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『ドント・ブリーズ2』

2021年08月23日 | 映画(た行)
『ドント・ブリーズ2』(原題:Don't Breathe 2)
監督:ロド・サヤゲス
出演:スティーヴン・ラング,ブレンダン・セクストン三世,マデリン・グレイス,
   ステファニー・アルシラ,アダム・ヤング,クリスティアン・サギア他
 
東京オリンピックで休止中だったプロ野球公式戦が再開する日、
テレビ中継を観るのがどうにも恐ろしくて、109シネマズ大阪エキスポシティへ。
プロ野球から逃避するためにホラー作品を観に行くってどういうこと(笑)。
 
たいそう怖くて面白かった『ドント・ブリーズ』(2016)の続編。
前作はフェデ・アルバレスとロド・サヤゲスの共同脚本で、アルバレスが監督。
本作も同じく共同脚本で、今度はサヤゲスが監督。
無敵の盲目の老人役は引き続きスティーヴン・ラングです。
 
前作では強盗に押し入った若者たちを盲目の老人が返り討ちにしましたが、
本作はその8年後が舞台。老人に襲いかかるのも素人の若者じゃない、武装集団。
人を殺すことをなんとも思っちゃいない奴らなので、前作以上にえぐい。
 
盲目の老人ノーマンは、11歳の娘フェニックスとふたりで郊外に暮らしている。
フェニックスはノーマンのことを父親だと信じているが、
実は8年前、火事に遭った邸の近くで倒れていた彼女をノーマンがさらってきたのだ。
 
ノーマンはフェニックスが学校に行くことを許さず、
自宅とその周辺で軍事演習さながらの訓練を彼女に課していた。
友だちをつくることもできない彼女のささやかな楽しみは、
ノーマンの旧友である元陸軍レンジャー部隊の女性隊員ヘルナンデスに街へ連れて行ってもらうこと。
そのたびに、児童養護施設の子どもたちが遊んでいるのを目にして羨ましい。
 
ノーマンが待つ自宅へとヘルナンデスに送られて帰る途中、
フェニックスは怪しげな男に声をかけられる。
その夜、男を含む武装集団がノーマンのもとを訪れ、フェニックスを連れ去ろうとして……。
 
普通に盲目の老人が襲われて返り討ちにするだけの話なら、
どう考えても老人を応援する流れになろうかと思いますが、
ノーマンは普通にいい人ってわけではないのです。
前作をご覧になった方ならご存じでしょうが、娘を亡くしたノーマンは、
悲しみのあまり、娘の代わりを得ようとしていた恐ろしい爺さん。
それに失敗したノーマンがこうしてフェニックスを自分の娘として育てているのですよねぇ。
 
前作は押し入った若者たちもアカン、ノーマンもアカン。
で、どちらにも感情移入はできなかったのですけれど、
本作では前作の話を忘れかけているうえに、ノーマンがフェニックスに愛情を注いでいるのはわかる。
その愛情は歪んではいるものの、フェニックスのほうも父親としてノーマンを愛しています。
 
ネタバレ全開になりますが、怪しげな男レイランが実父だとわかってからの展開がまた凄まじい。
死んだと聞かされていた母も生きていて、感動の再会となるところ、両親は鬼畜。
自分たちの命と商売のためにフェニックスを殺そうとしていることが判明。
さて、ノーマンはフェニックスを救出することができるのか。
 
って、できないとお話は進まない(笑)。
2作目でノーマンが死んでおしまいかと思いきや、おいっ、生きとるんかい!
3作目もありそうやで~。次はどんな相手かな~。
 
帰りの車でラジオをつけたら、阪神は9回裏の攻撃中。
ということはやっぱり負けていたのでした。しかも9点も取られて。
ホラー映画より怖い結果です。

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