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『BRAVE HEARTS 海猿』

2012年08月01日 | 映画(は行)
『BRAVE HEARTS 海猿』
監督:羽住英一郎
出演:伊藤英明,加藤あい,佐藤隆太,仲里依紗,三浦翔平,
   平山浩行,伊原剛志,時任三郎,矢島健一,螢雪次朗他

ワンパターンの絶大なる安心感で、大ヒット上映中。
全部しゃべっちゃっていいですか。

前作まで海上保安官だった仙崎大輔と吉岡哲也は、
海難救助のエキスパート、特殊救難隊への異動を志願。
出世の話を蹴ってまでやってきたこの職場で、新生活が始まっていた。

大輔の妻、環菜のお腹の中には二人目の子どもがいる。
哲也はキャビンアテンダントの美香という恋人にぞっこん。
休日には大輔宅を哲也と美香が訪れ、和気藹々。

美香にプロポーズするタイミングを図っていた哲也は、
大輔からあまり効きそうにはないアドバイスを受けて突進。
ところが、美香は憂鬱な面持ちでプロポーズを断る。

哲也は打ちひしがれながらも、美香の幸せを願い、気持ちを立て直す。
そんな折り、美香が搭乗中のジャンボ旅客機にトラブル発生。
緊急連絡を受けた海上保安庁、国土交通省、東京国際空港などのお偉方の面々は、
乗客346名を救い得る方法について協議しはじめる。

全員を救出するのはおそらく無理。
東京湾への着水がもっとも安全かと思われるが、着水するころには日が陰り、
暗いなかでの救出作業は困難を極めるにちがいない。
火災の危険も高い胴体着陸を試みることで決着しかけたとき、
現場に待機する大輔から、ありったけの灯りを集めて東京湾を照らす案が。

機長らの懸命の操縦で着水に成功したジャンボ機だが、
浮かんでいられるのは約20分。
警察や消防隊、民間の船舶までもが協力して救出作業を開始するのだが……。

マジでワンパターンです。
台詞もいちいちクサくて、たまにこちらが恥ずかしくなります。
それでも、安心して観られるということはスゴイ。

冒頭に起きる別の事故で、一人だけ救えなかったことを悔やみ、
何があっても全員助ける、最後まであきらめないと誓う大輔。
で、そのとおり全員無事、誰も死にません。

乗客も乗務員も全員助かって、ただ一人、機内に取り残される哲也。
沈みゆくジャンボ機に、こりゃなんぼなんでも死ぬやろと思うわけですが……。
えっ、この展開はもしや生きているパターン?と怪しんだ瞬間に、
笑いモードにスイッチが入ってしまいました。すみません。
わざわざ「遺体を捜索に行く」と言う辺り、白々しすぎる~。

ほいでもって、大輔たちが哲也の「遺体」を探しに水深60mまで潜ったはずが、
くるりんと哲也の体をひっくり返してみれば、やっぱり生きとるがな。
ないない!と思いつつ、誰も死なないのが嬉しいじゃないですか。(^o^)

お兄さんが『ヘルタースケルター』でヒモにしか見えない御曹司を演じていましたが、
弟の窪塚俊介はエンドロールではほとんど「その他大勢」の一員。
救難隊の先輩役を演じる伊原剛志は、どうしても『愛と誠』が思い出されてニヤけてしまいました。
東京国際空港長役の螢雪次朗は日活ロマンポルノの主流男優だった人。
こんなオジサン役で見かけるたびに嬉しくなります。
右頬が少し腫れているように見えて、虫歯かなと心配しちゃったのですが、気のせい?

さすがにもう要らんでしょ、続編。
だけど、もしも続編がつくられたら、この安心感から観に行ってしまうんやろなぁ、私。
そしてまた泣いてしまうのでした。(^^;

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