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『THE GUILTY/ギルティ』

2021年10月07日 | 映画(か行)
『THE GUILTY/ギルティ』 (原題:The Guilty)
監督:アントワーン・フークア
出演:ジェイク・ギレンホール,クリスティナ・ヴィダル,イーライ・ゴリー他         
声の出演:イーサン・ホーク,ライリー・キーオ,ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ,
     デヴィッド・カスタニェーダ,ポール・ダノ,ピーター・サースガード他
 
オリジナルはデンマークの『THE GUILTY/ギルティ』(2018)。
めちゃめちゃ面白くて衝撃を受けたのを覚えています。
それがハリウッドリメイクされているというではないですか。
シネ・リーブル梅田で期間限定で上映されていますが、
契約したのになかなか観る時間をつくれないNetflix、今こそ出番。
 
それを聞いただけで期待大。
 
ダイヤルナンバー911、緊急通報センターにオペレーターとして勤務するジョー。
ロサンゼルスで発生した山火事のためにあちこちてんやわんや。
訳あって明日は自らが法廷に立たねばならないジョーは、
勤務中もそのことで頭がいっぱいになり、落ち着かない。
 
あと15分もすればその日の勤務が終了するというときに鳴った電話。
ジョーが取ると、ただならぬ状況にありそうな女性の声が聞こえる。
 
エミリーと名乗るその女性の話を繋ぎ合わせると、彼女は車の中にいて、
運転者である夫ヘンリーに拉致されているらしい。
現在車は高速道路を走行中、夫婦の子どもたちは家に置き去りにされている様子。
ナイフを携えるヘンリーにエミリーは怯えているのか、「監禁は嫌だ」と呟く。
 
一大事だと考えたジョーは、すぐに交通警察に電話。
該当する車を見つけて止めるように依頼する。
一方で、子どもたちの身にも危険を感じ、警官に見に行くように頼むのだが……。
 
じゅうぶんに面白かったですが、オリジナルのほうがよりインパクトがありました。
オリジナルでは主人公が法廷に立つ理由や家庭の事情がより丁寧だった気が。
まぁ、詳しく描けばいいというものでもないと思うので、
サスペンスとしての見せ場は損なわれていませんし、じゅうぶん驚く。
 
しかしオリジナルを観ているとオチがわかっているから、素直にハラハラはできません(笑)。
おいっ、だからさぁ、などと初見とは違う感覚でイライラできて面白い。
 
声の出演者も実は豪華なんです。
ジョーと旧知の警察官にはイーサン・ホーク。声だけの出演は珍しいでしょ。
ヘンリーの声を担当するのはピーター・サースガード
交通警察の一員をポール・ダノが担当していたりします。
 
オリジナルもこのリメイクも、電話の声だけ登場の女の子、凄い役者です。
リメイクの女の子アビーの声はクリスティアナ・モントーヤ。
いつか声だけでない彼女の演技も見ることができますように。
 
ラストシーンはどうかなぁ、これもオリジナルのほうが好きですが、
とにかく面白い作品なので、各国でリメイクしてもよさそう。
まったく、人間の思い込みとは恐ろしい。観て。

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