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『太陽は動かない』

2021年03月14日 | 映画(た行)
『太陽は動かない』
監督:羽住英一郎
出演:藤原竜也,竹内涼真,ハン・ヒョジュ,ピョン・ヨハン,市原隼人,
   南沙良,加藤清史郎,勝野洋,宮崎美子,鶴見辰吾,佐藤浩市他
 
TOHOシネマズ伊丹にて2本ハシゴの1本目。
 
原作は吉田修一の同名小説。好きな作家ですがこれは未読。
監督は“海猿”シリーズの羽住英一郎
この監督と吉田修一作品はあまり合っていない気がしなくて、
一気にお金のかかっていそうなエンタメになりました(笑)。
 
AN通信は表向きは小さなニュース配信会社。
しかしその実態は、違法に入手した機密情報を売買する産業スパイ組織。
鷹野(藤原竜也)と田岡(竹内涼真)は、そこで働く敏腕エージェントコンビ。
エージェントの心臓には小型爆弾が埋め込まれており、
上司である風間(佐藤浩市)への24時間毎の定期連絡をもしも怠れば、
裏切ったとみなされて爆死する仕組みになっている。
 
あるとき、同じくエージェントの山下(市原隼人)が何者かに拉致され、
鷹野と田岡が救出に乗り込むも間に合わず、爆死してしまう。
山下は全人類の未来を担う次世代エネルギーの情報を掴んでいたらしい。
鷹野と田岡はその情報を狙う各国のエージェントたちと死闘を繰り広げるのだが……。
 
正直なところ、本作で繰り広げられている争奪戦について、
何がどうなっているのか私の理解は及びませんでした。
中国人も韓国人も絡んでいて、誰が何をどうしたいのやらついていけない。
なんでブルガリアまで行く必要があるのかわからん。
 
というわけで、物語の本筋のところには惹かれませんでしたが、
鷹野たちがエージェントになった理由には心が傷む。
彼らは皆、もともとは育児放棄や虐待を受けていた子ども
エージェントに育て上げられ、その日だけ生きられればそれでいいとミッションに挑んでいます。
虐待のニュースを聞くことが多いだけに、この話はつらかった。
 
ところでこれってもとはTVドラマシリーズだったのですね。
エンドロールで流れるシーンにもまったくついていけず、
そっちを観てから劇場版に臨むべきだったのかなとも思います。
とはいうものの、眠くはならなかったからつまらないわけじゃない。

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