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ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」 その13

2014年03月07日 04時43分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
King Crimson『Earthbound』(1972) by Mr.Rapport

 以前、みんブロのマイフェバの項で、管理人さんが次のようなことを記述されていた。
「高1でパープルを知り、高校の3年間はどっぷりとパープル漬けの日々。ところがある日突然『MACHINE HEAD』が嫌いになってしまったことがあった。はっきりとした理由はわからないが、たぶん聴き過ぎたことが原因だったのではなかろうか。「Highway Star」も聴きたくない、「Smoke On The Water」も聴きたくなかったけど、この曲だけはなんとか聴いていられた。言わば、僕とDEEP PURPLEをずっと繋いでくれていた曲」
 実はボクにもはっきりとした理由はわからないが、いっときプログレを聴くのがイヤになってしまった時期があった。何を聴いても受け付けないのだ。「それならば、初心に帰ろう」と考え、イエスの『危機』、ELPの『恐浮フ頭脳改革』、ピンク・フロイドの『狂気』などを聴いたのだが、やっぱりダメ。受け付けない……。
そのような状況下にあって、唯一、心を繋ぎとめてくれたのがこのアルバム。
 あれは40歳前後だったと思うが、コモンストックに一人で行ったとき、誰もいない店内で、GさんがLP両面をリクしていないにもかかわらずかけてくれたことがあった。そのときの素直な感想は、「やっぱり、プログレはいい」。
 そのEarthboundだが、客席からのカセット録音で、音質が悪いのは事実。ただ、演奏はすさまじく、狂気としかいいようがない。フリー・インプロヴィゼーションの部分など、演奏というよりも、「音の戦争」といっていいだろう。そう、この「音の戦争」が自分を再びプログレの世界へと引き戻してくれたのかもしれない。
 そういう意味では、Gさんにいちばんに感謝しなければいけないのかもしれない。

コメント (4)
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