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『ザ・スイッチ』

2021年04月15日 | 映画(さ行)
『ザ・スイッチ』(原題:Freaky)
監督:クリストファー・ランドン
出演:ヴィンス・ヴォーン,キャスリン・ニュートン,ケイティ・フィナーラン,セレスト・オコナー,
   アラン・ラック,ミシャ・オシェロヴィッチ,ユリア・シェルトン,デイナ・ドゥロリ他
 
大阪ステーションシティシネマで『JUNK HEAD』を観た後、
TOHOシネマズ梅田へ移動して。
 
めちゃくちゃ面白かった『ハッピー・デス・デイ』(2017)と『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)。
そのクリストファー・ランドン監督の新作ということで、
すっかり同監督の虜になっている私は、ホラー映画であろうとも観ずにはいられません。
 
女子高生のミリーは、母親と姉の3人暮らし。
1年前に父親を亡くして以来、母親は飲酒をやめられず、
ミリーも母親のことが気がかりで元気なし。
警察官の姉は、そんな2人を見て怒っている。
 
いつもふさぎ込んで地味なせいか、学校ではいじめの標的に。
女子ナイラとゲイの男子ジョシュとだけは今も親友。
 
ある日、ミリーを迎えに来るはずの母親が酒を飲んで居眠り。
いつまで経っても来てくれない母親を待つミリーの目の前に、
ブッチャーと呼ばれる連続猟奇殺人鬼が現れる。
 
逃げ惑うミリー、追いかけるブッチャー。
捕まってしまったミリーの肩付近をブッチャーが一刺し。
その瞬間ミリーの姉が駆けつけて、ブッチャーは退散する。
 
翌朝、それぞれ目覚めたミリーとブッチャーはびっくり仰天。
双方の体が入れ替わり、ミリーはブッチャーの体に、
ブッチャーはミリーとなっていて……。
 
原題が“Freaky”なのは、『フリーキー・フライデー』(1976)へのオマージュでしょう。
あっちも面白かったけど、こっちも面白い。
 
凶悪な殺人鬼の姿をしているのに中身は内気な女子高生。
それを演じるヴィンス・ヴォーンのなんと愛らしいことよ。
こんなオッサンとキスシーンを撮ることになったブッカー(ミリーの想い人)役、
ユリア・シェルトンには同情しますが(笑)、
なんかそのキスシーンもよかったんだなぁ。
どう見ても殺人鬼に間違いないオッサンから「私はミリーよ!」と言われ、
信じて助けようとする親友たちもめっちゃ良い。
 
ミリー役のキャスリン・ニュートンは美人なのに、
ブスで冴えない子みたいに描写されているのだけが解せません。
センスのない彼女の体が殺人鬼のオッサンに乗っ取られ、
オッサンのセンスで着こなすといきなりクールでモテるようになるんだから、
もとはもう少しブスじゃないと説得力がないと思うけど、
まぁ、ビジュアル的に良くなけりゃ映画を観る気になりませんわね(笑)。
 
ハッピーエンドと見せかけて嫌なオチが待っていないか不安でしたが、
その点もスッキリ。
やっぱりブラムハウス・プロダクションズ製作のホラーコメディは外せない。

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