恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
父母の恩を知り孝養を尽くすべき
先の続き・・・
親の自愛は、自分を捨ててでも子を守ろうとし、
自分は食べなくても子に食べさせようとし、
自己を犠牲にして子を育てようとしてくださいます。
これこそが「神の御心」です。
「あなたの父と母は私があなたに与えたあなたの父と母である。
ゆえに、あなたの父と母を敬い、尊び、その言葉にしたがう者は、
私を敬い、尊び、私の言葉にしたがうものである」と、
神様はおっしゃっているそうです。
親に逆らうことは神に逆らうことになりますから、
それでは当然ながらうまく行きません。
常に両親は神様であると思わせていただくのがいいのです。
私が反省させていただき、幼い頃のことを思い出しますと、
やはり三歳以前の私にとっては、お父さんは男の神様、
お母さんは女の神様でした。
これはみなさんもそうです。
反省して三歳頃までさかのぼりますと、
幼い心でそのことを知っているのがよくわかります。
だんだん成長していくにつれ、自我が働き、
親の言うことを聞かくなります。
ところが、親に背いて幸せになった人には、
あまりお目にかかれません。
ある時期は幸せのように見えても、
心や環境に苦しみを味わっておられるのは、
神様に背いてきたからです。
たとえ親が「烏は白い」というふうに、
黒いものを指して白いと言われたとしても、
「ああ、白いですねえ」と、子は受けるべきなのです。
無茶苦茶を言っている親を子が受け容れた時、
親は必ず反省してくださいます。
親に背くから親子の喧嘩が起きるのです。
両親は神様だと思わさせていただいたら、間違いないと思います。
「ああ、そうですか」と、受け容れた時、親は改めてくれますから、
親の値打ちを上げるのも下げるのも子供の言葉、想念、
行為、生き方の中にあります。
親に喜んでいただくように生きた時、
「親バカ」という昔からある言葉のように
もう自分のことのように親は喜んでくれます。