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『沈黙のパレード』

2022年09月20日 | 映画(た行)
『沈黙のパレード』
監督:西谷弘
出演:福山雅治,柴咲コウ,北村一輝,飯尾和樹,戸田菜穂,田口浩正,酒向芳,
   岡山天音,川床明日香,出口夏希,村上淳,吉田羊,檀れい,椎名桔平他
 
封切り初日に109シネマズ箕面で鑑賞しました。
21時半近くからのレイトショーだというのに、客はまぁまぁ入っています。
福山雅治主演だからなのか、東野圭吾原作だからなのか。
 
“ガリレオ”シリーズの劇場版第3弾。
第1弾は『容疑者Xの献身』(2008)、第2弾は『真夏の方程式』(2013)ですね。
前作から10年近く経っているとは思いもよらず。
監督も前作と同じ西谷弘。原作を読んだときの感想はこちら
 
東京都菊野市(架空の町)に新設された研究所に赴いていた湯川学(福山雅治)のもとへ、
警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウ)がやってくる。
内海の先輩は湯川の親友でもある刑事・草薙俊平(北村一輝)。
その草薙には内緒で湯川に捜査への協力を依頼したいと内海は言う。
 
菊野市の食堂“なみきや”の長女・並木佐織(川床明日香)が数年前に失踪。
その遺体が遠く離れた町のゴミ屋敷で遺体となって発見された。
捕まった蓮沼寛一(村上淳)はかつて草薙が担当した少女殺害事件の容疑者。
犯人に違いないとされた蓮沼は草薙の前で完全黙秘を貫いて無罪となったのだ。
無念を晴らしたい草薙のためにも湯川に協力してほしいということらしい。
 
またしても完全黙秘を貫いた蓮沼は釈放され、
佐織の両親・祐太郎(飯尾和樹)と真智子(戸田菜穂)をはじめとするなみきやの関係者や
客たちの間に怒りと悔しさが溢れ出す。
 
内海から頼まれてもいつもどおりすげない湯川だったが、
菊野市の夏祭りパレードの日に蓮沼が殺されてから態度を変える。
蓮沼を殺したのはなみきやの店主、あるいは町ぐるみの犯行ではと考える草薙たち。
この町にしばらく滞在中だった湯川はすでになみきやの常連となっていて、
お気に入りの店の人たちが殺人の容疑をかけられたら黙っていられないと言い……。
 
疑いをかけられる住民たちを演じるのは、吉田羊田口浩正のほか、
歌手を目指す佐織に歌の指導をする音楽家役で椎名桔平、その妻役に檀れい
佐織の恋人役に岡山天音。佐織の妹役には出口夏希。
それから、蓮沼に寝泊りする場所を提供していた男に酒向芳
 
原作を読んだのはそれほど前のことではないのに、ずいぶん記憶があやふや。
音楽家が真犯人だったようなイメージがありましたが、ちゃうやん(笑)。
椎名桔平と檀れいの演技はいささか大げさに思えます。
逆に蓮沼役の村上淳はもっと憎たらしくてもよかったと思うので、ちょっとおとなしい。
こういう役を酒向芳が演じると、殺したいぐらい憎たらしくなったかも。
 
主役は福山雅治でも、印象に残ったのは北村一輝。
刑事として犯人を取り逃がした無念、次の事件を起こしてしまった無念、
いろんな無念が表情ににじみ出ていて、引き込まれました。
 
それにしても、素人がこんな殺害方法を思いつきますか。
世の中には賢い人がいっぱいいるからできないことはないのでしょうが、
憎き相手を殺す方法って、知恵を絞れば考え出せるもんなのかしらん。
本当にこんな事件があったら不謹慎にも面白いと思ってしまうかもしれません。
 
エンドロールで以前のシリーズ場面が流れますが、福山雅治の若いこと。
今でもじゅうぶん見た目は若いと思うけど、こうして比較するとオッサンです(笑)。
柴咲コウがほとんど変わっていないことにも驚く。

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