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『ANNA/アナ』

2020年06月14日 | 映画(あ行)
『ANNA/アナ』(原題:Anna)
監督:リュック・ベッソン
出演:サッシャ・ルス,ルーク・エヴァンス,キリアン・マーフィ,ヘレン・ミレン,
   レラ・アボヴァ,アレクサンドル・ペトロフ,エリック・ゴードン他
 
仕事帰りにTOHOシネマズ伊丹にて。
 
リュック・ベッソン監督によるフランス/アメリカ作品。
ちょうど1年前にアメリカで公開され、
日本では今年のGW明けに公開予定でしたが、コロナのせいで延期に。
アメリカでは評判イマイチだったようです。
もっと面白くあってほしかったけれど、それなりには面白い。
 
1990年のモスクワ。
露店でマトリョーシカを売っていた大学生アナは、
パリのモデル事務所にスカウトされる。
瞬く間にトップモデルとなった彼女は、
事務所の共同経営者オレグに見初められて交際開始。
しかし、何度会おうが体を許そうとしないアナに、
オレグはとっておきの秘密として自分が武器商人であることを打ち明ける。
バスルームへ入ったアナが出てきたとき、彼女の手には銃が。
オレグはアナに撃たれて死亡。彼女はその場を立ち去る。
 
話がいきなり5年進んだかと思えば数年前に戻ったり、
数カ月後とか数カ月前とかを行ったり来たり。
だからと言ってややこしいわけでもないのはすごいとこ。
 
マトリョーシカを売る前、天涯孤独の身でホームレス同然だった彼女は、
ペーチャというガラの悪い男に拾われました。
不幸な生活を送りながらも他に行くところがなく、ペーチャから離れられない。
ところがある日、ペーチャが本当の悪事を働いて、警察に追われます。
アナとペーチャが追っ手をかわして部屋に戻ったところ、
そこで待ち受けていたのがKGBの職員アレクセイ。
アレクセイはペーチャを瞬殺、なんとアナをエージェントとして養成しようとするのです。
つまりは、トップモデルになったのもオレグを殺したのも、すべてKGBの仕事。
 
ここにCIAの職員レナードも加わって、アナの取り合い、出し抜き合い(笑)。
こういう騙し合いは目新しい話でもなく、
最後の展開もなんとなく読めてしまって、めっちゃ面白いわけではない。
 
でも、キャストを見ているだけで楽しいです。
アナ役のサッシャ・ルスはロシア出身のスーパーモデルで本当に美しい。
アレクセイ役はルーク・エヴァンスで、この人は男前でええ体してるんですが、
なにしろずいぶん前にカミングアウトしているから、
女性とあまり絡みのシーンを演じられても……と思ったりも。
レナード役のキリアン・マーフィとの三角関係が面白いし、
KGBの幹部オルガ役のヘレン・ミレンもさすが。
ろくでなしのペーチャ役が『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』(2018)の主役、
アレクサンドル・ペトロフであることにも驚きました。
 
本作のサッシャ・ルスといい、美しい女スパイには心が躍る。
こんなスパイになら、騙されてもいいと思いませんか。

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