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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

2016年12月20日 | 映画(ら行)
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(原題:Rogue One: A Star Wars Story)
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ,ディエゴ・ルナ,ベン・メンデルソーン,ドニー・イェン,
   マッツ・ミケルセン,アラン・テュディック,チアン・ウェン,フォレスト・ウィテカー他
声の出演:ジェームズ・アール・ジョーンズ

「チェーンの居酒屋と侮ることなかれ。(続)」のその日、
飲みに行く前に本作をTOHOシネマズ梅田にて。

通り一遍しか観ていない“スター・ウォーズ”
今回もついていけないだろうなぁと思いながら数日前に予約、すでに結構混んでいる。
いつもなら端っこの席を取るところ、なんとなく最前列のド真ん中を確保。
いちばん前のド真ん中に座るのはたぶん人生2度目で、1度目は『君の名は。』でした。
「なんとなくそこに座りたくなった」という心境は自分でも説明できません。なんで?

監督は『GODZILLA ゴジラ』(2014)のギャレス・エドワーズ。
これまでに監督作はまだ3本しかなく、
『ゴジラ』以外だと『モンスターズ/地球外生命体』(2010)と
その続編『モンスターズ/新種襲来』(2014)。
タイトルからして超B級だったのに、いきなり“スター・ウォーズ”とは大抜擢。
話わからんし、B級好きの監督やし、寝るかもしれんなぁ。
そんな予感を抱きつつ観たら、お、おもしろい。
私はこれで“スター・ウォーズ”シリーズを全部観直す気になりました。

熱狂的な“スター・ウォーズ”ファンはどう思っているのか知りませんが、
“スター・ウォーズ”あんまりorちっとも知らんねんという人にはオススメです。

帝国軍の兵器開発を担当していた科学者ゲイレン・アーソは、
妻子を連れて帝国軍から逃れ、穏やかに暮らしていた(という私の想像)。

究極兵器デス・スターを完成させるにはゲイレンの力が必要。
帝国軍の将校オーソン・クレニックは、ついにゲイレンの居場所を突き止める。
ゲイレンは捕らえられ、妻は殺され、娘ジンだけがかろうじて逃げきる。
その後、ジンはゲイレンと旧知の仲の兵士ソウ・ゲレラに育てられるが、
訳あってソウのもとを離れることになり、たった一人で生き抜いてきた。

ある日、反乱軍の将校キャシアン・アンドーに拉致されたジンは、
ゲイレンがデス・スターの設計に関わっている可能性があると知らされる。
ソウに聞けばゲイレンの所在がわかるはずだから、
ジンに反乱軍とソウを引き合わせてほしいというのだ。

反乱軍もソウも帝国軍に反旗を翻している立場。
ならば反乱軍が直接ソウに連絡を取ればいいとジンは思うのだが、
ソウはあまりに過激で、もはや志を同じくするとは言えないらしい。

両者を引き合わせるだけでいいのならとジンは承諾。
ソウのもとを訪ねると、そこには帝国軍のパイロットが囚われていた。
そのパイロット、ボーディー・ルックはゲイレンに頼まれ、
重要情報を持って帝国軍から逃走してきたのだと主張しているが、
罠かもしれないとソウは疑心暗鬼。

ボーディーが持参した情報をジンが確かめると、ゲイレンのホログラムが現れる。
帝国軍の指令のもと、やむをえずデス・スターを完成させるふりをしたが、
デス・スターにひそかに弱点を組み込んであるとのこと。
その弱点を突くためには、デス・スターの図面が必要だと。

完成したと見られるデス・スターに、反乱軍は降伏するよりないと判断するが、
ジンは図面を入手すれば勝機はじゅうぶんにあると考え、
デス・スターの図面が収められている帝国軍の惑星スカリフに乗り込むことに。
議会では無謀だとして承認が得られず、単独で行動を開始しようとするジンに、
キャシアン、ボーディーほか志願者が続々と集結して……。

自分で復習しながら書いていたら、思いのほか長文になってしまいました(笑)。

ジン役には『博士と彼女のセオリー』(2014)のフェリシティ・ジョーンズ。
『インフェルノ』でも彼女を見たばかり。勇ましい姿が似合います。

それ以外のキャストも非常に面白い。
キャシアン役のディエゴ・ルナはメキシコ出身。
ハリウッド映画でも見かけるようになりましたが、
私にとっての彼のイメージはいつまで経っても『天国の口、終りの楽園。』(2001)。
あの兄ちゃんがこんな大作のメインキャストを張るとは。

ゲイレン役がマッツ・ミケルセンというのがまた嬉しい。
彼はデンマーク出身で、『しあわせな孤独』(2002)が良かった。

悪役顔のベン・メンデルソーンがオーソン役。
盲目の中国人でジンの力になるチアルート役にはドニー・イェン
自ら武術家で、数々の香港映画でアクション監督を務める彼の動きは美しい。
また、チアルートの目となるベイズ役にはチアン・ウェン。
オムニバス作品『ニューヨーク、アイラブユー』(2008)には彼の監督作もあります。
顔は出ないK-2SO役がアラン・テュディックというのも私のツボ。

フォースもライトセーバーもほとんど出てこないこの“スター・ウォーズ”。
普通っちゃ普通のアクションが楽しめる作品です。
これで“スター・ウォーズ”ファンになっちゃったかも。

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