去年の12月。
暮れも押し迫ってきて、
今年の年越しは、酒を飲みながら、まったりと紅白歌合戦を見ようと、
ワインやら梅酒やらウィスキー、炭酸水、、、つまみも少々買い込んで、
準備万端であった、、、。
そんなある晩、それは突然やってきた。
なんだか、便意を覚えたので、トイレに向かった。
じょぼじょぼじょぼぉぉぉぉ。
そんな感じで出た。
下痢にしては、なんか違和感があるなぁと思って、股間をのぞき込んだら、
血、血、血、、、、真っ赤な血が真っ白な便器いっぱいに飛び散っていた。
水溜りには血の池ができていた。
頭の中が真っ白になった。
どうしよう、
どうしよう、
どうしよう、、、、
とりあえず、後始末をしてトイレから出ようとしたが、
血は容易に流れない。
お尻のまわりも血がべったりとついていて、
トイレットペーパーで拭いてきれいになるような程度ではなかった。
下血すると、こうなるのね、、、、とびっくりしながら、
風呂場でシャワーを使って、洗い流した。
それから、小学校の同級生で内科医をしている友人に電話した。
彼は開口一番、「俺なんかに電話してる場合じゃない、早く救急車を呼べ」
それは正しかった。
私は、彼の忠告にしたがって、すぐに救急車を呼んだのだが、
車が到着するまでの15分くらいの間に、
3回も、最初と同程度の下血があり、もう自力では動けなくなっていた。
救急隊員が到着したときは、なんとか体裁を保っていたが、
「たてますか」と言われ、立ち上がろうとしたら、
救急隊員の腕の中に倒れこんでしまった。
結局、タンカでマンションの部屋から運び出され、キャリアベットに乗せ換えられ、
救急車まで運ばれた。
その間、振動等に耐えられず、下血してしまった。
そのことを隊員に伝えると、「大丈夫です、それ用の紙パンツもありますから」
と言って、出ても周囲が血で汚れないよう、下着を替えてくれた。
この状況では、私も必死になっていて、羞恥心など微塵も起こらなかった。
結局、最初の病院に緊急搬送されるまでに、2回程度、下血してしまった。
最初から通算すると、もう信じられないほどの血液が出てしまっている。
寒くて、全身がガタガタと震えた。
むろん、気候の影響もあるだろうけれど、そうじゃなくて、体内が冷たくなっていくのを感じた。
救急車に設置してある血圧計は上下とも60台、バイタルを示すメーターは赤いアラームが付きっぱなしだった。
15分ほどして、最初の病院に到着、採血したり、CTスキャンを撮ったりした。
最初、担当医は、「入院してもらうことになるから、、、」と言っていたのに、
30分もすると、
「大腸に穿孔が見られるし、ヘモグロビン値が76なんだ。
ここでは、いざというときに対応できないから、対応できる県病院に緊急搬送してもらいます。」
えーーーーっ
私はこころのなかで叫んだ。
つい先頃まで、年末を飲んで明かそうと不埒な考えをしていたのに、、、、
急転直下、生死の境を彷徨う様なことになるとは、、、
大丈夫なんだろうか、わたし・・・
ま、現在、これを書いているから、大丈夫だったんだけれどね、、、
疲れたので、この顛末は、次回に。
このブログがずっと更新されないのも納得です。