浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2020-09-15 00:34:17 | 明来闇去

添付のお写真は恩師「長尾弘」先生のご講演をカメラに収めたものですが、
ご覧のように恩師のお姿も演台の置かれている花々も視認できません。
歓喜にすべてが踊っているようです。


    恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より

                第一章 或る愚か者の生涯

               ◆親孝行ができたと思うこと◆


先の続き・・・

         四六時中 休むことなし 我が行は
                 父との誓い有ればこそなり

この歌について、「父との誓いというのはなんですか?」と
質問される方がよくあります。
しかし、この父というのは肉体の父ではなく、
霊の父、つまり神様のことです。
私たちはこの肉体を世に出してくださる父と母なしには、
この世に生まれ出ることも、
この世で活躍することもできません。
確かに父母は最大の恩人ではあります。
しかし、その父母にとってもやはり親があり、その親の親にとっても親があり、
と限りなくさかのぼっていきますと、
結局最後はすべてを創造された神様にたどりつきます。
そして、今日一日、空気や太陽や水の恵みを与えて私たちの命を
維持させていただいているのも
神様のお陰以外の何ものでもありません。

そうしてみると、やはり誰にとっても共通の親は神様ですし、
人類全体のたった一つの親もこの神様ということになります。
人類はさまざまな人種や民族や国家に分かれて今でも戦争や紛争を
起こしていますが、この神様のもとでは人類はまったく一つです。
今の状態に対して、神様は嘆いておれれることでしょう。
だから、宇宙の運行や自然の法則とも一つになるために、
また親子兄弟、社会、国家、地球が
一つに調和して仲良く助け合って生きていくためにも、
神の御心に沿った生活ができればいいのです。
それがいちばんの親孝行にもなっていきます。
世間の尺度だけではあまりに型にはまった生き方になりがちです。
そこからはみ出せば、親不孝というレッテルを貼られてしまい、
本人も悩むことが多いでしょうが、
本来は天地自然が多様な働きを示しているごとく、
その人その人の個性に合った生き方、
各人の天命にかなった生き方が世間常識とはまた別にあるはずです。

それを見出すためにも心の反省をしながら、
神様の御心にかなう真実の生き方を模索して
いきたいと思います。
人から教えてもらうのではなく、誰にも肩代わりのできない
自分の人生を自らの力で切り開いていく以外に道はありません。
親孝行の話をするつもりがずいぶんと話が広がってしまいました。
しかし、親は私たちにとっては最も大切な存在であり、
中国にも古くから「孝は百行の本」という、
親孝行はすべての善なる行いの基本であるという意味の諺もあり、
これも必然としなくてはなりません。