『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(原題:John Wick: Chapter 4)
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス,ドニー・イェン,ビル・スカルスガルド,ローレンス・フィッシュバーン,
真田広之,シャミア・アンダーソン,リナ・サワヤマ,スコット・アドキンス,イアン・マクシェーン他
母がコロナに感染して入院したのが9月第2週。
大腸がんが肝転移しているというのに、驚異的な回復力を見せた母は1週間で退院。
デイサービスやら近所でおこなわれるなんたらサロンにも出席して元気に過ごしておりましたが、
病み上がりだというのにあまりに普通に過ごしたのがよくなかったのか、先週金曜日にまた発熱。
「大丈夫~」と能天気に言う母を慌ててかかりつけのクリニックに連れて行ったら、
しかしこんな高熱ではひとりにするわけにもいかないと泊まる覚悟でいたら、
1時間後にポソっと起きてきた母が「熱下がったと思う」。マジで37度4分まで下がってた(笑)。
本当に大丈夫そうだったので、私は帰りました。翌朝も「おはよう」の元気な声。
ほなら出かけても大丈夫やなと、日中は連絡がつくようにしておいて、晩にTOHOシネマズ梅田へ。
“ジョン・ウィック”シリーズの第4弾。
当然第3弾まですべて劇場で観ていますけれども、話の細部まで覚えているわけではない。
ニューヨークのコンチネンタルホテルだけは殺し合いをしてはいけない場所なのに、
その掟を破った彼は賞金首となって街中の殺し屋から狙われるはめに。そんな感じで合ってます?
地下に身を潜めていた彼がこの第4弾で主席連合から自由になるために動き出します。
と書いたものの、主席連合って何なのか覚えてないんですけどね(笑)。
主席連合の首長を見つけ出して殺害したジョンは、それで終わりのつもり。しかし、終わりになりません。当たり前。
首長亡き後、新たに主席連合の権力者となったグラモン侯爵は、ジョンを守ってきたコンチネンタルホテルを爆破。
ホテル支配人としての全権を剥奪されたウィンストンは、ジョンが自由になる唯一の手段を思いつく。
それはグラモン侯爵に1対1の決闘を申し込むこと。
ルールに則り、その結果に誰も異議を申し立てることはできない決闘で勝てばジョンは自由の身。
それに、主席連合の負担でコンチネンタルホテルを立て替えてウィンストンの全権を取り戻せます。
決闘の約束を取り付けたジョンでしたが、卑怯者のグラモンが何もしないわけがない。
グラモンはジョンの決闘相手としてジョンの旧知の友人である殺し屋ケインを代理に立てたばかりか、
ジョンが決闘の場所へたどり着けないように画策をするのでした。
序盤の見どころは、なんといっても真田広之。
ジョンの数少ない友人のうちのひとりで、大阪のコンチネンタルホテルの支配人役。
ホテルのたたずまいはどこが日本やねん、大阪やねんと思ってしまうものですが、
真田広之はすっかりハリウッドスターですね。
トム・クルーズといい、真田広之といい、タッパがなくても周りに見劣りしない。
真田広之演じるコウジが死んでしまった後は、ケイン役のドニー・イェンの出番。
盲目の殺し屋なのに、すんごい強さ。
そして、賞金狙いでジョンを追う殺し屋ミスター・ノーバディことトラッカー役のシャミア・アンダーソンも○。
まぁ、彼が犬を連れている時点で、この犬はジョンに助けられるのが見え見えですけれども。
凄腕の殺し屋でありながら、卑怯な真似はしないケインとトラッカー。こうあってほしい。
約3時間の長尺ですが、ほぼずっと殺し合っています(笑)。
カーチェイスと殺し合いのシーン以外、何かありましたっけ。
それでも面白かった。
クールで素晴らしいコンシェルジュ役のランス・レディックの姿はもう見られないのが残念。
あの世のフロントに立って客の要望を聞き入れてくれそう。ご冥福をお祈りします。