♪ 「ママ、お願い！ 郵便局まで荷物を運んでぇ～」、 「大きなダンボールは無いでしょうか？」

１２月１６日(水)　　曇

今日中に、大阪第一ホテル宛の荷物を発送しないと、１８日のパーティに間に合わないの。

だから、朝から気管支のハイルホルダーに各号を挟み込んだりして…
午後からダンボール１個、ころころバッグ(大)１個、Ａ１ポスター額１個を作りかけ、午後４時過ぎに郵便局に集荷を頼んだら、「１２月中は集荷いたしません」と言われ、慌ててママに電話。「お願い！　荷物を載せて郵便局まで…」、「いいですよ。　今から行きますか？」、「うれしっ！」

５時半に郵便局に着いたときは、ポスター額の放送が出来ていないままで。
「ママ、夕ご飯のしたくもあるし、もう帰ってね。　わたしは今日は一日家に居て運動不足だから、帰りは家まで歩くわ」って、道のりは４キロもあり、１時間以上はかかるというのに、ね。

郵便局の山本カズヒロさんのご配慮で、大きなダンボール箱を１個頂戴し、箱にはネピアロールと読めた。

これで、今日の最終便に間に合って、１８日のロビーが一段と華やかになるわ。

山本さん、ありがとうございました！


　　　　　　　　　　　

長机の前で、四苦八苦しながら頂いたダンボールを開いて大きな額を梱包していると、横に並んでおられる郵便の受け渡しのお客さんがたの視線が痛い。


　　　　　　　　　　　

♪北風吹きぬく　寒い朝も　心ひとつで暖かくなる
佐伯孝夫作詞、吉田正作曲の名歌を歌いながら、歩き始める。

心ひとつで、体はもちろん、あれもこれも、ある程度は言うことを聞いてくれる。

思いの深さは、心の強さ。
「強く、強く、折れない心を養いましょう」と自分の心に言い聞かせながら、ひたすら歩く。

信号機の向こうに、「名張の湯」の灯が見える。
お風呂の用意もないし、何より着替えも無い。

ん～、とぼとぼと名張の湯の前を歩いていく老女がひとり。


　　　　　　　　　　　

午後６時２０分に郵便局を出発、３個の荷物を出すのに、４０分近くかかってしまった。

帰宅して夕ご飯を済ませてから、バイクに給油しに行き、その足で名張の湯に行く。


　　　　　　　　　　　

途中、マックスバリュで少し買い物をして、それから又歩きだす。

♪きみの行く道は　　果てしなく遠い
　なのに　なぜ　歯を食いしばり　
　きみは　行くのか　　そんなにしてまで

その昔、子育てしながら夜のテレビドラマ『若者たち』や『豆腐屋の四季』といった、上質の内容に共感しながら、夜を過ごした。

その日は、子どもたちを早々と寝室に送り、テレビの音声を小さくして聞き入ったものだ。

もはや、あれほどにリキの入ったドラマは、どこを捜しても見つからないね。

午後９時半、名張の湯に行く。
浴室に満ちている温泉のミネラルミストを肺腑に満たし、幸福感に浸る。