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『エクストリーム・ジョブ』

2020年01月25日 | 映画(あ行)
『エクストリーム・ジョブ』(英題:Extreme Job)
監督:イ・ビョンホン
出演:リュ・スンリョン,イ・ハニ,チン・ソンギュ,イ・ドンフィ,コンミョン他
 
3連休の中日、京都で晩ごはんの予定だったから、
それに合わせるべく朝から京都まで出かけて映画を2本。
 
どうしても観たかった韓国作品。
「監督イ・ビョンホン」の文字を見たときは驚いたけれど、イ・ビョンホンちがい。
相変わらず韓国人の名前は似ていたり同じだったりでややこしい。
このイ・ビョンホンは新鋭なのに、韓国で歴代興行成績No.1に輝いたらしい。
それも納得の痛快なアクションコメディです。
早くもハリウッドリメイクが決定しているそうな。
 
コ・サンギ(リュ・スンリョン)率いる麻薬捜査班は、
昼夜を問わず事件を追っているものの、まったく実績をあげられない。
捜査費用を抑えようと体を張って走り回っていたら、
逆に自動車の多重事故を引き起こしてしまい、署長から大目玉を喰らう。
 
ある日、コ班長の後輩で先に出世したチェ課長から、
闇組織の大物、イ・ムベとテッド・チャンの情報がもたらされる。
チェ課長にはこれまで何度も出し抜かれているが、
このチャンスを逃せばコ班は解体されてしまうかもしれず、
協力し合おうというチェ課長の話に乗らないわけにはいかない。
 
組織のアジトと思われる建物近くに張り込みはじめたコ班の刑事たち、
紅一点のチャン・ヨンス(イ・ハニ)、マ・ポンパル(チン・ソンギュ)、
キム・ヨンホ(イ・ドンフィ)、キム・ジェホン(コンミョン)だったが、進展なし。
そんな折、その建物の向かいのチキン店が閉店することを知る。
閑古鳥が鳴いているゆえに閉店するわけだが、
店主が言うには向かいの建物からの出前の依頼はよくあるらしい。
 
コ班はチキン店を買い取り、向かいの建物を監視することにするが、
予想外に客がやってきて、いつまでも準備中では怪しまれそう。
致し方なくチキン店として本当に営業を開始するのだが……。
 
傑作。コ班、サイコー。5人の個性が光っていて飽きさせません。
刑事たちのみならず、イ・ムベ役のシン・ハギュンのキレっぷりもお見事。
ソン・ヨンギュ演じる、最初は嫌な奴でしかなかったチェ課長もよかった。
 
韓国作品大好きな私としては、嫌韓嫌日が取り沙汰されるようになって悲しい気持ちなのですが、
本作では日本人観光客がチキン店を訪れるシーンもあり、
コ班そろっての「いらっしゃいませ〜」が笑えて和みました。
 
「痛快」という言葉がこれ以上にないくらいピッタリの作品です。
韓国作品をなんとなく避けている人にも観てほしい。
日本と韓国ってなんだかんだで同じアジア、笑いのツボが同じだとわかるから。

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