この道の果てまで・・・

ただ純粋に ただ一途に歩む時
突如として それまでとは まったく違う
次元の異なる大地が あなたの目の前に姿を現す。

★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 409★

2007-11-30 11:01:45 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO27 ◇





あなたは 
もう 既に
今は無くなっているものの中に
生きている・・・。

過去の中に生きるとは
そう言う事だ。

無いものの中になど
どうして 生きる事が出来る
それは 不可能だ。

だが 
あなたは その不可能をしている。
あなたは 今日まで死んでいた
生きては いなかった。

何故なら
過去とは 
死んでいるものだ。

その中に生きる あなたも
当然,死んでいる。

あなたは 今日まで
うす暗い 墓場の中で
もう死んでしまった過去と
共にあった。
それは とてもじゃないが
生きているとは 言いがたい。

そんな姿が 
あなたが あなたと思い込んで
歩き続けてきた「俺」であり「自分」と
呼んでいたものだ。

そんな「俺」を そんな「自分」を
後にしなさい。

それは あなたなんかじゃない。
第一 「俺」とか 
「自分」と呼べるものなど
この世に存在した事など
今だ 一度もない。

何故なら
あなたが「俺」と
指し示めそうとした瞬間に・・・。

あなたのやった事は
過去という時間の中に
すべり込んで行ってしまう。

あなたなど
今まで 1度も居た事など無かった。
それは あなたが過去と
一体と 成っている間は ずっとそうだ。

そうして
生き続ける限り
肉体の誕生を済ませただけで
本来の あなたの誕生をしないままに
あなたは 消え去る。



そして 
そんな あなたに
「生」を 味わう事は 
まず不可能だ。

過去を 
あなたの中で
生かし続けられていると
あなた一人が 勝手に思い込んで生きる。

そんなあなたには
生を味わう事ができない。

何故なら
その過去の中には
様々な事が 含まれている。

あなたが 
そんなに 
過去に すがって
過去を 手放せないでいるのは

例えば
未来を より間違いの
無いものにして 行く為に
あなたが 過去を使っているからだ。



未来に 
過去を照らし合わせ
その過去を 物事の判断基準に使う。

過去して来て 
良い結果を
得られて来た事と
似かよっているものは
やって。
 
悪い結果しか
得ていない事は やらない
こうなったら あなたは
未来を全部 過去にして行ってしまう
そして あなたの描いている
未来の 大黒柱は
過去から 投影されている。

例えば
過去 あれほど
嫌な思いを した事を
二度と 味わいたくないと思い
未来を あなた流に
作り出している。

それだって 過去を生かし続けて
いつまでも いつまでも
その過去と戦い続けて
あなたは ほんの一時も 
休息を 取れない。

そして
いつか あなたは 
息切れをして 負けてしまう。


あなたの負けは 
既に 決まっている。

それが 早いか 遅いかの
違いに すぎない。

それに第一
あなたは 既に
無くなっているものと
戦っている。

あなたが 勝手に「ある」と
思い込んでいる為に
造り出されている恐怖から
逃げる為の 未来・・・。

それは 馬鹿馬鹿しい 生だ
だから そんな あなたに
未来などない。

この事実に
気づかなければ
あなたは ずっと墓場の中だ。

折角 
この世に「生」を受けたのに
あなたは 産まれず仕舞いで
死んで行く・・・。

目を覚ましてごらん。
過去は すでに消えて 無くなっている。

未来は まだ来ていない。
何ひとつ 気にかける 
必要のあるものなど 無いのだよ。

過去 
そして未来
人は このどちらも 
気にかける必要など 無い事を知り

その上で 
その どちらも人には
味わう事など 不可能だという事を知る。

そのどちらにも
私達が 生きられる場所は無いし 
そのどちらにも
私達が 生きる事は
不可能だという事を知りなさい。

これは 事実だ。


人は「今」という 
時の流れなどに
振り回されない中に 
生きている。

その中に 
帰って来る事だ。

そこに 
波長を合わせてごらん。

そこ だけでいい。
他の 一切になんて
かまう必要は無い。

あらためて「今」の中に生きろなんて
言っていない。

一生懸命 今に生きろなんて
言ってはいない。
ちゃんと すでにもう
その今の中に 生きている
本来の あなた自身に
帰っておいでと 言っているんだ。
その事実に気が付いてごらんと言っているんだ。

感受性に
磨きをかけて
感受性を研ぎ澄ましてごらん。

豊かな感受性が無ければ 
私達が唯一生きられる場所である
その「 今 」という場所を感じ取ることは出来ないし
知覚することが出来ない。

そして
中途半端な 感受性は 
あなたの内面をズタズタにしてしまい
あなたを苦しめ傷つけてしまうことになりかねない

けれども全てを射抜いてしまい
あらゆる物事の 向こう側にまで
突き抜けてしまうくらいの
豊かに磨き抜かれた感受性は 

あなたの人生の灯りとなって
足元を照らし出してくれるものだ。




私の処は
その感受性の磨き方と
心の目を養うことを 
皆が学んでいる所でしかない・・・。

そして
あなたの内側に
真理に至る階段を、
道を、見い出して貰おうとしている所でしかない・・・。 





それでは 
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 












★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 408★

2007-11-29 10:48:42 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO26 ◇



☆はるかなる知恵への目覚め

(本性の誕生・愛を超えた愛との出逢い 
        すべてとの出逢い それが愛)




続いて 
第四の段階に
彼は 気づくことになる。

彼は 
今日まで避け続けて来た
たった一人になって
自身を 見つめる事を決意した。

彼は 三段階目の
事実に気づいた後

必然的に
何故 そんな事を続けて来たのか
もっと深く見つめる為に
自分の心の中を覗き込んでいた。

今や 
彼は 誰の所為にも
何の所為にも
しなくなる地点まで 歩き切っていた。
人の所為にしたり
何かの 所為にしたりする事は
余計問題を 解き難くし

その問題から
自分が 目を そらす為のトリックを
自分に 仕掛けている事を
知ってしまっていた。

彼は 自然に そんな事までが
見通せるまでに 成長を遂げていた。

そんな彼が 
究極の知恵に至った
きっかけは 都内を走る山手線の中で起った。

彼は この きっかけが 訪れるまで
まる 三日の間 自分の心の中を
覗き込む事だけ 試みていた。

そこで 彼は 
とうとう ものの見事に
ある事実を発見した。

彼が 他人より自分の妻に
あたったり
我がままを言ったり
自分勝手が出来ていたのは
何故だったのかを発見した。

彼は 最も奥深い所で
奥さんを 自分のものだと 思い込んでいた。

自分の物と言うのは
自分の自由に
思い通りにならなければ 腹が立つものだ。
人じゃない 
まるで物扱いして来た日々
それは 自分の憂さ晴らしの道具だった。

それは 奥さんだけじゃない
いつかしら からじゃない
ずっと そうだった・・・。

自分が生まれた頃から
自分以外の人は 物同然だった。

道具同然の様にしか 見ていず
扱かっていない自分の姿を
はっきりと見た。

妻を自分のものだと
思い込んでいたところから
あたったり 我がままをしたり
随分 ひどい事が出来ていた。



彼は 世の中に
たった1人で 出て来た
この たった1人きりと言う感覚は
私達にとって 一生涯 付きまとう不安感だ。

この 1人という感覚を消す為に
この 不安から逃げる為に
様々な事をして 
人に好かれ 誰からも嫌われまいとして
1人と言う不安を
消し去ろうとする。

だが その不安からは 
逃がれられない。


今度は 様々な物を
自分の物だと思い込む事によって
やはり この不安から
逃げ様として生きている。

彼は この事実に出くわした
そして 更に進んだ。

「 今まで一生懸命に 掻き集めてきた金銭を
私の物だと 思い込んでいたが
こうして 仕事も出来なくなると
全部 吐き出さなければ いけない
私の自由などには ならない。
今まで 自分のものだと思って来た会社も無くした。
やはり 会社も 私の物 私の自由に
永遠になっている事など 不可能だ。
うまく物事が 進んでいた時は 確かに
そんな感覚を 与えてはくれた。
だが あれは錯覚でしかなかった。

もっとも
当り前の様に思えていて 余り
自分がそう思っている事さえ
忘れてしまっていた 妻の事も 
やはり 自分の物などでは無い。

何故なら
私と 同じ様に 私以外の人を
好きになる事だって 出来るし離婚もできる。

それに
私 以上に 妻を 幸福に出来る人間は
世の中に沢山居る。



例えば 私が死んで 
彼女が再婚して
私との結婚など以上に
幸福になれる可能性は 沢山有る。

それに
私との 結婚生活を思い出として
1人で生きて行ったとして
果して幸福だろうか・・・?
今までは むしろ そうして欲しいと
願っていたが・・・。

それは
私が死んでも
私の物を無くしたくないと言う
私の エゴからの 願いでしかなかった。

そして
今日までの生活の中で
自分は 妻を食べさせているのだから
自分が死んだら
妻の生活が困ると
それを 私自身が生きている
存在理由にしていたが

それは 
事実では無かった
勿論 何年かの間は 大変だろう。

だが 
妻は 自分自身の力で
今迄 やったことの無い事を
やりとげる事のできる自分を
発見できる可能性だって有る。


むしろ 
一時的に彼女を悲しませる事に
成るかも知れないが
私の死は 彼女の成長を
進めるものとなる。

私の 今まで生きていた意味は
いつも 妻の成長を止める事でしかなかった。

それは 目先の 上辺の
愛でしかなかった。

私は 今まで生きて来て
妻や 私の係わる全ての人々に
トラブルしか 与えてはいなかった。

むしろ 今までの私は 居ない方が
トラブルは消え
周囲のものは ずっと楽になる事を知った。
私の生は その程度の ものでしかなかった 」




彼の発見した事は 事実だ。

本来
すべての人間の生には
なんの意味や
なんの理由もない。

たまたま あなたは 生まれて来てしまった。

あなたが 生まれて来なければ 
いけなかった理由や意味など
何ひとつ無い。
私は 無意味で
何も無いと 言っているんであって
あなたが生まれてこない方が
良かったと言っているんじゃない。

どっちでも無いと 言っている。
それを とても聞こえにくく感じているのなら
それは あなたが「自分は居た方がいいんだ」と
思っているからだ。

今 ここに 
こうして生きている
私も あなたも 全ての人が

ここに 
こうしている為の
存在理由を
私も あなたも 
自分自身の内側には
持っていない。

それにも かかわらず
「こうしなければいけない」とか
「こうする為に 生まれて来た」と言った
一斉の理由は 全部
あなたが
勝手につけた 理屈であって
真実じゃない。

彼も 
そして全ての人も
自分の 存在理由なしで 生きるのが
心細く 不安な為に
色々な意味づけ
理由づけをする・・・。

だが 
そうして生きていたから
今迄の 彼は 居ない方が良かった。

それは トラブルを 
撒き散らしてしか 生きていない。

そして
その事実を見た時に 
初めて 生きている理由や 
意味づけを 持たずに生きる事ができる

ここで 
初めて
居てもいいし 居なくても良い
どちらでも 良い質の人になれる

世の中に 
生きていた方が 良い人など
1人も居ない。

良くて どちらでもない人に
成れるだけだ。


にもかかわらず
「俺はいた方が良い」と 思っている人は
トラブルしか 巻き起こせない。

そうしている以上
あなたは 居ない方が
トラブルは起こらない。

あなたが 自分の事を
「自分は 生きていた方が 良いんだ」
と思っていると・・・。
事実は 調度 その逆で
「あなたは 世の中に 居ない方が
良い人間に成っている」と
言った事実を伝えたい。


だが 
これ程
認めがたい問題は 他に無い。


あなたも
自分が 世の中から 
居なくなった方がいい。

或いは
自分が生きていなければ
いけないといった
明確な存在理由は 無いなんてことは
認めたくもないだろう・・・。

彼も そうだった。

何故なら
もしも 
そんな物を認めてしまったら
今までの 自分が 崩れてしまう。

今日まで やってきた
すべての事が
水の泡に 成ってしまうからだ。

遥か 遠い昔
あなたの 小さい頃から 生きてきた
生き方全体が 崩れてしまう。

それでも 彼は
この自分自身が 崩れてしまうと言う
恐怖の中に入っていった。

そして彼は 
その恐怖を
乗り起えてしまった。



まず彼は 
自分が今まで
「俺は」とか 
「私は」とか 
「自分は」とかで 指していたのは
一体 どこを指して そう言ったり
思ったりしていたのかを 見た。

彼は 
彼自身の体を指して
そう言っていた訳では無い。

今 やっている事を 
指してでも無い。
それでは 一体 何だったのかと

更に深く 
覗き込んで見た時に
気づいた事は

生まれてから 
今日までの 
自分のして来た 一切の
経験を指して
「自分」や「俺」や「私」と言っていた。

そして それらを 自分であると
思い込んで生きてきていた。

その「自分」と
思い込んでいる
生まれてから 今日までの全てを
無くしたくなかった。

それが 無くなってしまったら
自分までもが 無くなってしまうと
言うところから
恐怖感が 生まれていた。

だが 
その恐怖感は
彼が 勝手に作り出していたものだ。

何故なら
彼が「俺」とか 
「私」とかで 指していた
生まれてから 今日までの全ての
歩み全体は もう過去だ。

過去と言うものは 
もう終ってしまって
消えて無い。

二度と 戻ってなど来ないものだ
その無いものを
無くしたくないと 思い込んでいた。

もう無いものなど
どうして
無くす事など出来るだろう?


それは 
不可能だ。

もしも 
それが「まだある」などと
言いたい人は
良く聞いてほしい。

それは あなたの思い込みがあるだけだ。
それは あなたの記憶が残っているだけだ。

記憶は 現実じゃない。

もしも 
それを あなたと 思っているとしたら

あなたは
一生 過去の中に 生きる。

あなたは
一生涯 過ぎ去った
記憶の中に生き続ける事になってしまう。







それでは 
今日は この辺で終わりにしたいと思います。
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 








★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 407★

2007-11-28 15:02:26 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO25 ◇






彼は 半年を経た頃から
心の中で ある決定をしていた。

妻と別れよう
妻が 実家に帰える様に仕向けてやる
妻の方から「別れたい」と言う様に
させてやると 考えていた。

そして
彼は それまで 築き上げた
すべてを 破壊してしまおうとして
まったく 仕事をしなかった。

彼は
その頃 独立をして 
小さな会杜を経営していたが
すべてを引き払い
それまでの 貯えで生活をしていた。

そして
その女性問題が起ってから
調度 一年が経とうとしていた頃

お金は 底をつき
明口食べるお米さえも無くなった時

彼は 自分が今日まで
何をして来たのかに 初めて 気づいた。
自分の考えた
計算通りに
出来なくなり・・。

開き直って
一切の 仕事をせずに 過ごす事で

当初 考えていた
自分の思い通りに 
しようとした事は

自分を駄目にする事でしか
無かったということや

自分の思い通りにする為に 
していた事は
すべて 自分を破壊する事だったと
初めて 彼は気づいた。

この彼のコメントは
様々な事に触れているから
少しばかり長い・・・
彼は言う

「 私は 妻を愛する事に
疲れ果てていた。妻を白分の物にしようと
強引に結婚した為 常に 妻を 愛し続けなければ成らなかった。

自分が 愛されてはいない事を知っていたから
私が 愛さなければ 妻は何処かへ
行ってしまうと 思い続け 愛し続けた。

私が 愛と思っていた事は 出来るだけ
妻に不満をいだかせない様に する事だった。
その為 会杜でも 家庭でも いつも背伸びをしていて
本当の私の姿を 見せられなかった。

もしも 本当の自分の姿を さらしてしまったら
嫌われてしまうと思い込んでいた。
だから 常に 頼よりがいのある男
頼りがいのある夫を 保とうとしていた。

そういう男に 見せなければ
周りの人も 妻も 自分から 離れて行ってしまうと
考えていたからだ。

ところが
私の胸の中には
いつも誰かを頼よりたいと言う
気持があったし そんな本当の姿を
いつも 隠し続けているつもりだった。

そして
その背伸びをして
頼りがいのある男でいる事に
限界が来ていた。

そんな時
私の前に表われたのが あの女性だった
彼女の前では 背伸びをしない姿を 自分を表せた。

そして 
彼女は 私を愛してくれた。
私が 背伸びをしなくても 愛してくれた。


私は それまで
自分が装った状態で 無ければ
愛されないのだと考えていたから喜んだ。

これこそ 
愛だと小躍りした。

自分が 何もしなくて
そのままで 愛してもらえる
そんな愛を 私は求めていたからだ。

私は 彼女に のめり込んだ。

その頃の 妻は
まさか 私がそうしたとも
気づかなかったが

どことなく 私が妻に対して
冷めたくなった事を感じ取っていたのか
妻は とても気が強く私に接する様になっていた。

それに比べ
彼女は とても 優しい
当然 彼女の方に日増しに のめり込んで行った。

もう その時は 
何も 見えなかった。

だが 私は 重要な事を 忘れていた。

それは 苦しんだ挙句に
気づいた事だ・・・。

私は
今日 こうなるまで
この事に気づかなかった・・・。

私は 今日の 今日まで
妻の 姿が見えていなかった。

今日まで 私が 見て来たのは
妻では 無く。

私に対して 反応する 
妻の姿でしかなかった。
それは 本当の 妻の姿では無く

私に対する 妻だった。
私は 私に対する 
妻の 顔を 姿を 見て
勝手に 妻像を
作り上げてしまっていた。

妻の姿は それひとつじゃない。
それは あくまでも 私に対しての妻の姿だった。

妻だけじゃない
生まれてから 今日まで
私は 誰 一人の顔も
見た事がなかった。
誰とも 出逢った事が 無かった。

私が 出逢って来た すべての人達
それは 私に対して 反応する
相手の姿だという事に気づかず

そんな相手を見て
喜こんだり 怒ったり
泣いたり 悲しんだりして 生きていた。
私に 反応する 相手の姿
それは 私の姿そのものだった。

私は 
今日まで
一人の人問とも
出逢った事がなかった。

人と 出逢えるには
“私”がいたら 不可能だと言う事を
この時点で 始めて知った。


妻は 初めて出逢った頃
今とは まったくの別人だった。
とても 優しかった。

私の事を 
一生懸命に成って
愛してついて来てくれていた。

ところが
だんだんと 妻は
気が強くなっていき始めた。

それは
私が 何度となく
仕事を変えたりするうちに
そうさせて しまっていた。

最初の内 妻は
私に 甘えてもいたし優しかった。



ところが
背伸びをする
私の 背後に見えていた
頼りのない 本物の私が見えれば 見えるほど

妻は 
自分が しっかりしなければ
いけないと 感じだし

自分に 言い聞かせて 生活する様になり
彼女自身も 気づかぬうちに
気が強くなって行ってしまった。

それは 
私が そう仕向けて来た。
彼女だって甘えたり 優しくしたり
私に 寄り掛かっていた方が
よっぽど その方がいいに決まっている。

だが
そうしていたら
私が 余計 駄目に 成ってしまうのを
知っていて
妻は 私にそうできなかった。

私と生活したが為に
以前の妻とは
すっかり違う人に 
私が 変えさせてしまっていた。

この事実に気づかず
私は 自分でそう仕向けて
そうさせてしまった妻を嫌う・・・。



自分が 
そうなる様に仕向けて行き
そうなった結果である
現在の 妻の気の強さを見て嫌う。

そうなれば 当然
日常の中に 不満が 芽生え出す。

そして
自分で作り上げた 嫌いな対象者から
逃れ出す為に
今度は そこから自分を救い出す為の
優しい 好きになれる人を
探し出す・・・。

これは 
なんと馬鹿げた事だろう
まったくの 
1人相撲だった・・・。

自分で 
自分の首を締める 道の上を
今日の 今日まで
歩き続けさせている 自分がいた。

勿論 
妻に 申し訳のない事をしてしまった。


ところが 
それ以上に
生まれてから 
今日まで長い事
歩き続けてきた
自分の 思い通りに させる為の道
それは 自分で 自分を 
苦しめ続ける道 以外の 何物でもなかった。
これは 仕事でも 何もかも
私の 生き方全体が そうだった。

そして いつも心の中で
そんな 自分から 逃がれたいと
苦しみ続けて来た・・・。

私は 今まで1番 
苦しめ続けて来た
自分に ごめんなさいを 言ってあげたい・・・」



自分が 書いた原作を
自分が 演じてしまう。

その結果が
苦しさを 生み出し続けていた。

彼が これに気付けなければ
彼の作り出した
最終結果である妻と
そこから 自分を救い出す為に
好きになった彼女を比較してしまい
彼は 彼女を選ぶ。

すると 
今度は
新しい彼女を 
気の強い女性にしてしまう
それは 彼が 今までの 彼でいる以上
必らず そうさせてしまう様に
そう仕向けてしまう様に
成っている。


そして
再び そうなった彼女を 嫌い出す。

同じ輪の中だ。

グルグル グルグル回り続ける。
まるで メビウスの輪だ。
あなたは そこから永久に出られない・・・。

彼と出逢う相手を
常に傷つけて歩く
そして同時に 彼自身も
傷ついている・・・。

ところが
次々に代わりを見つけては
逃げ廻っている為
彼自身の傷は
自覚症状がない。

だが 
彼の行きつく愛は
必らず 破壊を 破滅を もたらす。

それ以外の結果は 出ない様になっている。
彼が そうしてしまっているのに
彼だけが 気づかない。

そして
彼は 破壊などと言う結果を
求めている訳じゃない。

彼は 
真実の 愛を 求めているつもりだ。


もう こうなっていたら
いきなり真実の愛は 得られない。

まず この破壊という結果を
続け出さない為には
逃げる事を やめる事だ。

一旦 立ち止まって
真実の愛とやらを
求めるのを やめてごらん。

真実の愛を 探がし出すんだというのは
あなたの口実でしか無く・・・。

本当は 自分一人きりになってしまうと
嫌でも 今まで自分のして来た事実が
見えて来てしまう・・・。

一体 誰に 原因があったのかが
見えて来てしまう。

その一切の原因は
自分にあったという事実を
見つめる事から
逃げているだけだったと 気づけることだろう。

逃げていたのでは
真実の愛から 遠ざかるばかりだ。

それは もう とっくの昔に
起っても良かった。

それが 今日まで起らなかったのは
あなたが 相手が悪くて
真実の愛が起らなかったと
いつも いつも 人の責任ばかりにしているからだ。
そうじゃない
あなたに 問題があって
真実の愛は 起らなかった。

今日まで
真実の愛を 起らせる事を
いつも 邪魔していたのは あなただった。

いつまで 相手を変えて行ったら
あなたは 気が済むんだろう・・・。

もしも
あなたが 今のまま歩き続けるのなら
真実の愛など
永久に 見つかるまい。


白分で 
白分を 苦しめる道を
歩き続けている事に気づく以外に道はない。


彼は 
こうして 第三の段階も
乗り越えることができた。

今や 
本性の誕生は
間近にせまっている・・・。








それでは 
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 












★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 406★

2007-11-27 10:43:56 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO24 ◇





良い悪いという
単純な理屈で
重要な問題を 脇に退けては駄目だ。

人間の 様々な問題は
良い悪いだけでは 解決は不可能だ。
それほど 単純ではない。

もしも 
それほど単純ならば
人は 悩みはしないし
苦しみもしない。


そして一番に
自分自身を傷つけてしまう 最大の元は
物事を 真っぷたつに区分して
考え出す事にある。

良い悪いの 二つに
善と悪の 二つに
道徳と 不道徳に。

高いと 低いに
優と 劣に
天国と 地獄と 言う様に
世の中の すべてを
二つに区分して考える。
これは 西洋の文化が生み出した
二元論という 
物事を 単純に
わかりやすく 説明したり
解釈する為の方法だ。

本当に体験して 
知るのではなく
あくまでも 頭の中で知る。
これが 解釈だ。

世の人々は
今や この二つに区分した
二元論の中に
どっぷりと埋没してしまっている。

何故か?
その理由は こうだ
自分の人生を 
より間違いの無いものとする為に

あなたは その二元論の中に
自分を置き
その二つの内の 
良い方を選び 生きる。

本当に あなたが
わかっているからじゃない。

その二つとも 生きてみてから
こちらを歩こうと
あなたが選んだ訳じゃない。

だって
両方とも 味わったわけでもない
あなたに 何がわかる?。
なぜ
今の あなたが
歩いている道が 正しいとわかる?

あなたが もしも 
この二元論の中を
無意識にでも
歩いているとしたら
あなたは きっと 自分自身を
まっぷたつに 分断してしまっている。

良い悪いを あなたの中に作り出す
善と 悪を あなたの中に作り出す。

そして
あなたは この善の方だけ受け入れる。

だが 悪の方は 
あなたに受け入れてもらえず
いつも あなたの内側で
あなたに 受け入れてもらおうと
必死だ・・・。

こうなったら
あなたは 常に 善を手にし続ける為に
いつも 内側の 悪と
戦っていなければいけない。

これは 苦しい。
一時も あなたに
休息を 安らぎを
与えてはくれない・・・。

このままでは あなたは満ちたりた気分なんて
味わえっこない。

これが
心の病が無くならない
最大の元だ。

あなたの 
内側の悪も
あなたの一部だ。

それを 受け容れて上げなさい
それは 例え 他の人に
受け容れてもらったとしても
用を成さない。

その
内側の あなたの一部である 悪は
あなた自身に 受け容れて
もらう事を 願っている。

「 善の方ばかり 可愛がるな
僕の方だって 受け容れてくれ!
僕だって 君の1部なんだ・・・。
ちょっと 見てくれが悪いだけなのに
余りにも ひどい扱かいを
しないでくれ。
いつまでも 君が 僕を 受け容れて
くれないのなら
僕が 君の 一部だという
証明を して上げる為に
いつまでも 騒ぐ事をやめないぞ。
それに 僕が騒げば
自然に 君の体を支配して
悪い事をして上げる
そしたら君は
僕が 君の一部だって事が
わかるはずだ 」

調度
こんな感じで
内側に 抑圧されている悪は
その力を 発起する。

それは
あなたが 
抑圧すれば するほど
力を持つ事に成る。

それを
自分の一部として
認めてあげてごらん。

あなたは 
その時に初めて
内側には 悪など存在しなかった事を
目にする事だろう。

それは 
あなた白身が 作り出した
トリックだった。

まだ 
何ひとつ 
知らない あなたが
物事を二つに区分して
これが 善で これが 悪と 作り出し。

善の方を 追ったあげく
悪の方も 歩いて見たいという
あなた白身の 興味を 誘惑を
あなたは 悪とみなしていた事に
気づける事だろう。


あなたは まだ
その悪とやらが どんな物か
体験していない。

それを 体験する為に
それを 知る為に
あなたが 勝手に 悪と頭の中で
決めている方向にも
歩いて見る事だ。

そしたら あなたは どこかに
頭を ぶつけて
泣きわめくかもしれない。

今まで 
体験した事の無いくらい
痛い思いをするかも 知れない。

だが あなたは一段成長する。

頭で わかって 
それを止めている場合
あなたの 内側には
それを やりたいという思いが
芽生え出す。

あなたは 二つに分かれてしまう。

本音と建前
あなたが 世の中で 出世したり
多くの人達に 受け容れてもらう為に。

こうしなければ いけないと
やって行く事を
あなたは 善とみなす。
それが 建前だ。
その建前をやって行くと
当然 あなたは 
無理をし 
背伸びをしていること自体に
息切れがしてくる。

そして 時には
こうして 発散したいという事柄が 
自分の 内側に 芽生え出す。
それが 本音だ。

あなたは この本音を悪とみなす。
本音は 建前をしているからこそ
産まれて来てしまう代物であり
どちらも 本当の ものじゃない。

あなたが 建前で 生きなくなると
本音も産み出されなくなり 自動的に消えて 無くなってしまう。
これは 二つで一組のものだ。

どちらも 善でもなく
どちらも 悪ではない。

そして そんな生き方を続けていると
いつか 必らず その悪に
あなたは そそのかされて
それを やってしまう可能性を
持ったまま歩く・・・。

そして 内側の その衝動と
戦いっ放しで 生きる。

そんな生は 馬鹿みたいだ。
成長などない。


だが 体験で
実際に 痛い思いをした 
あなただったら.
それが どんな結果をもたらすのかを
ちゃんと 理解する。

それが 成長だ。

あなたは ひとまとまりだ
まだ あなたが 生まれてから
何十年しか 経っていない。

その何十年で 
あなたが理解した事と言ったら
挨の様なものでしかない。

この
世の中には
あなたの知らない事が 山ほどある。

どうか
そんな あなたが 知ったかぶりを
しないでほしい。

そして
私が言う「知る」とは
頭で 知っている事など 入れていない。

そんなものは ガラクタだ。
もしも あなたが 頭によって
すべてを 知っているとしたら
あなたは 何ひとつ知ってはいない。

何故なら
真理は 頭で知る事など
不可能だからだ・・・。
それは
その中に生きた時に
初めて 流れ込んで来るものなのだから。

そして
この二元論に埋もれて生きると
あなたは 知識と 抑圧しか
得られずじまいだ。

それは まがい物の生を
あなたに 与えてしまう。
そんなのは 生じゃない。

一見 あなたは 間違いを犯さず
非の打ちどころのない人間に見える
完壁だ。

だが 
そうなったら 生きてはいない
そんな つまらない生は
ロボットに任せておいたら良い。

ロボットは 完壁だ。
だが 成長はしない。
いつまでも いつまでも そのままだ。

そして
ロボットは 生きてはいない。
機械仕掛けだ。

あなたの生も 
それに似ている。
インプットされた マニュアル通りの生・・・。

作りものの 生・・・。

だから私は まがい物の 生だと言う。
人間が そうなったら お終いだ。

作りものの生から
産まれ出る 全ては作りものだ。

思いやり。
情け。
愛さえ。

すべて計算された作りもの
こんなのは 極悪だ!

真の生から
生まれ出る 一切は
すべて 活き活きと 生きている。

流れている
そして それは 
すべてに 安らぎを 与える・・・・。




それでは 
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 








★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 405★

2007-11-26 10:29:54 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO23 ◇





けれども
まだ それに気づいていない彼は
彼自身の 心の表面にあった
満たされない 性への欲望を
発散する為と

仕事に対する
スランプからの 
逃避をする為に

その頃 
出逢った女性に
全面的にのめり込んだ。

彼は 
又も
知らず 知らずの内に
公私の場に 渡って
以前の様に 背伸びを
しすぎてしまっていた為に

どこか 
本当の自分を
さらけ出せる場所が 欲しくなっていた。

勿論 
こうなって 当然だ・・・。

すべてに対して
緊張の連続だったら
人は 必らず 解放的な場を
緊張の 解ける場を 求める様になる。

彼は 
その彼女に 本当に
のめり込んだ。

彼女との 愛は
三ヶ月に渡っての 
短かい愛で 有ったが
彼は 本気だった。

彼が 本気すぎたので
その愛は たったの三ヶ月で
ピリオドを打ったと言っていい。



彼は 
自分が結婚しているのにも
かかわらず

彼女こそ
本来の 自分の結婚相手だ。
この彼女となら
すべてを捨てても
良いとまで思い込んでいた。

何故なら
その頃の 
彼の問題と 成っていた物の
すべての物が この愛によって
発散する事が 出来ていたからだった。

そして この時点で
彼の気持は 決まっていた。
妻との離婚という方向に・・・。

しかし
その愛は 
調度三ヶ月目に終った。

何故なら
彼が最後になって 
逃げ出したからだ。

彼は 
妻との離婚の為
彼女の実家である 北海道まで
行って話し合った。

その話し合いに出かける前に
彼女と打ち合せをして
二日で離婚をし
帰るからと彼女に待っていることを
約束し
彼は出かけた。

とんでもない男だ・・・。

彼は 話し合う前から
もう話しの結果を決めていた。

ところが
いざ その話し合いになると
当然 怒りを ぶっつけて来ると
予想していた 妻の 兄姉から
何も言われない。



それどころか
ただ 皆が 黙っていて
重い空気が たちこめているだけだった。

そんな空気の中で
兄が口を開いた。

兄は妻に
「 この話し合いは お前 次第だ
お前が 別れたいと言うのなら別れれば良い。
相手は それに従うしかないのだから 」
と言った。

彼の奥さんは答えた

「 私も 最初は 彼の事を 責めた
本当に 信じきっていたのに
裏切られたと言う気持で 一杯だったけれど・・・

実家に帰える 前日
彼が 家を空けたので
その夜 一生懸命考えた。
どうするべきか どのようにしたらいいのか?
そうしたら 彼だけが悪いんじゃないし
今日まで 私は甘えすぎていた
彼一人で 大変な思いをして来ている事に
気づいて上げられなかった。

だから
彼に そうさせたのは
私の責任だった。

彼の 今まで 
私にして来てくれた事さえも
今回の 彼のした事で
全部が 嘘だったかの様に
とってしまったけれど
そうじゃなかった。

彼が 今日まで
私にして来てくれた事は本当だった。
それは 誰よりも
私自身が 一番 良くわかる。

すべて 私が悪かった。
だから もう一度やり直したい。
こんな事で感情的になって 別れて
後から 後悔などしたくない 」

と 涙ながらに話す妻を見て
彼は 何も言えなくなってしまった。

当然 彼は 怒りをぶっつけられると
思っていた。

もしそうされたら
彼の方から 開き直って別れるつもりでいた 
ところが その彼の気持の方が
ぐらついてしまった。

彼の方が 悪い事をしているのに
妻は 泣きながら「私が悪い」
と訴えている。

そんな妻を 踏みつけにする事など
彼には 出来なかった。

彼はその後
「 もう一度 やり直して見る 」
としか 言いようがなかった。

ところが
それは 本心からじゃない
その場は そう言わざるを
得なかったからだ。



勿論
実家から帰ったのは
五日もたってからだ。

その間
待っていると 約束をした彼女は
行き先きも告げずに
彼の前から 姿を消してしまっていた。
さあ 彼は苦しんだ。

本当は その彼女を
離したくなかったのに
どこかへ 消えてしまった。

彼は 腋抜け同然だった。
まだ
恋をしている最中に
自分の思いとは 逆に
相手が消えてしまう。

彼は 
胸を掻きむしられる 思いだった。
最初の内は 必らず連絡が 入ると思っていたが それが無い。

三ヶ月もすぎた頃
彼は すべてを妻の責任にして
毎日の様に 妻を責めた。

だが 
妻はこう言った
「 彼女だって 本当に
あなたと 一緒になりたいのなら
一緒にくらしたいのなら 決して
居なくなったりはしない筈 」と 彼に言ったが
耳に入る訳がない。

彼の その頃の胸の内では
「 この妻こそ 彼女との間を 
ぶち壊しにした 張本人だ 」と
まるで 親の仇でも見る様に
まったくの仇扱いをしていた。

奥さんは よくもその期間
耐えられたものだ。

彼には 色々な妄想が
まとわり付いていた。

人の噂で
以前の彼のところに戻ったとか

人格的にも 経済的にも
以前の人の方が良かったから
そちらを選び
今は その人とうまく
やっているだとか。

そんな 噂を 聞けば聞くほど
彼は 妻に 当り散らし
「 そうじゃない彼女は 俺達夫婦の間を
気使い 身を引いたんだ 」と 
自分に都合良くしか
認めようとしなかった。

だって
あれほど好きだった
愛し合った 女性が
他の男に 抱かれているなんて
考えたくは無かった。



ところが
実際は どうだったのか
彼女は 彼の自分ばかりを守って
本当は すべてを整えたまま
自分が傷つかない様に
行動していた 彼を見て
彼に 見切りをつけてしまっていた。

普段は 
とても勇ましいところが有る様に見えるが
それは 見せ掛けだけで
ショーウィンドウの中だけで

実際には 張ったりだらけの男だった事を
とても小さな男でしか無かった事を
今回の一件で 彼女に完全に見破られてしまっていた・・・。

最後の 最後のところに来ると
彼は 必らず自分を守ってしまう。
ケツをまくってしまう・・・。
最後のところまでなら 何とか 持ち堪えられるが
そこで もうひとつ駄目を押されると
彼は とても もろかった・・・。
なぜなら 無理をして頑張っているからだ
理解をして その場に居るわけでは無いからだ。
だから最後の最後になると 彼は必ず崩れてしまう・・・。


そんな彼に 愛想を尽かして
彼女は 立ち去ったにもかかわらず。

彼は 
相も変わらず
妻が居たから
彼女と一緒になれなかったと
妻の所為にし続ける 毎日が続いていた。

彼は その内 こんな事まで
言い出す始末だった。

「 どっちを取っても 必ず どちらかを
悲しませる事になるのだから
どちらとも 別れたい 」

彼は 1人に成って
彼女の所に 行こうとしていた。

そうなれば
彼女は 昔通りに
自分の元へ帰って来る。




ところが
そんな考えが 出た後
次なる考えが 出て来る。

「 もしも 妻と別れて 彼女の元に行って
彼女が 振り返えらなかったら
俺は まるで馬鹿みたいじゃないか 」

という思考が浮かび
行動に ブレーキをかける
本当は 自分を守りたいだけなんだ
という事が 彼には 気づけない。

自分だけが 可愛くて
本当は 誰の事も 
愛してなどいなかった事に気づけない・・・。

一年もの長期に渡って
彼は この状態を通した。

これは 苦しい
彼は 苦しみに 苦しみ 続けた。

勿論 
自分の蒔いた種によってだ。

そう言ってしまえば
それで 
お終いだが
この苦しさは
体験してみるに値する 
苦しさだ。

あなたの 
愛の 質を 見通せる
絶好の チャンスだ・・・。

あなたは 馬鹿げた事だと
思うだろう?。


だが
多くの人が
こんな状態の中で苦しみ
そこから 抜け出せないで 喘いでいる。
世に有る不倫は 殆んど これと似たり寄ったりだ。

そして
あなたの愛も似た様な質だ。

あなたの 
本性が生まれ出る 以前の愛は
すべてが 自己中心的だ。

必ずや 
自分を守ってしまう様に成っている・・・。

だから
この間題は 
あなたの問題でもある
彼の場合は 
少々極端に見えるだけだ。
そこで 良い悪いを決めてはいけない。





それでは
今日は ここまでで メール講座を終わりたいと思います
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 










★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 404★

2007-11-22 11:17:18 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO22 ◇




 ☆ 第三の知恵への目覚め 

(真の愛を探し求める旅の第三歩)
 
“すべての愛の運命 誰とも出逢っていなかった“




それから一年
彼は すべてのこだわりが
なくなっているから
仕事は 以前の様に
する様になっていたし
すっかり 元の木阿弥だった。

だって彼は
自分の中の こだわりが取れたことで
もうすべては
問題なしと 思っていたからだ。

本当は やっと世問で言う
正常な人の状態に 戻っただけなのに
彼は それを知らなかった。

生の歪みの少ない人は
彼が 気づいた事に 気づかなくても
彼ぐらいは 年を取れば
自然に理解出来て行くのに・・・。
彼は 自分が すべてを
知ってしまったかの様に 一人思っていた。

その頃の彼の悩みといえば

以前に
こだわっていた時に比べれば
それほど 大きな事ではなかった。

その問題とは
セックスに対する悩みだった。

これは
以前から持っていた悩みのひとつだが
以前は 過去に対するこだわりの
影にかくれて
さほど大きな問題には
感じていなかった。

ところが
ここにきて その問題は
彼の 心の表層に 浮かび上がって来ていた。

彼は 自分の妻と
思う様に セックスが出来ない事で
悩んでいた。

何故だろう
彼は 妻をまったくの 母親的な存在として
扱ってきた。

多くの男性は 無意識に 
妻の 背後に 自分の 母親の姿を 置いて 
妻を見ている。


そして
女性も無意識に
夫の 背後に 自分の 父親の姿を 置いて
夫を 見ている。

その為
男性が 母親に対して
憎しみの質を 多く持っていれば いるほど
それを結婚した妻に向けて
結婚生活が破壊されてしまう。

それは
無意識のうちに 行なわれてしまう為
本人も 止めようがないし
どうする事も 出来ない。

その逆に
女性が 父親に対して
憎しみの 度合が 強ければ 強いほど
それを 結婚した 対象者である 
夫に 向けてしまい
破壊という道を
知らずに歩んでしまう・・・。

これを
くい止める事は 非常に難しい。

何も 離婚したからといって
「私は 欠陥人間だ」などと考え
塞ぎ込む必要は まったく無い。

それは 
そうなって当然だった。
カルマの 悪戯だ。


しかし
それを 相手の一方的原因と決め付けて
人の所為にして 次なる結婚に逃げたとしても

やはり
同じ事が 繰り返えされてしまう。

もしも 
形ちの上では
同じ事が 繰り返されない様に
取り繕ったとしても
あなたの心は 惨めさで 一杯だ・・・。

それを 超えるには
事実を ハッキリと見つめ
その中に 今まで気づかなかった
新たな事実を
発見して行く事にある。

自己嫌悪に落ち入り
塞ぎ込む事も。

他の人の責任にする
誤まかしも。

このどちらも 何の役にも
立ちは しない。


彼の場合
母親に 対しての憎しみの度合は
さほどのものでは 無かった。

その逆に
母を慕う願望が
とても 強かった。
だから彼は
結婚の 対象である 妻には
とても 母性の強い
女性を選んだ。

女という香りよりも
母という香りの強い女性だ。

女性は 
両親からの愛情に
満たされて 育ってくれば
母性の強い女性になり。

両親の愛情に乏しいと
女としての
香りを 放つ
女性として 育つ。

満たされていない
愛の獲得の為に
見せ掛けの「女」を
演じるからだ。

その様な 女性の内面は まるで男性だ。
性を武器に使う様に成る。


親の愛情に 満されていれば いるほど
女性本来の 受容性がやどる。
それは 母に近い愛の質や
香りを放つ。





ところが逆に
親の愛情に餓えていれば
いるほど それを欲してしまい
愛を求め歩く様になる。
攻撃性を持ち
それは「女」という
愛に対する欲望からの
愛の質 香りを放つ。

これは 男性の場合も同じく
父性的な香り 父親的な香りと
「男」という香りとになる。

見せ掛けの男だから 
内容は まったく無い。

ポーズとしての「男」
本当には 男らしくなど無く 
情けないくらいの男だ。

内面は 女性の様に
女々しいし 
人間的な成長を まるでしていない。

幼い頃からの
満たされていない 愛の 獲得の為に
「男」を振舞い 演じる事で
愛を獲得しようとする。

この偽者に出逢ってしまったら
あなたは 生涯 苦労を背負う破目に成る。

そんな相手とは 
スッパリと 別れる決断をしてしまうか


或いは 
相手に 内面的な成長を
起こして貰わない限り
その相手と 一緒に居ての
あなたの 幸せは無い・・・。



彼は 常に 妻の背後に
母の姿を
自分でも 気づかぬ内に
見てしまっていた為に
彼女を 神棚にでも
飾る様に 扱って来た。

そして
セックスは 彼女を
汚がしてしまうかの様に考えていた。

だって 彼女の後には
常に 母がある。
母と セックスなど
出来るはずがない。

それは 母を汚している様な
感覚さえ あるからだ。
彼には そんな事はできない。

だから 他の愛で
何か違う 精神性の様なもので
互いの愛を
深め合っていた。

だが
彼自身のセックスに対する欲求は
深まって行くばかりだった。
これが
この頃の彼にとっての 問題だった。

丁度
その頃
ある程度の経済性にも満されかけていた彼は
仕事に対しての 壁にぶつかり始めていた。


そして
彼は 最後の愛を 経験する事になる。

これが
彼にとっての 最後の恋愛だった。

何故なら
彼は 丁度
第三歩目に 差掛かっていた。

そして 
第三歩目を体験すると
彼は目覚め始めてしまう事になる。

目覚めてしまえば
二度と愛は 
経験できない。

その変わり
それ以上の 偉大な事が起こる。

人は ひとたび 目覚めたなら
「愛」そのものになってしまう。

こうなったら 愛は二度と体験できない。


何故なら
あなたが 目覚める以前は
愛と 愛を 体験する人の 二つだ。

ところが
目覚めたなら
あなたは「愛」そのものになってしまう。

あなたの 傍に近づくだけで
そこには 優しさが感じられる。
それは 愛から放たれる優しさだ。

あなたの 傍に近づくと
暖かさを感じる。
それは「愛」そのものから放たれる
暖かさだ。

あなたの 傍に 近寄ると
誰もが 愛されていることを
感じてしまう。

そうなったら
二度と 愛など体験する事は
不可能だろう。

第一
そんな気になりはしない
だって 愛そのもので
いつも愛と共に在り
愛と 一体なのに 
それは必要ではないからだ。

それが必要なのは
まだ「愛」そのものになっていない
人達にとってだ。

だから
人は それほど 
愛を欲しがり 求め歩く。

その 
あなたの 求めている愛は
あなたの 内側にある。


いつも
あなたと共にある。

だが
人は 
内側を 
見ない為に
それに気づかず
いつも 外側ばかりに
愛を求め様とする。

それこそ 不可能な事なのに・・・。

それが 不可能だと理解して
内側を 覗き始め出す 道こそ
第三歩目の道だ。






それでは 
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 










★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 403★

2007-11-21 11:21:43 | Weblog



この講座は
あなたを重力から
解放してあげられます。

さまざまな足枷や重りを
全て取り外し 楽々と歩く事の出来る道を
様々な角度から見つめ 照らし出します。


どうぞ どなたでも
御自由に参加してみて下さい。
そして あなただけの道を探し当てて下さいね^^










◇ 人間物語 の メール講座   NO21 ◇




「もう,このまま歩いて行ける」と
彼は ここでピッタリと 立ち止まってしまった。

まだ ほんの わずかを理解できた程度なのに
余りの嬉しさに
彼は 全てが終ったかの様に
感じてしまっていた。

すべてを理解してしまったかの様に
思えて しまっていたら
人は ただ生意気になって行くばかりなのに 
彼は それを知らない。

その頃の彼が 気づかなければいけない
重大な事が まだ ひとつ残っていたのに
それに 彼は まだ気づいていなかった。

彼は 奥さんに それまでの彼の
イメージの中での
母親に対する感覚と
同じ様な 接し方をしている事までは
気づいていなかった。

彼の母は 彼の幼い頃に 
亡くなってしまっている。

その後
彼はそのお母さんを
表面的には 聖域としていたが
気持の奥の方では 母を憎んでいた。

それは 彼を1人残して 逝ったこと
自分に悲しみを与えた事に対しての
憎しみだった。

それは 母の心情を理解する事で消えた。
その遠い昔の 母に対する憎しみは
この時点で消えたが
その憎しみが まだ有ったうちから
彼と奥さんとの 結婚生活は 始まっている。

彼は 奥さんに対して
まるっきり 
母に対する感覚と同じ接し方を
無意識にしてしまっていた。

それ以外に 異性に対する接し方を
彼は 知らない。

そして 
それは自動的に出てくる
彼の過去に動かされた接し方だ。

相手に 逃げられたくないから
表面的には 大事に扱い
大事に扱えば おのずと不満が溜まってくる。

その 不満を 押し殺しては
また 大事に扱う。

裸で 接し合ってはいない
いつも 作った自分で 接する彼は
それだけで 疲れてしまい

自分が 勝手に
好きでそういった
接し方をしているのにも 拘わらず

誰もそんな風にしてくれと
頼んだ人などいないのに
その疲れさせる相手である妻を
心の底で憎み出していた。

そしてその憎しみが 
頂点に達して
相手に ぶつける訳にもいかず

そんな 自分に嫌気がさし 逃げる為に
そんな 自分を 誤まかす為に
彼は またもや仕事に夢中に
なる事によって
それを紛らわしていた。

相も変らず 彼はワンパターンだった。




そして 
もうひとつの事実は
彼は この時点で ようやく
乳離れをはじめていた。

彼が母の心情を理解出来る以前の
彼の歩き方で有った
憎しみを胸に抱きかかえたままでの歩みや

その憎しみを紛らわせる為の
一切の関係は
この地点で全部 崩れ落ちてしまう。

その
関係を依然と保ち続ける為には
その関係の相手の成長が無ければ まず不可能だ。

何故なら 
彼は乳離れをしている
もう乳は いらないからだ。

今度
彼が 欲しがり出すのは
御飯の方だからだ。


そして 
この成長課程を歩むと
今までの 夫婦 親子 恋人という関係の 
あらゆる関係は
持ち堪えられなくなる。

それは 
新しい関係を求め出す。

もしも この関係を永続させたいのなら
互いの 相互の成長が 必要になる。
それさえあれば その関係自体までもが
成長を起こす事になる。

同じ者のみに出逢いは起こる
似た者同士のみ 出逢える。

片方が 胸の中に僧しみを
持ち歩いて生きていれば その人に
出逢える可能性を 持った人は
同じく胸の中に憎しみを
持ち歩いている人間だ。
その苦しさが 解かる 
その痛みが 解かる
そこに 出逢いが起る。

だが 片方の胸から
その憎しみの質が 消え去ってしまったら
その関係は 崩れ去る。

もう 解かってもらう 必要など
無くなってしまった。

この関係を永続する為には
もう片方の成長が 必要だ。

もう片方の 胸の中の憎しみが
消え去る事が 必要だ。
それを おいて他に道はない。

何故なら
自分に必要と無くなった事は
相手にも求めないし
自分が求めない事は
相手にも 与えられなくなって
しまうからだ。

もし 与えられても
それは 真実味を 欠いてしまい
型だけのものになってしまい
あげていないのと同じ事になってしまう。

だから
あなた達の愛は 
出逢いは
すべて 似た者同士の上にのみ 可能となる

一見 そうは見えないかも知れないが
それは 陰と陽の違いに すぎない。

あなた自身が 
本当に必要としているものを
あなたは あなたと似た思いを
持っている人に 与える事が出来る
その相手も それを必要としていたから受けとれる。

そこに あなた達の言う「愛」は 起こる。
そしてその相手も
自分が 本当に必要としていたものを
あなたも 必要としているだろうと感じ
同じものを与える事が出来る。

互いに与えあう事によってのみ
男女の愛は 成立する。

だから その関係を 続ける為には
片方が 成長したなら
必ず もう片方も
成長しなければ
崩れてしまう事になる。

だが 
これらを 恐がっていたのでは
あなたの一生は
妥協だらけに 成ったまま
真の喜びも 味わえずに
終る事に成ってしまう。

それに
この成長のない関係は
やがて終る。

そんな愛は 
どうせ 持ち堪えられない。

だから
あなたは妥協したまま
終ってしまっている 愛を
さも 続いているかの様に 
型だけを 演じ続ける。

これは 極悪以外の
何者でも無い。

世の多くの夫婦が 
離婚か 妥協を選ぶしかなく
まるで それが 夫婦の真実みたいに
受け止められてしまっている
本当の原因は ここに有る。



そして 男性は わりとたやすく
1人という感覚を
受け入れる事が 可能であるが
女性は それを受け入れづらい。

そこで 男性だけが
先に 成長してしまった場合
女性は それに連られて
成長する様に 引っぱられる。

それは 時間は 
かかりはするが
必ず女性は 後に続いてくる。

何故なら 
女性は 関係を重視しながら
成長するからだ。



ところが
女性が 先に 成長した場合 
男性は 後に続かない。成長してくれない。

何故なら
男性は 関係を 軽視するからだ。
常に 1人で歩き続けている。

だから
男性が成長してくれないと
女性はその関係を重視するが為に
折角の 内面成長を死なせていってしまうと言う事が起こる。

どんどんと 
関係の中に入り込んで行き
その成長を 台無しにしてしまう。

その逆に
男性は 成長を死なせる事など出来ない。
1人で どんどん広げて行ってしまうから
後から女性は
続かざるをえなくなってしまう。

そして 
やはり二人共々に
成長に至った場合は
同時に 関係も
より深い 親密なものとなり
成長に次ぐ成長が 起こり始める。
それは 途方も無い成長がもたらされてしまう・・・。




それでは 今日のメール講座は 
これで終わりにしたいと思います。 
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 













★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 402★

2007-11-20 11:44:34 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO20 ◇






そして
続けざまに
父の事への 発見が出来た。

彼は 考えた。
もし 自分が 妻の気持ちに
気づかないで

いつも 仕事の事だけ考える
以前の 男のまま
自分の妻が 死んで行く事になったら
どうだったろう・・・と。

父の心情は
まさしく
そう考えた時の自分の心情
そのものだった。

そして
彼は 小学生の頃
酒に酔った父が
よく口にしていた言葉を 思い出した。

「 父ちゃんは お前達が居なかったら
あの時 母ちゃんと一緒に
死んでいた 」


彼の父は 母が生きている当時は
仕事は 一生懸命であったし 

お酒も それほど飲まなかった。
すべてが狂い出したのは
彼の 母が死んだ後だ。



彼の父親は
母親に 苦労を掛けっぱなしで
29才と言う 若さで 
死なせてしまった事を・・・。

自分が 何もして上げられなかった事を
幸福に出来ない内に
死なせてしまった事を 悔いて
それ以来
変ってしまったのだった。

もし 自分が 同じ立場に立たされたら
その時の気持も
第一歩目を越えた彼には
理解できる・・・。

自分も 同様の事をしていた。


すると
彼が 今まで
父に対して 抱いていた恨みが
ガラガラと
音を立てて 崩れ始めた。



そして
憎しみの 思い出しか 無かった
過去の中に
父の本当の姿が 現れ出て来た。

それは 彼が まだ
孤児院に預けられる前の頃だった。

丁度
母の亡くなった直後の 父の姿だ。

彼の父は 
母の遺骨を
納骨までの間

毎晩の様に  
仕事から 帰えると
骨壷の蓋を 開けては
母の骨を取り出し

自分の 頬に当てて
涙を 流している 父親の姿が
幼い彼の目に 焼きついていた・・・。

父は こんなに母を愛していた。
母が死んだ時に 本当に辛かったのは
父だった。


それは 父への憎しみによって
掻き消されていて

今日の 今日まで 
思い出すことの出来なかった
大切な記憶だった。 

彼は思った

「 俺なんかの 何十倍も
父の方が辛かったんだ。

小学生の頃に 酒飲みの戯言が
又 始まった位にしか
聞いていなかった 
“お前達が居なければ お母ちゃんと一緒に
お父ちゃんは死んでいた“と言う 
あの父の言葉は 本当の事だった。
父は真実を言い続けていたんだ・・・。
俺は 何ひとつとして 解ってなんか
いなかったんだ 」

彼は 自分が憎らしくて 僧らしくて
仕方がなかった。

何も 真実を知らず
父の事を憎しみ続けた
21年間の馬鹿な自分に対して・・・。

そして
この時 生まれて初めて
父と母に 出逢う事が 出来た様な気がした。



この世に たった1人しか 居ない父
そして 母との 気持ちの繋がりを断って歩いてきた 
自分の 馬鹿さ加減。

自分を 生み落してくれた 両親との
意識の 繋がりを 断ってしまえば
自分は 無い。

そして
そこを愛していない人間に
人を 愛する事など 不可能であるし
第一 父や母を心の中で
嫌って歩いている自分自身を
自分は知っている。
そのままでは
そんな自分を愛する事さえも出来ない。

自分ですら
愛したくもない自分の事を
他の人が 愛してくれないと言っては
傷ついたり 腹を立てたりしながら
生きて来た 今日までの日々が
いかに不可能な事を
してきたかと言う事に
彼は気づいた。
彼は 理解した。

この事実に気づかなければ
不幸は 必ず起こる。

彼も又
彼の父親と同じ運命の上を
歩いた事だろう。

普通 世間の人達は
嫌な 父親を見ると
それとは 逆に成ろうとする
それが どんどん父親と
同じ道の上を
歩いて行っている事には 気づかない。

何故なら
彼の父親も 父親を憎んでいた。
彼の父親は 私生児だった。

自分を捨てた父親を憎んで生きた。
絶対に そんな人間に成るまいとして
そうして 歩けば 歩くほど


型は重視するが
細やかな気持が 見えない人間になって
いってしまう。

彼が 妻に対していた時と同じだ
彼は 彼の父が
父を憎んで その反対に
歩き始めていたのを 見ていたら
また 道も変ったろう。

だが 彼はそんな事は 知らない。
自分だけは そうなっては
いないと思って 歩く。

その為
世の中に悲劇は 起り続ける
繰り返される。
何十回と 何百回となく
これが カルマ(業・過去からの流れ)だ。

それは
自分の 生まれ出た 両親に
心底から 近づければ 近づけるほど
その分 カルマも小さくなる。

その人達と
真に一体と成れたら
その時こそ あなたは 
その流れを越えている・・・。



この二つ目の段階に気づいた その夜
彼は いつまでも眠れなかった
彼は ベッドに入って横になると
涙が 溢れて溢れて止まらなかった。

それは 丁度 溢れ出て来ると言った 表現が 
ピッタリだった。
決して悲しい訳では 無かった。

「 父の生きている内に 気づけて良かった
もしも 父が 死んでしまっていたら
この気持を伝える事が出来なかった。お酒が好きだったからと
云って お墓に お酒をかけて上げた所で そんなことでは
何も伝えられないし 何の慰めにもならない。
今 気づく事ができて 本当に 良かった・・・。 」

彼は 父に電話をした
どうしても その気持を伝えたかったからだ。

最初は 彼の父も驚いてしまい
どこか 身体の具合でも悪いのか
それとも 頭が変になってしまったのかと思った位いだ。

だが
彼が 事細かに話して行くと
彼の 記憶が余りにも正確なので
父親は 喜んだ。


そして・・・

「 お前達に 恨まれていたのは知っていた
でも 父ちゃんは 恨まれても
仕方のない事をして来たから 当然だと思っていた。
でも お前が そんな事にまで
気が付いてくれたのが 嬉しい。
父ちゃんの事なんて 良いから
もっと 母ちゃんの事を 解かって遣ってくれ
お前の 母ちゃんは とっても優しかったんだ 」

と 言って泣いていた。
それを聞いて 彼も泣いた。


やはり 彼の思った通りに
父は 母を誰よりも愛していたからだった。

彼自身が 今日まで
長い年月 苦しみ こだわって来た
全ての事が 
この段階で 
殆ど解決されてしまっていた。



彼は 二つ目の段階を理解した。


この段階までで
現在社会の中に生きている
あなたの 問題の原因と 結果の
理解が 可能だ。



だが
これでも まだ
歩き出したばかりの ヒヨコで
あなたは 生まれ出てはいない。

それは 三段階目を越え
四段階目を 越えた時に ようやく起る
そこまでは
満足してしまっては 駄目だ。

けれども
彼は ここでピッタリと
立ち止まってしまった。

何故か
彼は 満足してしまったからだ。




今日のメール講座は 
ここまでで 終わりにしたいと思います。 















★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 401★

2007-11-19 11:08:41 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO19 ◇





そして
この日 彼は 母の本当の お葬式をした
それは 彼の 心の中の お葬式だった。

実際の 母の お葬式は21年も前だったのに
この日 26才で彼は 
母の 本当の お葬式をした。

その彼の
胸の奥底に蘇えった 
彼の母が息を引きとる直前の心情・・・。



これは蘇えってきた
彼の母の亡くなる直前の記憶の中で
母側の気持ちに立って
幼い彼の姿が見えて来た時に 
初めて感じる事の出来る 母の本当の想い・・・。

なぜなら 母側に立てなければ
幼い彼の姿は まったく見えては来ないから・・・。

彼の記憶のままであれば 母の姿が見えてしまうのだ。
亡くなる直前に見えていたであろう 母の視覚を探す事こそ
母の心情を見つけ出すための最大のヒントだ・・・。

その母に見えていた視覚を ただ黙って見つめ続けていると
突然の様に 魂しいが揺さぶられるほどの切なさを伴った
遥か21年前に母の残していった心情に巡り合える・・・。
あなたのハートの中で まるでタイムスリップでもするかの様に
過去が 活き活きとした現在となり蘇える。

その時の母の心情に波長が合い
自然に母の心情は浮かび上がって来てしまう。
 
そして自然に胸の中に
立ち昇ってくる気持ちに正直になりながら
悲しみに翻弄されないようにして書き続けたものが
この文章だよ・・・。

彼は流れ出る涙を 拭こうともしないで
子供の様に泣きじゃくりながら
ただ ひたすらに書き続けていた・・・。




「 たかし もっと こっちに いらっしゃい
どうしたの? そんなに 悲しい顔して
たかしは もっと強い子でしょ・・・?
そんなに 泣いちゃだめ。

もっと 傍にいらっしゃい
こんなに 泣いて
母さんは とっても悪い母さんだね
お願いだから たかし
もう泣かないで。

母さんまで 悲しくなるもの
母さん もっともっと
お前達のことを 愛していれば良かった
こんな事に 成るのを 知っていたら
もっと たかしの事
いっぱい 可愛がってあげていれば良かった。

こんなに ちっちゃい手 かわいい手
父さんに ソックリな顔

たかしの もっと 大きな手
父さんの手 みたいに 大きい手

母さんも 負けちゃいそうな
大きい手になるまで
生きたい・・・。

ごめんね たかし
母さん 許してね。

たかしは 甘えん坊さんだから
余計に 辛いわよね。

母さん たかしが お嫁さん貰うまでなんて
贅沢な事 言わない。

せめて 小学校に上がるまでで 良い
母さん 生きたい・・・。

まだ 何もして あげていないものね。
たかし こっちを向いて
母さんを見て。

母さんの お願い聞いて
お願い たかし。

これからは 父さんに
甘えて ばかりじゃなくて
言う事を 聞いて
父さんを 困らせちゃ 駄目よ。

たかしは おりこうさんだから
わかるわね。

とっても 我侭なところの有る たかしだから
人に迷惑をかける人に成っちゃ駄目よ。
みんなに 好かれる子に成ってね。

そして
母さんの事 忘れないで。

たかしの事を 
とっても 好きで 好きで堪らない
母さんの事 忘れないで。
たまには 思い出してね・・・。

兄弟 仲良くするのよ
2番目のお兄ちゃんだってこと
忘れちゃ駄目。

たかし
母さん 死にたくない・・・。
お前達を 残して死ぬなんて嫌。

もっと もっと 生きたい。
ずうっと お前達の 傍に 居たい・・・。


たかしは
どんな お嫁さんを 貰うんだろうね?

母さん みたいに
早く 死んじゃう人じゃ駄目よ。
丈夫な人を もらいなさい。

こんな事言っても
まだ 今の たかしには
わからないわよね。

たかし 母さんの手 握って 頂戴。
ちっちゃな 可愛い手
いっぱい抱きしめて上げたい。

それが 母さんの 最後にしておきたいことよ 」



彼が この母の 
心情を理解できた時
彼は 母の「死」 以来
口にする事を忘れていた 母を呼んだ。

彼は 心の底から母を呼んだ。
「 母さん 」と 彼は 何度も 何度も 呟いていた・・・。

彼が 1番 辛い思いをして来たと
思っていたが

自分以上に 辛い思いをし
死んでも 死に切れていない

母の辛さを 
苦しさを 
悲しさを
彼の 体全体で感じ取り
理解した。

そして 
自らの 苦しさの 
辛さの 悲しさの中に有っても 

なおも 
自分達の 事を
思いながら死んでいった
母の愛を理解できた時に 初めて
彼は 母の死を認める事が出来た・・・。

頭では無く 身体全体で
ハートで 理解し 認める事が出来た。


それ以来
彼は 母と常に
繋がっている様な感じがすると言う。

更に 
母の死は 彼の中で辛いものでは
無くなってしまった。

いつでも 振り返ることの出来る
懐かしい思い出に変わってしまった。
母からの愛情の確認が出来る
むしろ 嬉しい思い出に成ってしまっていた。


真の理解は 
あなたに 必ずや
素敵な贈り物をもたらしてくれる。 





これに
気づいて以来 
彼は母の墓参りに
いつも丸ごとのハートのままで
行ける様に成れたと言う。




今日のメール講座は 
これで終わりにしたいと思います。 
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 













★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 400★

2007-11-16 14:06:16 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO18 ◇






例えば
催眠療法と言うのがある
それは あなたの顕在意識を眠らせ
潜在意識である 無意識層の中で
あなたが 気づかない内に
こだわってしまっているものを
探し出し
それから あなたを 解放するという事が
行なわれているし。

アーサーヤノフの創始した
原初療法という心理療法は
幼児期に受けた 何らかの心理的衝撃が
無意識の記憶としてとどまり
後年 心理的な歪みを生むという。

それを取り除く為
幼児期の原初の体験に戻って
自己を抑圧している
心理的傷からの解放をはかる。

もう終ってしまった過去に
囚われているなんて 馬鹿馬鹿しいと
あなたは言うかも知れないけれど

実際
多くの人達が 
この終ってしまった過去を 潜在意識の中に
無意識な記憶として とどめ
それに基づいて 行動している。
それが
抑え様のない 怒りであったり
どうする事もできない淋しさであったり
性に対する深い欲求で あったりと・・・。

現在のあなたに 大きな影響を与えてしまう。
私の元で この成長過程を目指す多くの人も
100% 過去を 引きずって歩いている。

そして
100%の人が 父や母に
なんらかの 憎しみを抱いていた。

怒り 憎しみと言った
あらゆる感情の対象物 
それは 両親だ。

誰もが
一番 最初の出逢いをする
両親が元だ。
愛の対象の大元が両親だからだ。

そこに対しての
悪感情が 少なければ少ないほど
そこからの心理的打撃が
少なければ 少ないほど
人は 生に対して
歪みも少なくなるし
その逆なら
歪みも大きい。

だから
親というのは 重要な役割を持っている。

そして 現在のあなたが あるのは
過去によって 型成されている。
その歪みを 落とさなければ
あなたの未来は 過去のくり返しだ。

それ以外は 歩ける訳がない。
それが あなたが歩けない
大きな原因のひとつだ。

形の上では 
違った事をやるかも知れないが
その行動の根底に流れる
ひとつの流れは 
絶対に 変えられない。

あなたが それに気づかなければ
絶対に変化しない。

その根底の流れとは・・・。

例えば
あなたの 失敗のパターンだ。
その失敗のパターンは
ふり返ってみると どれも似ている。

もう少し
頑張れば 何とか成ったのに
いつも
あと ひと息と 言うところで
投げ出してしまう。逃げ出してしまう。

または
あそこで もう少し 我慢が出来れば
ああは 成らなかったと言った
あなたが 過去何度となく
悔いて来ているのにも拘らず
繰り返してしまう
あなたの 生き方 そのものの事だ。
それは
どんな反省も 勉強も役には立たない
ただひとつ 成長が必要なだけだ。

それも 本性の成長
内なるものの成長。

今のあなたが
消え去れば 消え去るほど
内なるあなたは 成長する。

本当のあなたは いつも
外へ出たがっているのに
あなたがそれを 邪魔している!

彼の話にもどろう
彼が 出逢う事の出来た 事実は
母を 思い出せなかったのは
逆に 母の事を 
思い出したくない事実が
有るからではないかと 考えた時に
突然の様に 
浮び上がって来た 場面が有った。

それは
彼にとっては,とてもショッキングな
場面だった。



彼が丁度 3才に成ったか 
成らないかの頃の 
夕ごはんを食べている場面だった。

まるで テレビでも見ている様に
ハッキリと 浮かび 上がって来た。
丸い黒い御膳
その御膳を 父と母と 兄が取り囲む
丁度 夕飯を食べていると
突然 父が壁に肱をあてた。

父親は 食事の前から
何か不機嫌そうだった。
おまけに お酒が入っていた。

いきなり 大声で
「 バカヤロー! 」
と怒鳴り
母親を 力一杯 殴りつけた。

とてもショッキングで
あまりの恐怖の為
彼は 震え上がっている。

ところが
彼は小さくて 
何もする事が 出来なかった。

けれども
彼は 
心の中で 有る事を叫んでいた。

それは 声にならない声だ
つぶやきだ
「 やめてよ お父ちゃん! 母ちゃんが可愛想だ
やめてよ! お父ちゃんがいると怖い
皆 怖がっている。
いつも母ちゃんの事ばかり
いじめている父ちゃんなんて
死んじゃえばいいんだ。
お前なんか 居ない方がいい
僕が大きくなったら
お前なんか 絶対に 許さない
お前なんか いつか必ず やっつけてやる 」
ハッキリと 3才の彼が
そこまで感じている。

これは 考えているんじゃない
瞬間に 感じている
胸の中の塊を
のぞき込んだら
これだけの言葉に 成っていた。


( たぶん あなたにも経験が有るであろう 
腹が立った時の衝動で湧き上がる あなたの胸の中の
感情の塊・・・あの塊りは 全てが言葉になる。 
たったの2・3秒でムッと来る 感情の中身は
全て言葉で出来上がっている。
ただ余りの多くの言葉が凝縮されているだけに
言ってみれば翻訳しづらいだけなのだ。 )



そして
その場面を 想い起こした 後
母との様々な記憶が蘇えって来た
楽しかった 母との触れ合いの日々の記憶が
彼に戻って来た。

彼は お母さん子であり
母を 凄く愛していた。
その母の悲しんでいる姿を
見たくはなかった。

そして もうひとつの理由は
彼の5才の時に 母は亡くなっている。
もし 記憶を甦らせれば
その「死」の記憶に連がってしまう。

この二つの事実を まのあたりに
したくない為に 
彼は 母との 一切の記憶に
蓋をしてしまっていた。



それを再び見る事は 悲しすぎる
だから彼は 自分から母との連ながりを
分断してしまって
それには 背を向けて生きて来た。

そして
「 俺には 母は居なくて当たり前
別にその事で 悲しいとか
もし 居たら良いなあとか
感じた事はない 」
と 生きて来てしまっていた。

事実
彼は 既に幼い頃に
母との気持の繋がりを
断ち切っていたから
それは 強がりではない。

彼は 幼い頃から
顕在意識の中に
母は 居なくて当り前だと
教えこんでいた。

ところが
再び まのあたりにしたくない過去を
生き直そうとして
それと出逢おうとして
過去をふり返って見ると
彼は 新たな事実を発見した。

自分が 憎んでいたのは 父だけだと
思っていたのに・・・・。
小さい頃から
何か 嫌な事が有ると
必ず 「 父親がこうだからだ 」と 心の中で
父親の所為にして生きて来た。
彼が 発見したのは その先だ
父親の所為に出来ない時には

当然
自分の責任を認めなければいけないのに
いつも そこに来ると
スルリとかわして
「 自分が悪いけれど もし母さんが生きていたら
俺は こんな風には 成らなかったんだ 」
と 彼に とっての聖域であった母を
ちゃんと 最後の自已逃避として
使っていた事だった。

彼は 心の奥で母を断ち切れてはいなかった。

表層で 頭で 母の死を当然の様に
受け入れている彼は
実は 自分を悲しませない為であって
奥の方では 心情の部分では 母の死を
まだ一度も 認めていなかった。

彼は
自分にとって 
もっとも傷の大きいと思われた
母の死を
再び逃げずに
見つめ直す事にした。

何故なら
母の記憶が 甦った後
3日も彼の頭から
離れなかったものがある。




それは
母が 棺桶の中に入り
その母の身体の周りを
鮮やかな菊の花に包まれている
母の顔だ。

それが 妙に 彼の頭に取り付いた。

そして
彼は 母の死を再び 見つめ直す事を
決意した。

彼は その場面の中を生き直した。
見つめれば 見つめるほど
母の気持が 鮮やかに 蘇えって来た。

母の 息を引き取る
直前の心情が 母の胸の内が
母の死を生き直す 彼の胸の中に
現れ出て来た。

彼は そこで初めて
母の死を
心の底から認めて上げる事が出来た。

彼は
母を 心底許す事が出来た。

この時点まで
彼は 母が 自分達を 置いて去った事を
許していなかった。

母が死んだ事を 許していなかった。



あまりにも 遠い過去の為
あまりにも 悲しい事実の為
彼は それからいつも 目を 背けて来た。
忘れ去ろうとして 生き続けてきた。







今日の講座は 
ここまでで 終わりにしたいと思います。