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『レディ・マクベス』

2020年11月26日 | 映画(ら行)
『レディ・マクベス』(原題:Lady Macbeth)
監督:ウィリアム・オルドロイド
出演:フローレンス・ピュー,コズモ・ジャーヴィス,ナオミ・アッキー,クリストファー・フェアバンク他
 
これをUPするのがいったいいつのことになるやらわかりませんが、
書いているのは11月3日、文化の日です。
前日、平日単身赴任中のダンナが帰ってくるはずだったのに、帰れなくなったとのこと。
ほなら私また映画に行っとく?
 
最近、平日の終業後に西宮や大阪市内まで出向くのはしんどく感じていますけれど、
翌日が休みなら平気だわ。ということでシネマート心斎橋へ。
 
出演作目白押しのフローレンス・ピューが2016年に映画初主演を務めた文芸ドラマ。
原作は19世紀のロシアの作家ニコライ・レスコフの小説『ムツェンスク郡のマクベス夫人』で、
ソビエト連邦時代の作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチによりオペラ化もされた作品です。
 
19世紀後半のイギリス。
裕福な商家に嫁いだ17歳のキャサリンの務めは、早く世継ぎを産むこと。
しかし年の離れた夫は彼女と体の関係を持とうとしない。
そうとは知らない義父は、キャサリンが夫より早く眠ることを許さず、
一切の外出も禁じて、彼女の行動をメイドに見張らせる。
 
人里離れた屋敷で何もすることがない退屈な毎日を過ごしていたが、
義父と夫が留守にしていたある日、キャサリンは若い使用人セバスチャンに誘惑される。
欲望を抑えきれずに受け入れた後は、ずぶずぶの不倫関係に陥って……。
 
最初はずいぶんと可哀想です。酷い扱いを受けている。
夫はキャサリンが若いから手を出さないとかいうことではない様子。
彼女に服を脱ぐように命じて壁に向かって立たせ、
その後ろ姿を見てひとりでしているんだから、変態ですよね。
 
そんな酷い扱いを受けているキャサリンが途中から凄い女に(笑)。
義父さえいなければ。夫さえいなければ。この子さえいなければ。
セバスチャンに捻れた愛情を持ち、絶対に関係を終わらそうとしません。
手に入らないのならいっそ殺してしまうわよと。怖い。
 
フローレンス・ピューって不思議な女優です。
美人とも思えないけれど、ある角度から見るととても美人だったりする。
スタイルも良いとは思えず、いかつい体つきだなぁと思う。
そりゃそうですね、女子プロレスの選手役をするような人なのだから。
声もハスキーボイスでわりといかつい。
この人が絶世の美女役だったりしたら違和感を抱きそうですが、
そうじゃないからなんだか惹かれて見てしまいます。
コロナのせいで公開が延期されている『ブラック・ウィドウ』では
スカヨハの妹役。これはいかついガタイにきっとピッタリ。来春が楽しみです。
 
“のむコレ”上映作品はやはり侮りがたし。いずれも面白い。

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