◇ 人間物語 の メール講座 NO33 ◇
それは
本当の愛などじゃないと
今気づかなくても
あなたが やがて
おじいさん おばあさんになった頃
必らず その事実が
あなたを圧倒してしまう時が来る。
その時になって
いくら あなたが
泣きわめいても駄目だよ。
あなたは
色々な人に
助けを求め様とする。
だが
誰もあなたを
助けられる人はいない。
そこで
あなたは今度は その事から目を
背けようとする。
だが
それも
あなたを助けるまではいかない。
その場が
楽になるだけだ・・・。
違う
そんな事では
役にたたない。
それは
あなたが 間違っていたという
事実を 目の当たりにして
本当の
あなたじゃない あなたが
打ち負かされ切った時に
あなたを
怖がらせ
泣きわめかしていた物も
自分の手で自分を恐がらせ
泣きわめいていた あなた自身も
その どちらも 同時に 消えてなくなる。
そして
そこに
あなたの本性の 誕生がある
その本性のあなたは
それ自体に
優しく包み込まれる・・・。
その時こそ
あなたは あなたの手で
あなたを 救い出してしまっている。
その時こそ
あなたは ここに至っている。
「空」に至っている。
真理に至っている。
愛 そのものになっている。
もう
愛など求める必要も
なくなってしまう。
そして愛とは
あなた自身の内に潜んでいて
あなたは その愛自体に
1人で出逢えない為に
いつも いつも 人を介していた事を
知るに至るだろう。
人を介していたばかりに
いつも 内側に あなたが
入って行く事を せずに
愛が 体験できていた為に
愛は 外側にあるもの
それは 人との間にしか起こらないものだと
決め込んでいた事にも
あなたは気づく・・・。
そんな
決めつけがあった為に
あなたは今日まで
てんで方向違いの方向に
進んでいて
長い事 あなたが 愛そのものに
なってしまう事を
延期し続けてきた・・・。
あなたの愛は
いつも 未来に必らず
終りが 破壊が
横たわるものでしかなかった・・・。
だってあなた1人じゃ
今までの愛は
起こらなかったからだ。
それには 必らず相手が
必要だったからだ。
自分が
終りたくなくても
相手によって
終らされてしまう可能性もある。
だから あなたは
いつも 愛の中ですら
自分を守っていたし
その緊張をとけなかった・・・。
それは
そもそもの始まりから
間違っていた。
順序として
まず第一番目に
なされなくてはならない事が
なされていない。
だから 終りが来る事も
あなた自身が
一番良く知っていた。
まず 一番に
あなたは 内側に入って
あなたが 愛そのものになってしまう
あなたの内側の愛を
開く事を始める。
あなたの内側の愛が
開かれたら
あなたは
愛は 人に 外側に
求めるものじゃない事を
知るに至っている。
あなたは
愛で満たされている。
愛で満たされている人は
愛をするなんて
馬鹿な事をしやしない。
そんなうわべの
作りものなんて 演じない。
そして
近づいてくる人を
愛の名の基に
自分が一人になり
内側をのぞき出してしまう事を
まぎらわせる為の
道具になんて使わない。
淋しさを誤まかす為の
道具になんて使わない。
だから
やがて その相手も
自然に 内側の愛を発見する道を
歩み出してくれる事だろう。
それは
長い時間を
要すかも知れない・・・。
だが
あなたとの関係の中に
何かを見い出した人は
必らず
その道を歩み始めてくれる。
愛は
人に求めるものではなく
又 与えるものでもなく
ただ ただ 常に あなたの内側が
あなたのハートが 心が
空っぽの 空き家で 居られる事だ。
今までの あなたに
「さよなら」をして
あなたの内面が
ただの 空き家で
あり続けている事実に
波長を合わし続けられる事だ。
あなたの 内面の
事実と共に
歩いている事だ。
そして
そんな あなたから
人が愛を与えられていると
感じ取っても・・・。
それは
その人の自由だ
そう言われ続ける様にしようなんて
馬鹿みたいな事はしない。
あなたは 誰一人
特別扱いなんかしない・・。
或いは
皆を 特別扱いする。
どちらも同じ事だ。
どんな人でも
あなたの 空き家に訪ずれた人を
自然に大歓迎でき。
そして
空き家を後にして帰るお客さんを
閉じ込めたり 引き止めたり
その後を追いかけたり
いつまでも そのお客さんの事を
考えていたりしない・・・。
だって そんな事をしたら
あなたは もう
空き家じゃなくなっている。
次に 入ってきた お客さんを
お通夜みたいにして
迎え入れてしまう事になる・・・。
あなた達の
今まで
知っていた愛は
誰かしら
相手を 必要とする 愛だった・・・。
その愛は
その愛自体
いかに 不毛かという 事実を
あなたが 知るに 至るまでの
乗り物だ。
その事実を
あなたが 知るに 至るまでは
何度でも 何度でも
愛し続けたらいい・・・。
相手が問題なんじゃない
あなたが 問題なんじゃない。
その乗り物
愛という乗り物は
関係の上に成り立つ 愛の不毛さを
あなたに 伝える役目をする。
だって
その愛の おかげで
苦しさを せつなさを
悲しさを
あなたは うんざりするぐらい
嫌というほど
味わい続けて来た。
それは
必らず 後にしなければならない
乗り物だ。
そうじゃなければ
あなたは 一生その中で
のた打ち回る。
勿論
喜びもあるだろう。
だが
その喜びの分
あなたは 必ず苦しまなければならない。
そして
そこを後にしてから
内側へと
あなたは 進み出す。
本当の 愛を深しに
あなたは 始めて
正しい方向に向かい出す。
もしも
あなたが その不毛さを
理解した上でなければ
あなたは 再び外側に
向い出してしまう。
何故なら
内側の 深みに達する事が
出来ないからだ。
愛の扉を
開く地点まで 達せられずに
あなたは 戻って来てしまう。
だって 内側への探索は
非常に難しく
根気がいる。
そればかりか
恐怖や 苦しさを 共ない
大変な勇気がいる為に
あなたが 本当に理解してからで
なければ
進めない。
だが
外側の愛で
こっぴどい程に傷つき
どんなに相手が変ろうが
同じ事だと理解し
その愛に嫌気がさした あなたなら
内側の 奥の奥の奥に潜む
愛の扉を開かせる事が
可能になる。
だって
今や あなたは
外側の一切を求め歩いて
外側の どこを探がしても
それがないことを
知ってしまっているからだ・・・。
もう
内側をおいて 他にない
あなたは ひとつの確信に立って
歩み始める。
そこに
至る為なら
自らの命までもを 差し出す用意がある。
そんな
人にならば
最後の地点に至る事が
可能だ。
ここで
彼の本性の誕生 復活は起った・・・。
これから読み上げるのは
その時の彼の言葉だ。
そして
それは 彼の誕生の詩だ
「 パパは 今まで
たくさんのものを
ただ 追い求めて来た。
それは
小さい頃
そう おまえより
もっと ずっと小さい頃から
パパが 育って来た線路の上を
歩いているとも解からずに
ただ
パパは それが良い事だと
思っていた。
でも
何を求めても
何をしても
パパの 本当に欲しいものは
そこには 無かった。
線路の上を
歩き続けても
走っても
何をしても
それは そこにはないと
わかった時
それが どんなに馬鹿げたことかと
わかった時
パパは 一切を捨てた。
全てを捨てた。
いや 捨てたんじゃない
最初から
何も持っていなかった事に
気づいたんだ。
何もだよ
何ひとつ
パパの 持ってる物は 無かったのに
それを見るのが怖くて
ただ 次から次へと
求め歩いている
そんな 自分が
消えうせてしまったんだ。
そしたらバパは
どこにも居なくなって しまった。
いしだ たかし というのは
パパじゃない。
この肉体に ついている名前で
パパは いしだ たかし じゃない。
ただ その体を
借りていただけなんだ
おまえも そうなんだよ
だから それを自分などと
思っちゃいけない。
そんな所にも
おまえは 居ないんだから
いつか気がつく 時がくる・・・。
パパには
もう一度
おまえと同じ所で
気づかない様に
眠ったふりはする事ができても
それは
あくまで
ふりだけで
眠り続ける事なんて
出来ない。
おまえは
そんなパパを見て
おかしい 変な人だ
狂っていると 思うだろう。
でも 仕方がない
もう パパには どんなに努力をしても
おまえの所に
帰る事は出来ないんだ。
ただひとつ
おまえと 一諸に 成れるのは
おまえが パパのところに
来る事は 可能だよ。
でも
その逆は無理だ
例えしても
それは 振りだけなんだよ。
パパだって
おまえと 離れたくなかったけど
仕方なかった。
パパには
どうする事も 出来なかったんだ。
今が パパのその時だった・・・。
悪かったね 」
これは
彼の奥さんが
ここまで成長した彼を見て
今までの 彼とは
まるっきり 違ってしまった 彼を見て
奥さんは 戸惑ってしまった。
その奥さんが
子供口調で
「 どうして 今までのパパと
違ってしまったの? 」と
言う質問の手紙を書いた。
その時
子供に答える様にして
彼が書いた「愛の詩」だ・・・。
奥さんは
それを読んで
内的な成長の道を歩む
きっかけになった
彼の詩だ・・・。
そして
今 彼等は
二つの純粋な空間として在る。
互いの中に
溶け込み合って 成長につぐ
成長を 繰り返し続けている。
さあ
ここまでで
彼の話しは お終まいだ。
あなたが
ここまでの 彼の話をきいて
何を感じようが
構わない。
だが これは真実だ。
私は 彼の話を通して
あなた方にも
同じ地点まで
歩く事が出来るということを。
そしてあなたにも
本性の誕生が
可能なのだという事を伝えたかった。
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに