『マスカレード・ナイト』
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉,長澤まさみ,小日向文世,梶原善,泉澤祐希,東根作寿英,石川恋,
石黒賢,沢村一樹,勝村政信,木村佳乃,凰稀かなめ,麻生久美子,高岡早紀,
博多華丸,鶴見辰吾,篠井英介,石橋凌,渡部篤郎他
封切り日に109シネマズ箕面にて。
『マスカレード・ホテル』(2018)の続編ってこんな話だったっけと鑑賞中に思っていたら、
東野圭吾の原作のシリーズ第2弾は『マスカレード・イブ』で、それは映画化されていなかったのですね。
そしてこの第3弾は未読でした。買ってもおらん。今さらだけど読まなくちゃ。
ある殺人事件の目撃者だという人物から、捜査本部に匿名の密告状が届く。
ホテルのフロントクラークの職に就くことに。
“マスカレード・ナイト”と呼ばれるそのカウントダウンパーティーは、
参加者が500人と見込まれるうえに、全員が仮面で仮装する。
密告状から察するに、犯人はパーティーでまた殺人を犯す可能性がある。
決して被害者を出すことのないよう、新田ら警察組と山岸らホテル組は
協力体制を敷いて捜査に臨まねばならないのだが……。
前作同様、これだけのキャストですから、それを見るだけでも楽しい。
序盤に登場する訳ありっぽい“おひとり様”に田中みな実。
続いてやってくる“夫も一緒だと嘘をつくおひとり様”に麻生久美子。
無理難題を押しつけてくる偉そうな男性客に沢村一樹。
彼がプロポーズをしようと目論んでいる相手女性に凰稀かなめ。
この人は元宝塚歌劇団の宙組トップスターなのだそうで。なるほどそれっぽい。
東野圭吾の著作に関しては、重めの話のほうが好みです。
でも、湿っぽくなるそういう話よりも、映画化するならこんな派手なやつのほうが、
いかにも娯楽作品という感じがして楽しめるかな。
個人的には、最初のタンゴのシーンには引き気味。
ま、タンゴがあってこそ犯人に辿りつけるわけですから、必要なのでしょうけれど。
真犯人の動機や目的もあんまり好みではありません。
殺人の動機に好みも何もあったもんじゃないか(笑)。
熱演は認めますが、その格好も何もかも、ちょっと無理矢理感があります。
偉そうに演技しているのは安心できます。
コロナ禍、気分だけでもホテルに行った気になれるのはいいかもしれませんが、
大晦日の話をするにはちょっと早いような気もしませんか。
冬休み公開のほうが雰囲気は味わえたなぁ。