩む多くの人々を観ていて感じますことは、
「敵には不干渉でいること」
これが出来ない人間が多いと感じます。

自分の嫌いな人物がいますと、家に帰ってからも嫌な人物のことで頭を占めている人が多いです。
現実では嫌な相手に対して距離を置いていましても、脳内で気にして悩んでいる間は自分から干渉していることと同じなのです。
相手を警戒するために気にしても良いですが、悩まないことが大切です

老子の最初の四行は、まさに国家間でも言えることです。
静かに自国を整備強化しながらも、怒りを表明したり、相手に内政干渉したりせずに、
まともに相手と争わないことです。
そして、相手の下手の態度でいることが本当に賢いのです。
このような態度の国家には、天界が味方をすると老子が言っています。

逆に言えば、このような態度と逆の振る舞いをする国家や個人は、天界・幸運が離れるという意味でもあります。
国家にも個人にも言えることが、本当の真理(道)であり法則だということです。
このような視点を持って、自分の生活を見てみましょう。

生かして頂いて ありがとう御座位ます
 

 老子「第六十七章」  「第六十九章

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老子「第六十九章」道徳経

2013-12-29 21:49:11 | 老子「道徳経と伊勢白山道「徳経81~38
自分の方が三歩も下がり、争いを避ければ良いです。そして、自分が身を引いても、相手から目を離さないことが大切です。もし、相手と対峙することに成れば、悲しみの気持ちを持って対応しましょう。
                   
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・老子「道徳経と伊勢白山道」 徳経 
第六十九章 
*老子を英訳http://mage8.com/magetan/roushi07.html
・原文 「書き下し文
用兵有言、「 兵を用うるに言えること有り。
吾不敢爲主而爲客、不敢進寸而退尺。「吾(わ)れ敢えて主(しゅ)と為(な)らずして客(かく)と為り、敢えて寸(しん)を進まずして尺(しゃく)を退けと。

是謂行無行、「これを行くに行(みち)無く、 
攘無臂、執無兵、扔無敵。「 攘(はら)うに臂(うで)無く、執(と)るに兵無く、扔(つ)くに敵無しと謂(い)う。

禍莫大於輕敵。輕敵幾喪吾寳。「禍(わざわ)いは敵を軽んずるより大なるは莫(な)し。敵を軽んずれば幾(ほと)んど吾が宝を喪(うしな)わん。
故抗兵相如、哀者勝矣。「故に兵を抗(あ)げて相い如(し)けば、哀しむ者勝つ。 

現代語訳
用兵術にこんな言葉がある、
「こちらから攻撃するよりは、むしろ守って応戦せよ。わずかの距離を進軍するよりは、むしろ大きく後退せよ」と。

これは「行軍しようにも道が無く」「振り上げようにも腕が無く」「命令しようにも兵が無く」「攻撃しようにも敵がいない」と言われる事である。

戦いにおいては敵を軽視する事以上の災いは無い。敵を軽視すれば私の言う三つの宝、「慈しみの心」「倹しく暮らす事」「人に先んじようとしない事」の効力をほとんど失ってしまう。
だから同兵力での戦いの時には、慈しみの心で事態を哀しむ方が勝つのだ。
 


*悲しみを持つ人間は強く成れます 2012-12-20
 伊勢ー白山道 記事全文http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20121220
老子の言葉 第六十九章 
(独自の超訳)
軍隊を使用する場合に言えることがあります。
「自らあえて攻撃を仕掛けずに、防衛に徹すること。
あえて無理に一寸でも前に進もうとはせずに、大きく10倍の一尺でも後退すること」
ということです。

このようなことを、「進軍するにも進むべき道が無い」
「こぶしを振り上げようにも腕が無い」
「武器をとらず」と言います。
すなわち、そのようにしますと戦うべき敵など存在しないのです。

敵を軽視することほど大きな災いはありません。
もし敵を軽視すれば、自分の宝の大半を失うことに成るでしょう。
だから、軍隊を出してお互いに拮抗する時は、悲しみの気持ちを持つ方が勝ちます。

原文
「用兵有言、吾不敢爲主而爲客、不敢進寸而退尺。
是謂行無行、攘無臂、執無兵、扔無敵。
禍莫大於輕敵。輕敵幾喪吾寳。故抗兵相如、哀者勝矣。」

(感想)
この章は、軍隊や戦争のことだけを言っているのではなく、社会での人間関係や、心の内面世界の葛藤への対策を老子が表現しています。

相手に攻撃心を持つことよりも、自分の心の安心を守ることを意識しなさい。
少しでも相手を攻撃するぐらいならば、逆に自分の方から大きく後退するのが良いのです。
このような心境に成れますと、そこには争い自体が存在しなく成ります。

ただ、相手をバカにして、手を引き下げる自分が賢いと思っていてはダメです。
相手を軽視していれば、大きな被害を自分が受けることに成りかねません。
だから、相手に備えながらも、相手が可哀想な人間だと思う慈悲(情け)の心を持って静観していることが大切なのです


このように言い換えることも可能です。
老子の思考のリズムには、宇宙の起承転結と言いますか、釈尊の生老病死と言うか、細かい心の綾(あや:模様)から大きな流れ、対策までもが完璧に織り込まれています。
庶民の悩みから王様の悩みまでも対応される、人智を超えた存在の知性を老子に感じます。
老子は、気の毒な戦乱の時代に転生したために、その表現によく軍隊を例に出しますが、当時の人間にはその表現が一番に分かりやすかっただけなのです。
もし老子が現代社会に転生していれば、サラリーマンの悲哀を例にしたかも知れませんね。

この章の大切なことは、
「悲しみの気持ちを持つ方が勝ちます」です。

これはまさに、親が子供を叱る時の心境にも言えます。
親が泣きながら子供を叱りますと、子供には後年まで影響するものです。良い意味で、一生忘れないかも知れません。
怒っているのに泣くとは、そこに「真剣な」愛情を子供ながらに感じるのです。
現実の戦闘におきましても、怒り心頭している人間よりも、悲しみを持って向き合う人間の方が冷静な判断が可能に成ります。

社会で生きていますと、仕事においても家庭においても、道路の交通におきましても大小さまざまな争い事が必ず起こるものです。
そういう場合は、自分の方が三歩も下がり、争いを避ければ良いです。
そして、自分が身を引いても、相手から目を離さないことが大切です。
もし、相手と対峙することに成れば、悲しみの気持ちを持って対応しましょう。


今年もあと10日ほどで終わります。明日12月21日は、一年で昼の長さがもっとも短い冬至です。
重力変化を想定して、入り始めの12月20日・21日・抜ける22日を防災意識を持って過ごしましょう。

電気料金の節約・倹約、冬場の停電対策の意味で、コタツ代わりの寝袋(最低使用温度域-10度)も参考に。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

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