夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『バッドランド・ハンターズ』

2024年02月13日 | 映画(は行)
『バッドランド・ハンターズ』(英題:Badland Hunters)
監督:ホ・ミョンヘン
出演:マ・ドンソク,イ・ヒジュン,イ・ジュニョン,ノ・ジョンウィ,アン・ジヘ,チャン・ヨンナム他
 
先月末からNetflixにて独占配信中の韓国作品。
いかつくて可愛いデブ、いや、マッチョなマ・ドンソク主演作を見逃すわけにはいきません。
今回も無敵の強さを誇る兄貴。こんなディストピアものでも笑わせてくれます。
 
それにしても目に映る風景が『コンクリート・ユートピア』とそっくりだと思っていたら、
本作はその続編という位置づけらしいではないですか。
続編と言われても、あの後こうなったのかなどと考えると、ちょっと頭がこんがらがる。
それぞれ別の監督が同じ設定で撮った作品として観るほうが良いかもしれません。
 
大地震に見舞われて終末を迎えたといわざるを得ないソウル
独り者のナムサンは、彼を慕う若者チェ・ジワンと共に乾いた田舎の村に暮らす。
荒野を歩き回ってはそこらの生き物を狩って捌き、同じ村にいる人々に売るのだ。
食糧不足に悩まされている村では、彼らが狩る獲物は貴重。
誰も金など持っていないから、衣類などと引き換えにナムサンとジワンは獲物を渡す。
 
ジワンが密かに恋心を寄せているのは、祖母と二人暮らしの少女ハン・スナ。
かつてナムサンから命を救われたスナは、いつも感謝の気持ちをナムサンに表す。
ジワンはそれが少し面白くないが、ナムサンが頼りになるのは事実。
 
ある日、謎の一団が村に現れ、子どもがいる家族をもっといい場所へ連れて行くと言う。
地震に遭っても奇跡的に倒壊しなかった唯一のマンションは“ユートピア”と呼ばれており、
そこへ行けば飲食に困ることはない。子どもには良い生活をさせたいのだと。
祖母も連れて行けるならと、スナもユートピアへ向かうことに。
 
ところが途中で祖母とは引き離され、到着したユートピアはどこかおかしい。
実は、ここを統括する博士ヤン・ギスは、亡くなった自分の娘を生き返らせたい一心で、
十代の子どもたちを集めては実験を繰り返していたのだ。
 
荒野で狩りをしているときにスナの祖母が殺されているのを見つけたナムサンとジワンは、
スナが連れて行かれたのはとんでもない場所で、彼女の身にも危険が及ぶと気づく。
ユートピアへ向かおうとしたところ、特殊部隊の軍曹だったという女性イ・ウノと知り合う。
彼女は、ギスの目論見を知りながらそれに従っていた上官に反発したせいで殺されかけた。
今はユートピアの地下に監禁されているであろう自分の部下を救出したいと思っている。
 
ナムサンとジワン、ウノの目的地は同じ。3人は協力することになり……。
 
ギスの実験により、軍人たちもゾンビ化してなかなか死にません。
こんなになってまで生きていたいだろうかと思うのですけれど、思います?
本当に死ぬことになったら、どうなっても生きたいと思うものなのか。
それは私がまだそうなっていないからわかりません。亡くなった弟に聞いてみたい気はする。
 
結構グロくて直視できないシーン多数(笑)。
作品として抜群の出来ではないけれど、マ・ドンソクとジワン役のイ・ジュニョンとのコンビは良い感じで楽しい。
イ・ジュニョンはアイドルグループ“U-KISS”のメンバーだそうで、グループでの活動時はJUN(ジュン)名義とのこと。
イ・ジュニョンの名前で検索したらほかにも数名出てきたのですけれど、
『隣人の妻』とか『義姉へのあこがれ』とかあきらかに違うやろというドラマに出ている人ばかり。はい、余談です。(^^;
それはそうと、いちばんカッコイイのは女軍曹ウノ役のアン・ジヘ。
私は初めて見る女優だけど、覚えておきたい。
 
マ・ドンソクを観るならこんなのよりも普通に刑事役とかヤクザ役のほうが好きだけど、まぁこれもいっか。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ダム・マネー ウォール街を... | トップ | 『映画 ギヴン 柊mix』 »

映画(は行)」カテゴリの最新記事