あなたが
朝 目覚めて
真っ先に あなたに
して上げられる事は
まだ
まどろんだままの
何でも無い あなたの事を
何者でも無い あなたの事を
受け容れて上げる事です。
昨日までの
あなたの事を
思い出して それまでに
やった事を思い出して大した人の
出来の良い あなたの事など
受け容れるのでは無くて
昨日までの事が
例え どんな事でも
全ての事が終わってしまって
何もかもの無くなってしまっている
目の前の 何も無い空間こそが
今の今の生まれ立ての本物の
あなたの姿なのですから
その あなたの
姿こそ受け容れて上げる
本物の あなたの姿なのです。
それを
あなたは
目の前に毎秒の様に
現れている 真新しく
誕生している何も無い空間が
あなたの姿などとは思えずに
いいえ
それどころか
あなたには その本物の
あなたの姿が見えさえして
いないのです。
だから
本物の あなたは
あなたに受け容れて
貰えないばかりか いつも
置き去りにされ 放置された
ままなのです。
このままでは
生涯に渡り誰からも
見向きもされないままで
あなたの生は終わって行くしか
無いようです。
それが
あなたに満たされない
永遠の渇きを与えているとは
あなたは夢にも思わずに
何かが足りないと
あなたは生涯に渡り
その何かを 求めては
彷徨い歩いた挙句に 沢山の
ガラクタは掻き集めて持っている物の
あなたを芯から満たしてくれるものは
何一つとして持てずに終えて行くしか
無いのです。
あなたは
遠くばかりを
見ていて あなたの足元が
全く見えていないのです。
ましてや
あなたの足元に
転がるものを あなたが
屈み込んで 手にしてみようとは
全くしないのです。
誰にでも
今直ぐにでも
本当は出来る事を
誰もが やろうとは
していないのです。
人の事など
どうでも良いから
まずは真っ先に あなたの
目の前に生まれている何も無い
空間を出来が悪そうだからと言って
否定せずに受け容れて上げてしまう事です。
どんなに
出来が悪そうに
見えたとしても
それこそが本物の
今の今 誕生している
あなたの姿なのですから
その あなたの姿を受け容れて
上げる事の出来る人は あなた
以外には誰も居ないのです。
それに目の前に
生まれている或いは
あなたの中に見え隠れしている
大した事の無い本物の あなたが
出来が悪く見えてしまうのは あなたが
表面に人真似で作り上げて来た あなたと
比較してしまうからです。
どんなに
出来が良く見えた所で
そんなのは全てが真似事で
あなたが編み出した物など
何一つとして そこには無いのです。
人真似の作り物と出来は悪そうに見えても
本物の あなたと比べてしまうのは
とても馬鹿げています。
どうせ比べるならば
人真似で作り物で やった
ものには命が宿っていないし
命から噴き出る息吹が全く吹き出して
いないのです。生命気が全く湧き出して
いないのです。
それは
その場限りで物事を
やり過ごすだけの単なる
手段に すぎないからです。
命の宿っている
一見すると出来が
悪く見えている方の
あなたは命から湧き出す
生命気で満ち溢れていますから
それを見た者に 触れた者に
嗅いだ者に命からの満たされた
息吹が降り注がれてしまいます。
それに触れるだけで
芯から満たされてしまうのです。
それまで
長い間に渡り
満たされなかった
あなたの中の何もかもが
満たされてしまうしか無いのです。
それは そんな存在なのです。
だって
その出来の悪そうに
見える場所は命からダイレクトに
全ての物事が行われてしまう
場所だからです。
その あなたの事を
あなたは今迄の経験や
知識の塊が宿った あなたが
今でも 此の場にリアルな者として
居ると信じて疑わないのです。
既に全てが
残骸と成り過去の中へと
流れ込んでしまい何一つとして
此の場には無くなっている事こそが
リアルな あなただと言うのに
あなたは無くなってしまった
残骸を抱きかかえては毎日の様に
実際には無くなってしまっている
死骸を抱きかかえたままでいるのです。
だから
その死骸を
抱きかかえたままの
あなたが 此の場に誕生している
真新しい本物の あなたの姿を
あなたに受け容れさせようとは
しないのです。
もしも そんなものを
受け容れてしまったならば
本当に今迄の自分が無くなってしまい
死んでしまうと思い込んでいるのです。
ところが事実は
全く逆です。既に とっくに
今迄の あなたは死んでいるのです。
死んでいるものを生きている事にしようと
しているから事実として生まれて来ている
本物の 此の場の 何も無い あなたの事を
受け容れる事が出来ないのです。
あなたが
何と言おうと
全ての事実は既に
墓場の中に有るのです。
あなたが
今迄の あなたを
抱きかかえて生きる事は あなたが
真っ暗な墓場の中で死骸を掘り起し
その死骸と共に生き様としている
事と同じなのです。
だから今迄の
あなたは いまだに
成仏出来ずに彷徨っているのです。
それは あなたが彷徨わしている
だけなのです。
あなたが
今までの全てが
既に無くなってしまっている
現実から眼を背けずに見た時に
初めて あなたにも何もかもが
無くなってしまっている現実の現状が
見えて来てしまいます。
その現実の
何もかもの全てが
無くなってしまっていると言う
現状こそが 本物の あなたの
姿なのです。
どうぞ その現状を
何処までも広がっている途方も無い
何も無い空間を受け容れて上げて下さい。
あなたに
それが出来た途端に
あなたは一瞬の内に芯から
満たされ切ってしまいます。
そうです。
本当の あなたの姿を
あなたが受け容れて上げる事が
出来てしまったからです。
誰にも愛を乞わずに
あなたは生きられるのです。
ただ あなたが毎日の様に毎時間の様に
毎分毎秒の様に此の場に生まれて来ている
何も無い現実を受け容れて上げる事が
出来るだけで あなたは何処の誰の愛よりも
深い愛を あなたに上げる事が出来てしまい
あなたの中の隅々までを芯から
満たし切ってしまう事が
出来てしまうのです。
そして それこそが
あなたに出来る事の中でも
最も凄い事なのです。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
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絶望から あなたを救い出し
生きる上での大きなヒントを与える
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