夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『マン・オブ・スティール』

2013年10月12日 | 映画(ま行)
『マン・オブ・スティール』(原題:Man of Steel)
監督:ザック・スナイダー
出演:ヘンリー・カヴィル,エイミー・アダムス,マイケル・シャノン,ケヴィン・コスナー,
   ダイアン・レイン,ローレンス・フィッシュバーン,ラッセル・クロウ他

これほど大画面向きの映画は劇場で観ておかないと後悔するだろうと思い、
というのか、劇場で観なければもう観ることはないかもしれないと思い、
終映間近っぽい本作に滑り込み、109シネマズ箕面にてIMAX 3D版を。

“スーパーマン”にほとんど思い入れがないものですから、
知られざる誕生秘話と言われてもピンと来ません。
予告編が始まるたびに「この映画、めっちゃ好きそう」と思うのに、
スーパーマンだとわかると、「なんや、スーパーマンか」と冷めていたほど。
だけどさすがの人気者、観ておいてよかったかも。

地球から遠く離れた惑星クリプトン星。
この星では、あらかじめ役割を刷り込まれた赤ん坊しか生まれない。
出産が機械に任された星で、数百年ぶりに自然に生まれた男の子。
父親のジョーと母親のララは、赤ん坊にカルと名づける。

しかし、クリプトン星は長年にわたる資源掘削行為のせいで崩壊の危機に。
もはやこの星にいて助かることはないと考えたジョーとララは、
クリプトン星を再建するための鍵となる“コデックス”なるものとともに、
カルひとりを宇宙船に乗せて地球へと送ることを決意する。

クーデターを謀る将軍ゾッドは、ジョーに協力を求めるも拒絶され、
怒りに駆られてジョーを殺してしまう。
ララはカルを乗せた宇宙船を発射、ゾッドはその撃墜に失敗。
反乱罪で捕まったゾッドとその部下たちは、ポッドに幽閉されて星から追放される。
その後、ジョーが予想していたとおり、クリプトン星は滅亡する。

一方、地球にたどり着いたカルは、ジョナサンとマーサ夫婦に拾われ、
クラーク・ケントと名づけられて成長していた。
自分の超人的な能力に気づくが、それを人前で使えば化け物扱いされる。
けれども目の前で苦しむ人がいれば助けずにはいられず、
ジョナサンからはたびたび、今はまだ力を見せるときではないと言われる。
ジョナサンが亡くなり、成人したクラークは孤独な旅に出る。

女性記者のロイス・レインは、取材先でクラークに命を救われ、彼の特異な能力を知る。
記事を書き上げたときにはすでにクラークは行方知れず。
編集長はエイリアンの話など掲載できるものかと呆れ顔。
クラークを探しに探し、ようやく再会にこぎつけたロイスは、
彼の話を聞くうち、これは記事にすべきことではないと判断。
クラークは自分を信じてくれたロイスに感謝する。

その頃、クリプトン星から追放されたおかげで生き延びたゾッドらは、
ようやくクラークことカルの居所を探し当てる。
ゾッドの目的は、地球にクリプトン星を再建すること。地球人など皆殺しだ。
実父ジョーの望みがクリプトン人と地球人の共生であったと知り、
クラークは地球を救うためにスーパーマンとして立ち上がるのだが……。

IMAX 3Dで観るとド迫力。音も半端ではないので、非常に楽しめます。
長めの143分もあっちゅうま。
ただ、ストーリーに特にひねりがあるわけでもなく、
同じ相手同士がひたすら戦い、物をぶっ壊しているだけなので、
DVDで観たらつまらなかったかもしれません。劇場、正解。

ちらりほらりといい台詞があります。
ゾッドのことは信用できないけれど、地球人のことも信用していいのかどうかわからないと言うクラークに、
ロイスが「まず信じてみれば。信頼関係は後からついてくるものよ」。

悪党か狂人役ばかりのマイケル・シャノンは今回もゾッドという悪役。
それに対して、オイシイとこ取りなのはやはりケヴィン・コスナーで、
彼が演じる養父ジョナサンが言う「自分の力を善に使うか悪に使うかは自分で決めろ」。
「科学自体に善悪はない」という言葉をまたしても思い出しました。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『地獄でなぜ悪い』 | トップ | 『パッション』 »

映画(ま行)」カテゴリの最新記事