『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』(英題:Special Delivery)
監督:パク・デミン
出演:パク・ソダム,ソン・セビョク,キム・ウィソン,チョン・ヒョンジュン,
ヨン・ウジン,ヨム・ヘラン,ハン・ヒョンミン他
TOHOシネマズなんばにて2本ハシゴの2本目。
前述の『イニシェリン島の精霊』を本館で観て、別館に移動して本作を。
これが観たくてなんばまで行きました。
そして今さら気づく、自分が結構なカーアクション好きであることに。
主演は『パラサイト 半地下の家族』(2019)で長女役だったパク・ソダム。
彼女に助けを求める男児役は、同作で豪邸に暮らす子どもを演じたチョン・ヒョンジュン。
つまり『パラサイト』で家庭教師と教え子の役だったコンビです。
脱北者の女性チャン・ウナは、どんな荷物の配送も請け負う特殊配送会社“特送”のドライバー。
女だと思ってナメるなよ。彼女のドライビングテクニックは天才的。
どんなに危険だろうと、社長のペク・カンチョルが取ってきた仕事を100%成功させている。
ある日、カンチョルから命じられた仕事は、海外逃亡を図る依頼者を港まで運ぶこと。
組織の金300億ウォン(=約30億円)が入った貸金庫の鍵を盗んでトンズラするつもりが、
元締めの チョ・ギョンピルにバレて逃げることにしたらしい。
この仕事はヤバイと直感したウナは断ろうとするが、いい金になるからとカンチョルは聞かない。
致し方なくドゥシクを拾う予定の場所へ向かうと、すでにギョンピルもやってきていた。
殺されることを覚悟したドゥシクは、幼い息子ソウォンに鍵を託し、
ウナが待っている場所まで走るように指示。
余計な話に巻き込まれたくないウナはその場から去ろうとするが、
泣きすがるソウォンを見てどうしても置いて行けなくなり……。
ギョンピルは違法賭博の元締めでありながら、ベテラン警官でもあります。
こんな奴がどうして警官なんだよと思うけれど、いずれの国も汚職ってあるんですね。
なんといっても楽しいのは、ウナが車で爆走するシーン。
ストーリーは凡庸といえば凡庸だけど、凡庸さを忘れるほど痛快。
この展開でバッドエンドはないと思うから安心して観られます。
彼女の腕前を見るためだけにもう一度観てもいいかも、と思うぐらい楽しかった。