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『バリー・シール/アメリカをはめた男』

2017年10月29日 | 映画(は行)
『バリー・シール/アメリカをはめた男』(原題:American Made)
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ,ドーナル・グリーソン,サラ・ライト・オルセン,ジェシー・プレモンス,
   ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ,アレハンドロ・エッダ,マウリシオ・メヒア他

TOHOシネマズ西宮で4本ハシゴの4本目。
これがこの日の本命で、〆の1本となるように4本目に選んだのでした。
監督は“ジェイソン・ボーン”シリーズや『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)のダグ・リーマン。
実話に基づく。

1970年代後半のアメリカ。
大手民間航空会社TWAにパイロットとして勤めるバリー・シールは、
天才的な操縦テクニックの持ち主だが、それを披露する場はなかなかない。
しかしCIAがその能力を買い、バリーを極秘の偵察任務にスカウトする。

もうじき出産予定の妻ルーシーにも言えず、こっそりとCIAの汚れ仕事。
彼をスカウトしたモンティ・シェイファーの評判はCIA内で上がっても、
バリーの給料その他の待遇にはそれがなかなか反映されない。

数年後、パナマの独裁者マヌエル・ノリエガとCIAの仲介人となっていたバリーに
目をつけた者たちがいた。
それは巨大麻薬組織“メデジン・カルテル”のホルヘ・オチョアやパブロ・エスコバル
彼らはバリーにコカインの密輸を持ちかける。
破格の報酬を提示され、CIAの目を盗んでコカインをルイジアナ州に運びはじめるバリー。

CIAはバリーの密輸を知ったものの、偵察任務をこなせる人材はほかにいない。
知らん顔を決め込まれたバリーは密輸を続行するが、
DEA(麻薬取締局)は黙っていられず、バリーを逮捕しようと躍起になり……。

この日の本命だったのに、期待したほどではなかったんですよねぇ。
アメリカ政府も麻薬王も見事に騙したかのようなキャッチコピーですが、
どうもその「見事さ」がありません。
アメリカをはめたというよりは、言われるがままに仕事をこなしていたら、
勝手にお金が貯まって行っちゃったみたいな感じで。
大金を掴んでも豪遊しまくりというふうでもなく、
彼は飛行機を好きに操縦できて幸せに暮らせればそれでよかったのではという気も。
だからあまり深く考えての行動だとは思えず、「お見事!」という印象はなく。

実在したバリーは始末されて亡くなっているので、
本当のところがどうだったのかもわかりません。
飛行機を操縦したかっただけじゃないの?そう聞いてみたいです。

それにしてもトム・クルーズ、何なのその笑顔。
いつまで経っても爽やかすぎる55歳。

ま、そんなわけで、この日の4本ハシゴでいちばん面白かったのは、
ぶっちぎりで『女神の見えざる手』でした。

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