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夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

母、逝く。

2024年04月11日 | まるっきり非映画
2023年4月11日。今朝、が亡くなりました。
 
医者の見立てって凄いものですね。
先月16日の時点で「あと数日か1週間か、2週間か。3週間はもつことがあったとしても、
1ヶ月は絶対にもちません」と断言され、本当に3週間はもったけれど、1ヶ月には足らず。
 
面会の帰り際、「また明日ね」と言うと、「『また』あるかなぁ」と言うので、
「なんでよ、お母さんが危なくなったら、看護師さんがすぐに電話くれはるねんで。
そしたら私、駆けつけるやん。私が来るまで待っててくれるでしょ?
だからあるで、『また』」と言ったら、「うん」と言っていました。昨日も。
 
入院して持ちなおした直後は、自分が死ぬなんて全然思っていなかったのだと思います。
しばらくしてようやくこれは最期に近づいているなと悟った様子。
でも全然取り乱すこともなければ、投げやりになることもなかった母。
 
2週間前、「今からホスピスに移ることできるん?」と母が聞くので
(あと1ヶ月はもたないので、ホスピスに移ることは現実的でないと主治医から言われていました)、
「え、なんで? この病院が嫌なん?」と聞いたら、母は首を振り「ううん、そやなくて、暇やから」。
暇やから転院したいは通らんと思うわ、お母さん。一緒に笑いましたねぇ。
 
面会時はいつも意識がはっきりしていて、笑うことしょっちゅう。
あるときは「もう出してください言おかと思て」。私が問う「何を?」。母「葬式」。
母も私も爆笑。
 
今週初めにやはり意識低下で呼ばれたときは、「お母さん、今日お釈迦様の誕生日なんやて。
お母さんお釈迦様に引かれて行くんかと思たのに」と言ったら、「私もそのつもりやってんけど」。
「誰が『まだ来るな』言うて押し戻してはるんやろな」と笑いました。
 
お葬式でかけてほしい曲を尋ねたら『アヴェ・マリア』だと言う。
「お母さん、そりゃええ曲やけど、御仏前で『アヴェ・マリア』はやっぱりマズイんとちゃう?」と言うと、
「あ、そっか」とまた母笑う。
好きな花を尋ねたら、「野に咲いてるみたいな小さな花。ヒトリシズカみたいなやつ」と言ってました。
それもお葬式では飾りにくい花やなぁ(笑)。
 
昨日までに、会いたい人にはみんな会った。
会えなかった人もいるけれど、母に代わって私が電話して話をした。
もういいわと安心したのかなと思います。
 
今朝3時に母と話したと言う看護師さん。
母が「今日逝くと思う」と言っていたそうです。「有言実行の人ですね」と一緒に泣いてくれました。
 
心拍数が30を切り、いよいよ最期かなというときに耳元で「お母さん、ありがとう」と言ったら、
母の目から涙ひと筋。たまたまかもしれないけれど、聞こえていたのだと思いたい。
 
お母さん、ありがとう。

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『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』

2024年04月11日 | 映画(か行)
『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(原題:Ghostbusters: Frozen Empire)
監督:ギル・キーナン
出演:ポール・ラッド,キャリー・クーン,フィン・ウォルフハード,マッケナ・グレイス,クメイル・ナンジアニ,
   ローガン・キム,セレスト・オコナー,パットン・オズワルト,ウィリアム・アザートン,
   ダン・エイクロイド,アーニー・ハドソン,アニー・ポッツ,ビル・マーレイ,エミリー・アリン・リンド他
 
前述の『オッペンハイマー』はイオンシネマ茨木で21:15に上映終了。
車に飛び乗って109シネマズ大阪エキスポシティへ向かい、21:30からの本作を鑑賞。
 
1980年代の大ヒットシリーズ“ゴーストバスターズ”。
本作はそれに続く通算5作目となります。
 
前作では科学オタクの地味な女子高生フィービー・スピングラーがサマースクールでこれまたオタクの教師ゲイリーと出会い、
フィービーの兄トレヴァーと母親キャリーと共に幽霊を退治するゴーストバスターズになりました。
本作ではスピングラー一家+ゲイリーがニューヨークに引越し、
ゴーストバスターズとして活動しつつ、ゴースト研究所の仕事も手伝っているという設定です。
 
初代ゴーストバスターズのメンバーのひとり、レイモンド・スタンツ博士はオカルト鑑定店を経営している。
ある日、そこにやってきたナディームという男が持ち込んだ球体の骨董品
調べてみると、それはすべてを一瞬で凍らせる史上最強ゴースト“ガラッカ”を封印するオーブだった。
 
絶対に封印を解いてはならぬものの封印が解かれてしまい、ニューヨーク中が氷の世界と化す。
ゴーストバスターズは世界を守るために立ち上がるのだが……。
 
ものすごく普通です。特に面白いわけでもなければ、かといってつまらないわけでもない。
前作よりスケールが小さくなったようなのは気になるけれど、まぁこんなもんでしょう。
 
国際色豊かなのは時代を反映してのことか。
前作にも共に出演していたフィービーの友だちポッドキャスト役のローガン・キムはアジア系(何人か不明)、
本作でファイアーマスターとして登場するクメイル・ナンジアニパキスタン系アメリカ人
 
ガラッカが自身の封印を解かせるために利用したのが、成仏できずにいる幽霊女子メロディ。
彼女をフィービーに近づかせます。
騙されて、史上最強のゴーストを解き放ってしまったと落ち込むフィービー。
だけどメロディが使う「最後のマッチ1本」は切なくて泣きそうに。
 
前作で監督を務めたジェイソン・ライトマンは父親アイヴァン・ライトマンの後を継いで
続編もメガホンを取り続けるだろうと思っていたのに、本作ではプロデュースに回っています。
確かに、彼の今までの作品は“ゴーストバスターズ”とはイメージが違う。
でも、どんな形であれ、父親の仕事に関わり続けていられるのは親孝行なのかもしれませんね。
 
やっぱりポール・ラッドが好きです。
最近ヒーローものの出演が多いけど、普通の男性役の彼もそろそろ見たい。

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