夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『坂道のアポロン』

2018年03月20日 | 映画(さ行)
『坂道のアポロン』
監督:三木孝浩
出演:知念侑李,中川大志,小松菜奈,真野恵里菜,山下容莉枝,
   松村北斗,野間口徹,中村梅雀,ディーン・フジオカ他

先述の『去年の冬、きみと別れ』とTOHOシネマズ伊丹でハシゴ。

予告編を観て小田和正のエンディングテーマ曲に惹かれたものの、
若い子向けの青春ものだろうと高を括っていました。すんません。泣きました。
徹底して青春ものをお撮りになっている三木孝浩監督。
たまに私が駄目なやつもありますが、たいてい泣かされている気がします。

いつものことですが、原作は未読。小玉ユキの人気コミックだそうで。
漫画を読む時間をつくるのはちょっとむずかしいけれど、アニメ版は観たい。
原作と映画版では細かな設定がいろいろと異なるようです。

1960年代の長崎県佐世保市。
訳あって親戚の家に身を寄せることになり、転校してきた西見薫(知念侑李)。
横須賀の高校では成績トップだったらしいとか、しょせんボンボンだとか、
初めて会った同級生たちの声がそこら中から聞こえてきて息が詰まる。

そんななか、ただひとり明るく声をかけてくれたのが学級委員の律子(小松菜奈)。
放っておいてくれと言いかけて顔を上げるとそこに律子の顔。
薫は一目惚れするが、何も言えずに思わず屋上へ向かって駆け出す。

屋上の扉をふさいで豪快に眠っていたのは、不良の川渕千太郎(中川大志)。
教師からさえ恐れられているとは知らず、薫は千太郎に立ち向かう。
それがきっかけで千太郎は薫に何かとかまうように。

放課後、薫は律子に連れられて彼女の実家であるレコード店を訪れる。
薫がピアノを弾けると知ると、律子は彼を店の地下室へ案内。
そこには千太郎がいて、ドラムを叩いていた。
千太郎にからかわれたのが悔しくて聴き始めたジャズだったが、
薫は次第にその魅力にはまり、ふたりでセッションまで始める。
それを笑顔で見守る律子だったが……。

彼らが音楽を奏でる姿が本当にイイ。
私は断然、知念くんより中川くん派ですけれど、
タイプじゃないと思っていた知念くんがものすごく良く見えてくる始末(笑)。
切ないラストが待っていそうだなぁと思う気持ちも、いい意味で裏切られました。

ナメていたのに、やはり、「音楽×映画」
これは普通の映画が好きな人に安心してお薦めできる作品です。

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