minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

ワンピース「カラクリ城のメカ巨兵」

2006年03月21日 | 映画鑑賞
 大人気アニメとは言っても、所詮ちびっ子相手と思っていたら、意外に大人にも人気があるようだ。
 さすがに「ナルニア国物語」ほどは入っていなかったけれど、それでも席は8割方埋まっていた。客層で親子連れが多いのは当然として、誘い合って観に来ている小学生とおぼしき連中に混じって、若いカップルも結構目立っていた。
 わたしは、小学生の甥っ子にねだられてこの作品を観に来ていた。それも「ナルニア国物語」を観た後で続けて観たのだ。
 わたしは映画館のハシゴをするのは初めてだったので、2本も続けて観たら疲れるだろうなぁと思っていたら、そんなことを感じさせない素晴らしい出来の作品であった。
 劇場版ワンピースを観るのは、これで7作目である。ということは、全作品を観ている訳で、白状すると私自身もワンピースファンなのだ。
 ワンピースの魅力は、何と言っても、ルフィのぐるぐるっクネクネッBiYoonnの「ゴムの実パワー」である。どんなにボコボコにやられても、平気の平左で起き上がる不屈の精神には、どれほど勇気付けられたことだろう。
 彼の単純にして明快な行動パターンには、一点の曇りもない。それが観ていて清々しいのだ。彼は自分の信じるものしか信じないし、こうと決めたら梃子でも引かない、シンプルな信念を持っている。
 信念みたいなものはシンプルなほうが強いのだ。ぐちゃぐちゃ偉そうなことをいったところで、本音は単純なものだ。要は、好きか嫌いかだけじゃない?
 ある意味、欲望大全開。ルフィこそ、まさに、海賊の中の海賊。海賊王に相応しいと思うのだ。

☆いきなりダイビングしているルフィたち・・・
 沈没船から引き揚げた宝箱の中からでてきたのは、なんと「ローバ」と名乗る老婆・・・なんちゃってダジャレが過ぎますぅ。

 この婆さん、メカ島の領主「ラチェット」の母親だったのだ。
 ラチェットは、自称天才発明家で、城はおろか島中を自分の発明で埋め尽くしている。

 こういう天才肌の人間は、時々、とんでもない間抜けな一面を晒してしまうことがある。関心の全てが1点に集中していて、周囲が見えていないというのかしらね。このラチェットもそういうタイプらしい。
 ラチェットは何年もかけて島に伝わる「ゆらり歌」に隠された謎を解こうと苦心惨憺していたのだが、単純に文字通り駄洒落の如くその謎を解き明かしていくルフィたちに、後塵を喫してしまう。
 「ゆらり歌」に秘められた謎を解いていくスリリングな展開と、案外、それがダジャレで終わってしまう馬鹿馬鹿しさがほどよくミックスされていて、なかなか観ていておもしろいし、わくわくしてしまう。そして、ラチェットがルフィたちに出し抜かれた悔しさをやせ我慢し空威張りする様は、なんとも微笑ましい。
 また、戦闘シーンでは、相変わらずのジェットコースターに乗っているようなスピード感溢れる爽快さが素晴らしい。ルフィのゴムゴムパワーも健在だし、ゾロの3刀流も切れ味鋭く、ナミのクリマタクトも大事な場面で炸裂する。

 問題があるとすれば、ラチェットの野望が世界征服であるにしては、彼があまりにもお間抜けな点だ。「そんなことで大丈夫なの?」と心配になってしまう。
 そうそう。メカ島のお宝のことだけれど、これが、メカ島自体のことだったのよね。まさか、メカ島全体が休眠中の巨大海亀だったとは。
 島に伝わる「ゆらり歌」は、この巨大海亀を目覚めさせる秘密の方法が隠されていたものだったのよね。
 わたしは、海の王様だけがかぶることのできるという金の冠がお宝とばかり思っていたので、この巨大海亀のことは想像もできなかった。もっとも、この金の冠も最後に何のことか判る仕掛けなのが憎い演出だと思う。
 ラチェットの発明品って、彼のお間抜けな性格にしては、結構凄いものがあるのだけれど、一番の発明は巨大海亀のコントロール装置と思う。ルフィもそのこと自体は認めていて、彼の作ったメイドロボットや

戦闘ロボットには凄く興味を持つのだ。このへんが、ルフィらしいところだ。

 それにしても、千年に一度、産卵のために目覚めると言う伝説の巨大海亀を世界征服の道具に使うとは、何と言う暴虐非道の計画だろう。ラチェットに操られて「オォーン」と泣いている巨大海亀を早く救い出してやってくれと、子供たちに混じって、心からルフィを応援した。
 ストーリーもこのくらいまで進むと、わたしは完全にワンピースの世界に浸り切っている。この状態に至ると、わたしは、多分、子供のように目をキラキラさせて、ルフィの活躍を見守っていたに違いない。あー、恥ずかしい。彼氏とは、観に行けないわね・・・。

 子供たちが観れば、彼らに夢と希望を与え、大人が観れば、ストレス一杯の大人たちを童心にかえしてくれる、多分、そういうコンセプトなのだろうけれど、毎回、そういう狙い通りにきっちりと作り上げていくのは、なかなか大変なことだ。ワンピースシリーズはそういう点では、合格点を差し上げられる。

☆実写版が観てみたいな・・・
 ロビンとナミは実に魅力的だ。彼女たちを目当てに観に来ているファンは多いだろう。ファンサービスというわけでもないのだろうけれども、彼女たちのコスチュームは、毎回、とても色っぽい。ロビンの衣装なんて、パンツにしてもドレスにしても、ウェストまで割れているのだ。
 これを実写版で制作したらどうなるだろうか。誰が彼女たちを演じるか、想像しただけでもわくわくする。
 ロビン役は、そうねえ、伊東美咲ちゃんか伊藤由奈ちゃん。

 ナミ役は、上戸彩ちゃんか蛯原友里ちゃん。

 誰がなっても、アクションシーンには、絶対スタントを使わせない。それが条件。本人のガチンコ演技を期待したい。

もちろん、原作以上に過激なアクションシーンを入れて欲しい。彩ちゃんが映画「あずみ」でやった200人斬りみたいなやつ。
 そうなると、彩ちゃん以外の美咲ちゃんや由奈ちゃんや友里ちゃんの場合は、泣くほどアクションの特訓が必要でしょうね。
 でね、もし、お姫様アクションみたいなナヨナヨッとした演技してたら、容赦なく、わたしのブログで扱き下ろすの。うふふ。楽しみ~。ぞくぞくしてきた。
 ただ、ルフィとゾロの俳優が思いつかない。ルフィのビヨョョョーーンとゾロの三刀流でしょう?
 この空前絶後のキャラクターたちは、やはり「尾田栄一郎」のオリジナルなのだ。ひょっとしたら、作者自身には、ある程度のイメージがあるのかもしれないのだけれど、わたしには思いつかない。

☆この作品のテーマは・・・
 あっ。ごめん。全然、考えなかった。
 テーマなんて、あるのかなぁ。
 巨大海亀を助けて、動物愛護?
 世界征服を阻止して、世界平和?
 メカを粉砕して、人間回帰?
 多分、そんなことはどうでもよいのだと思います。おもしろければ。
 そういう訳で、この作品は、大人の人が、まじめに観たら、ちょっと物足りないかも知れません。子供に戻って、純粋に漫画の世界を楽しみましょう。

 とてもおもしろかったです。家族連れで、または、お友達と誘い合わせて、あるいは、彼氏(彼女)とのデートにどうぞ。一緒に観る相手を選びません。
 ハートは、合格点の2個、差し上げたいと思います。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
へぇ~、、、 (猫姫少佐現品限り)
2006-03-26 15:49:43
minaさまって、こういうのも見るのね、、、

あたしは、見たことないです、、、
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猫姫さまへ (mina)
2006-03-26 18:03:23
へへへ。こういうの、好きなんです。

お気楽に観れるでしょう?

甥っ子も喜んでついてくるし・・・。

レビューだって、難しいことを書かなくて良いし。

ストレス発散には、ホント、最適っ。
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