あなたの中は
いつだって晴れ渡った空だ。
あなたが
自身の姿を忘れてしまい
あなたの中に次々と
浮かび上がって来る
雲のひとつに あなたの目を
奪われてしまっていると
あなたは どんよりとした
曇り空のようになってしまったり
或いは 水分をたっぷりと抱え込んだ
雨雲のようになってしまったり
本来の あなたの姿から遠ざかり
やがて あなたの姿を見失ってしまう。
けれど
そんな時にだって
本当は あなたの見入ってしまった
雲の背後には 晴れ渡った空が ちゃんと在る。
決して失われてしまった訳ではなくて
あなたの目が直ぐ近くの雲のひとつに
目を奪われてしまっていた為に 一時的に
あなたに見えなくなっていただけだ。
あなたの目を
あなたの中に生まれた
雲のひとつが塞いでしまい
本来の あなたの姿である
晴れ渡った空が見えなくなって
しまっていただけだ。
あなたの目を あなたの
中に生まれた たったひとつの
小さな考えが あなたの目を
塞いでしまっていただけだ。
あなたの目を
あなたの中に生まれた
たった ひとつの感情が
あなたの目を塞いでしまっていただけだ。
あなたの中に生まれた
荒れ狂い抑え込めないほどの
荒ぶる感情が あらぶる感情の海が
あなたの目を塞いでしまっていただけだ。
その感情は
抑え込むものじゃない
決して その感情と共に
動く事をせずに 黙って その感情を
見つめ続けて行くと感情と感情の切れ間に
晴れ渡った空から陽射しが差し込んで来てくれる
そうして感情は越えて行くものだ。
大切な事は
あなたの中に
荒れ狂った感情が在る時には
決して その感情と共に
動かないと言う事だけだよ。
その感情と共に
あなたが動かなければ
あなたは感情には成らずに済み
その感情が静まり返った時に初めて動く
新しい歩み方を手にする事が出来てしまうよ。
いつまでも永遠に荒れ狂い続けている感情など
見た事が無い。その感情が激しければ激しいほど
治まるのも早いものだ。
あなたは ただ
どこかに腰を下ろして
まるで人事のようにして
その感情の荒れ狂う様を眺め続ける事を
していたら良いだけだ。
やがて静かに治まり
背後の晴れ渡った空から陽射しが
差し込んで来てくれるから
そこまで待ったら良いだけだよ。
流れて来る
雲のひとつに身を任せて
しまうのではなくて 少しだけ待つと
背後の陽射しが目に入るから
そちらの晴れ渡った空の方に身を任せて
動く事を あなたの新しい動き方にしたら良いだけだ。
それは
どんな雲とも
ひとつになってしまわない事です。
それは例えば 死の宣告さえもです。
つい最近
私は癌検診を受けて
癌検診に引っかかってしまいました。
詳しい検査の結果
癌では無かったのですが
間質性肺炎という
癌よりも更に性質の悪い病気に
かかってしまっている事が解かりました。
それは致命的な病気で
どうやら回復は見込めないようなのです。
何日か前に
本当に自分は数年の間に
死んでしまうのだと言う事を
受け容れようとしていた時の事です。
一昼夜
独りで考え続け
正直 私は孤独に
押し潰されそうになってしまっていました。
そして孤独に
押し潰された後に見えた来た場所は
いつも私が伝えて来ていた 自分の馴染みの
弱くて 駄目で 情けなくて 何ひとつとして
出来そうもない 出来損ないの 本来の自分の場所でした。
今迄も自分では真実を語り
本当の事を伝えて来ているという
自負は有ったけれど 自分が死を告知されて
初めて 自分の死と向き合い受け容れる事を通して
今迄 私が伝えて来た事は 決して間違いでは
なかったと解かる事が出来て それだけが
とても嬉しかったのです。
何色でもない
透明な あなたが
ちゃんと誰もの中に在ります。
その場所は 例え あなたの死でさえも
すんなりと受け容れてしまう事が出来る場所です。
その場所は
死の直ぐ隣に在る
唯一 私達の生きる事の出来る場所です。
そして
余命告知という
ひとつの雲によって
見えなくなってしまっていた
背後の晴れ渡ったままの空が
再び見えて来ました。
私は死ぬ時までは
生の中を今迄通りに
生きる事にしました。
晴れ渡った空の方に身を任せて
元気に生きて行く事をします。
そして出来れば
私は死の中さえも
意識の目を開いたままで
生きてみたいと思っています。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
誰も知らない楽な生き方
絶望から あなたを救い出し
生きる上での大きなヒントを与える
http://ningen-monogatari.com/mail_kouza.index.html
大切な人と
大切な日々を生きる為に
自分の見つめ方を 学ぶ道
人間物語が贈る 「自分の心の育て方 講座」
http://ningen-monogatari.com/sub00.html