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『ホワイト・ストーム』

2020年11月14日 | 映画(は行)
『ホワイト・ストーム』(原題:掃毒2 天地対決)
監督:ハーマン・ヤウ
出演:アンディ・ラウ,ルイス・クー,ミウ・キウワイ,カリーナ・ラム,
   クリッシー・チャウ,ケント・チェン,ゴードン・ラム他
 
シネマート心斎橋にて。
 
中国/香港作品。
“のむコレ 2020”で上映されたうちの1本です。
中国で公開された香港映画の歴代最高興収を樹立する大ヒットを記録。
アカデミー賞国際長編映画賞の香港代表作品にも選出されたとのこと。
そんなことはどうでもええんですが、私はアンディ・ラウに惹かれて鑑賞。
ちょっと優等生っぽすぎるけど、やっぱり名優だと思うから。
日本人俳優でいうと、仲村トオルみたいなイメージがあります。
 
孤児だったティン(アンディ・ラウ)は、ヤクザの組長ナムに拾われる。
ナムのもと、義兄弟として育ったのがディゾン(ルイス・クー)。
 
ナムは何があっても麻薬にだけは手を出すなと組員たちに言っていたのに、
ディゾンはその掟を破って自分が仕切る店で麻薬を売る。
激怒したナムはディゾンを呼びつけ、その指をティンに詰めさせる。
 
かねてからカタギになることを願っていたティンは、
きちんとナムの許しを得て組を抜けると、金融の勉強に励む。
女性弁護士チョウと出会い、ビジネスパートナーに。
やがてふたりは結婚し、ティンは億万長者の慈善家として知られるように。
 
同じ頃、組を破門されたディゾンは、麻薬王となっていた。
祖父も父親もヤク中だったティンは、この世から麻薬を撲滅することを誓い、
ヤクの売人を次々と消してゆくのだが……。
 
ティンとディゾンともうひとり、重要な人物がミウ・キウワイ演じる刑事。
彼は麻薬による騒動が起きたさいに妻を失っており、
ティンと立場を異にしながらも麻薬を一掃しようとしています。
 
「ラスト15分、映画史を塗り替える大激突!」というのは大げさに思いますが、
全世界興収200億円突破というだけあって面白い。
ただ、ルイス・クー演じるディゾンがあまりに嫌な奴すぎて、
宿敵となった義兄弟の悲哀みたいなものが感じられない。
私的には何にでも切なさは必須ですから、悲哀漂わない宿敵対決なんてさぁ。
 
とはいうものの、香港映画好きにはやはりオススメしたい。
カーチェイスもシビレますよ。

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