みんなのライヴ・ブログ

行ったつもりのリクエスト「おうち DE apple-cart」。毎日朝5時に1曲、全力更新中!

第31回

2014年07月03日 04時44分00秒 | アーカイブス:出版物・印刷物
「ADLIB」第2号(NEW SOUNDS SPECIAL・ROCK+JAZZ+SOUL) 1974年・スイングジャーナル社

 70年代に「クロス・オーバー」という概念が誕生する。基本的にはジャズ界からの仕鰍ッである。様々なジャンルの“融合”であり“異種格闘技”でもある。しかし、そもそもロックは、クロス・オーバー・ミュージックだし、プログレは究極のクロス・オーバーだと思うのだが、当時は、そういうムーブメントにワクワクしたものである。ジャズ雑誌「スイング・ジャーナル」の別冊としてADLIBは発売された。コテコテのジャズの深い森には、まだ入って行くことは憚られたが、何だか面白そうなムーブが起きそうだ、ということはわかった。マハビシュヌ・オーケストラの「火の鳥」は話題騒然として異例のヒット。個人的にもリアルタイムでレコードを購入し愛聴していた時期。誌面では、クロス・オーバーという用語はなくNEW SOUDSという言葉を使っている。ジャズ界からいうと、クロス・オーバーはフュージョンになっていくのだ(この用語は軽くて嫌いである)。保守的なジャズ界からは賛否両論もあったが、その後、硬派のジャズも徐々に行き詰っていく。60年代後半に、ジミ・ヘンとマイルス・デイビスの共演が実現していたら、もっと早く時代は進んでいただろう。

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