グミの実のお味

私はグミの実を食べたことはありません。こちらは双極性障害の主婦、グミの実のブログです。

バッドシーズン

2009-05-05 16:59:45 | Weblog
2009年5月1日、朝6時に起床して志賀高原へ向かった。
新幹線で長野駅に着くと、そこからはバスだ。
信州はまだ桜の季節だった。
バスを乗り継ぎ、木戸池で降りた。
高低差の高い階段を登りながら、田野原湿原を目指す。

田野原湿原はさみしい景色だった。
やっと雪が溶けたところで熊笹以外に緑はなかった。
ちょろちょろと雪が溶けて流れる音が切なかった。

次に目指すは、三角池。
が、しかし、雪に阻まれた。
なんと道が無かったのだ。
正確に言うと雪が道を覆っていて分からなくなっていた。
それでも、夫は「たぶん、こっちだ」と進んでいくので着いていったが
どうにもこうにも、それは道というより森で、ほとんど進んでいなかったが
「来た道を戻るのも勇気だよ」と帰ることにした。

その後はひたすら車道を歩き、次の目的地も雪に囲まれ、その次も雪で
通れないことを知った。
計画が甘すぎた。
通りで直前に安いプランで空いてる訳だ。

宿に着くまでの間、異変に気づいた。
すごく心臓が苦しい。
ドキドキしてくれない感じ。
こんなこと甲状腺の症状には書いてなかった。
体力がないだけなのかなぁ。

蓮池でお土産を買い、琵琶池、丸池を周って、宿に着いた。
予約の手違いか、夕食を中華と和食どちらにするか聞かれた。
最初、和食で注文していたのだが、せっかくだから中華にした。

部屋に着くと、広かった。
今までで一番いい部屋かもしれない。
すぐに着替えて、ソファーで一服した。
私の帽子でぺたんと張り付いた髪と疲れたいでたちを夫はカメラにおさめ
くすくす笑っていた。

お風呂は、普通。
でも体重が3kg減っていたので驚いた。(これは帰ったら戻った)

夕食の時間になり、レストランに向かったが夫が浴衣だったため帰された。
着替えて、改めて向かった。
用意された席に着くと、中華を選んだのは3組、残り6組が和食だった。
しかーし、出された中華はとても美味しかった!
なんでも、志賀高原と四川は気候が似ているらしく、四川料理をちょっと
辛さひかえめに日本人の舌に合う味付けをしているとか。
麻婆豆腐が特に美味しかった。ご飯にというよりお酒に合う。
普段、中華はなるべく控えていたけど、こんなだったらたくさん行きたい。

翌日、あまり期待しないようにしながら、大沼池へ向かった。
フロントで聞いたら、雪はあるが林道だから道は分かるはずとのこと。
でも、バスの運転士さんは、わざわざ降りてきて「本当に行ける?」と
心配してくれた。
やっぱり、雪なのである。バス停近くのトイレも封鎖されている。
「行っちゃダメ」と言ってるかのような柵があり、それを覆うように雪が積もっている。
ええい、行ってしまえ、何とかなるだろう。

雪の道は続いた。
たまに道の端がわずかに土を見せているが、直に雪に覆われる。
よく晴れているのに誰もいなかった。
誰かの通った足跡が雪に溶けて大きな跡になっているので、それを
「ビッグフッド」と呼び、その足取りを追った。
1kmほど進むとビッグフッドも消えた。

右手は山、左手は谷、そして進もうとする道はナナメ45度。
雪が溶けて傾斜しているのだ。
私はこれ以上進むのをあきらめた。
夫はもう少し先を見てくると見えなくなるまで進んで行った。
帰ってくると「この先もずっと同じ状態。帰ろう」と言った。

エメラルドグリーンにもコバルトにも見える大沼池。見たかったな。
季節は夏がいいんだな。
志賀高原の5月はまだスキーシーズンなのだ。
あああ、調査不足。私の担当なのに。
結局1kmずつしか歩けなかった。

今回のトレッキングって何だったのだろうと思いながらも、
長野駅行きのバスに乗った。
まだ帰りの新幹線まで時間があるので善光寺に行こうとなった。
なんでも7年に1回の御開帳なのだとか。
何がどういう御開帳なのか調べもせず、向かった。
駅から2kmということなので歩いて行った。

軽い上り坂、人ごみ、多すぎる信号。
100円のバスに乗ればよかったかなと思いながら我慢して歩いた。
仲見世に入るとそれでもウキウキしてきた。
善光寺に着くと、早速行列が出来ていた。
とりあえずスルーしてお参りだけした。
どうしても柱みたいなのが気になってそこだけ列に並ぶことにした。
30分くらいして、ようやく柱につくと、両手を着けて
「(病気が)落ち着きますように」とお願いした。
おみくじを引いたら「吉」だった。
近年の傾向からすると良い。
ちなみに夫は凶だった。凶って初めて見た。

門前で「みそソフトクリーム」を食べた。絶品!
香りがよくて濃いのだけどよく合う。
周りが騒ぎ出したので、その方向を見るとお坊さんが並んで歩いてきた。
なんと、みんなひざまづいて頭を撫でてもらっていた。
ご利益ありそう!と思った私はアイスクリーム片手にひざをついた。
あれ?素通り。私のいたのは仲見世なのでやらないらしい。わずか数メートル差。

今度はバスに乗って長野駅まで戻った。
そこで買ったお土産は写真を取ったのでまた次回。