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『ザ・バッド・ガイズ』

2021年06月22日 | 映画(さ行)
『ザ・バッド・ガイズ』(英題:The Bad Guys: Reign of Chaos)
監督:ソン・ヨンホ
出演:マ・ドンソク,キム・サンジュン,キム・アジュン,チャン・ギヨン,
   カン・イェウォン,キム・インウ,パク・ヒョジュン,チョ・ドンヒョク他
 
大阪のシネコンは一昨日まで平日のみの営業でしたが、
シネマート心斎橋は6月1日から全日時短営業を再開。
“おうちでシネマート”も継続中で、新作も追加されているようです。
これは「おうちで」のほうではなく、劇場で鑑賞。
 
2014年に韓国で大人気を博したTVドラマ『バッドガイズ 悪い奴ら』。
その劇場映画版が本作で、2019年に公開されて大ヒット。
愛すべきデブマッチョ、マ・ドンソクですからね、絶対観たくなります。
 
服役中の囚人が減刑と引き換えに凶悪犯罪者の逮捕に手を貸すという、
“ワイルド・スピード”シリーズみたいな感じです。
終盤、マ・ドンソクが登場するシーンでは、
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの“Wake Up”みたいな曲がかかっていて(そのもの?)、
マトリックス(1999)かよ!と思いました(笑)。
 
服役中の元暴力団員パク・ウンチョル(マ・ドンソク)は、
旧友が何者かに殺されたことを知る。
犯人に心当たりはないかと元刑事オ・グタク(キム・サンジュン)に尋ねると、
調べるべき情報を持っていると言う。
しかしグタク自身は肝臓癌を患っており、引退した身で、
もう関わる気はないからそっとしておいてほしいと言われる。
 
その頃、護送車が襲われ、乗っていた凶悪犯たちが逃走する事件が起きる。
一刻も早く凶悪犯たちを捕まえねばならず、
グタクも知らん顔をしているわけにはいかなくなる。
 
というのもグタクは特殊犯罪捜査課の発案者。
そこは服役中の囚人たちを使って事件を解決する課で、ウンチョルもその一員。
ほかに、警察学校を首席で卒業していながら服役中のコ・ユソン(チャン・ギヨン)、
凄腕の女詐欺師クァク・ノスン(キム・アジュン)が招集されるのだが……。
 
すごく面白いです。まるで『エクストリーム・ジョブ』(2019)。
しかも『エクストリーム・ジョブ』の刑事たちより
こっちの犯罪者たちのほうが頼りになるんじゃないかと最初は思うほど(笑)。
 
ネタバレですが、黒幕は日本のヤクザという設定ですから、
ストーリーに嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。
でも嫌日を煽る意図ではないと思います。というのか思いたい。
マ・ドンソクが「タマネギは入れないでください」とか口走るのも可愛いし(笑)。
 
背後に大きな組織があるのも映画では普通のことだし、
そこに出世狙いの悪徳警官が絡んでいるのもよくあることだし、
序盤は嫌な奴だった刑事と最後はタッグを組むのもありがちだし、
でもこういう先が読めて安心できる話は良いですね。
汚職警官かどうか見極めるコツが面白かった。なるほど!
 
必ずTVドラマ版も観たくなります。観たい!

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