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『ベケット』

2021年09月13日 | 映画(は行)
『ベケット』(原題:Beckett)
監督:フェルディナンド・シト・フィロマリーノ
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン,ボイド・ホルブルック,ヴィッキー・クリープス,
   アリシア・ヴィキャンデル,マイケル・スタールバーグ他
 
8月13日に配信が開始されたNetflixオリジナル作品
はっきり言って、私には本作の立ち位置がようわからん(笑)。
 
アメリカ人カップルのベケットとエイプリルは、休暇を過ごすためギリシャへ。
アテネに滞在する予定だったが、大規模な集会がおこなわれると知り、
宿泊予定のホテルも騒がしくなることを懸念して田舎町に移動する。
 
宿に向かって運転中、睡魔に襲われたベケットは運転を誤り、そのまま転落。
道路の下にあった家に車もろとも突っ込む。
ベケットは腕の骨折等の怪我で済んだが、エイプリルは死亡。
 
地元の警察署で事故について調べを受けた折、
突っ込んだ家の中に少年と女性がいたのを横転した車の中から見たと話すと、
「あの家は長く誰も住んでいない空き家だ」と警察官が言う。
 
釈然としない思いを抱えたまま、警察署を後にしたベケットは、
命を絶つことも考えながら、ふと事故現場へと戻ってみる。
すると、追いかけてきた何者かがベケットに向かっていきなり発砲。
彼が話した警察官までもがやってきて、ベケットを殺そうとするではないか。
 
何がなんだかわからず逃げ出すベケット。
大使館へ向かおうとするが、ギリシャ中の警察官がベケットを追っているらしく……。
 
誰もいないはずの家の中で見かけた少年は、リベラル派の政治家の息子でした。
極右組織が息子を誘拐して、その政治家を黙らせようとしている、
そんな認識を持たされて最後の最後まで話は進みます。
 
観光に訪れた国で、見てはならないものを見てしまって殺されかける。
こんなことが実際にあったら堪ったもんじゃありません。
巻き込まれ型の最たるものですが、本当の理由が政治とはかけ離れたものだったら、はぁ!?
ベケット役のジョン・デヴィッド・ワシントンと一緒に目が点になりました。
 
苦笑いしたくなるような理由で追いかけられ、消されそうになったベケットが、
少年を救出しようと頑張るところはイイ。
所詮世の中で起きていることの理由なんて、こんなもんなのかなぁ。
 
もともとは、“Born to Be Murdered”というタイトルで配信される予定だったそうです。
それを“Beckett”にしたのはなんでなのでしょう。
同じジョン・デヴィッド・ワシントン主演の『TENET テネット』(2020)との
単なる語呂合わせを疑ってしまいます。

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