夜な夜なシネマ

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『マイ・スイート・ハニー』

2024年05月25日 | 映画(ま行)
『マイ・スイート・ハニー』(英題:Honey Sweet)
監督:イ・ハン
出演:ユ・ヘジン,キム・ヒソン,チャ・インピョ,チン・ソンギュ,ハン・ソナ他
 
なんばパークスシネマにて、前述の『キラー・ナマケモノ』の次に。
 
脚本はあのイ・ビョンホンじゃないほうのイ・ビョンホン。
『サニー 永遠の仲間たち』(2011)の脚本家でもあり、
なんてったって大好きだった『エクストリーム・ジョブ』(2019)の監督でもあります。
本作のイ・ハン監督も『ワンドゥギ』(2011)や『無垢なる証人』(2019)を撮った人だし、
この監督と脚本家のコンビなら期待が増します。
 
とはいうものの、主演はお世辞にも男前とは言えない、どちらかと言えばブサイクなユ・ヘジン
恋愛ものなんて絶対にあり得ないイメージの彼主演のラブストーリーを撮っちゃうとは。
『LUCK-KEY/ラッキー』(2016)や“コンフィデンシャル”シリーズ同様に笑わせてくれることでしょう。
 
お菓子が大好物のチャ・チホは天才的な味覚を持ち、製菓会社に研究員として勤めている。
彼が開発したお菓子は大ヒットを連発、会社は彼のアイデアに頼っているが、
高給取りにも関わらず、彼の毎日は会社と自宅を往復するだけで、彼女いない歴45年。
ただお菓子を食べることができればそれで幸せだから、悲しくもなんともない。
 
ある日、兄弟でありながらチホとは真逆の生活を送る兄ソクホが帰ってくる。
ならず者のソクホは多額の借金をチホに返済するように言いつけ、チホは金を払いに出かける。
そこでチホのことを見かけたシングルマザーのイ・イルヨンは、
チホがよその子どもに優しく接する姿に一目惚れ。
 
すぐさまチホを追いかけ、なんとか恋に発展する機会を掴もうとするが、
生まれてこの方、女性にアプローチされたことなど皆無のチホはイルヨンの気持ちがわからない。
チホが栄養失調気味だと知ると、イルヨンはまずは「食べ友」になろうとチホを誘い……。
 
イルヨン役にはキム・ヒソン。美人です。ユ・ヘジンと並ぶと美女と野獣(失礼、すみません)。
これだけ可愛ければアラフィフになっても引く手あまただろうに、男運は無し。
常に前向きなところが良い。それを娘は嫌がっているわけですが、まったく意に介しません。
 
ソクホにはイケメンのチャ・インピョ。
スーツ姿のイメージしかなかったのですが、こんなチャラい見た目の役も似合うんですね。
軽く振る舞う彼の悲しい過去を盛り込むのが韓流。
どうしてチホはこんなろくでなしの兄貴のいいなりなんだよと思うけれど、
事情が明かされるとグッと来ます。
 
あ、イルヨンの元夫(というのか未婚のままイルヨンは出産したらしいけど)役として
チョン・ウソンがカメオ出演しています。彼を見られて得した気分。
ほかにもエラく美形の俳優が脇の脇役で出演していると思ったらイム・シワン
女性アイドルグループ“Secret”(知らんけど)の元メンバー、ハン・ソナも超かわいく、
チホが立ち寄る薬局の薬剤師役にはヨム・ヘランが扮していて凄く可笑しい。
 
アラフィフ男の初恋の物語、いいじゃあないか。
やっぱりイケメンを見るほうが楽しいのは確かだけど(笑)。

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