minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

彼女と仕事と彼と私 その1

2005年03月11日 | 官能私小説「彼女と仕事と彼と私」
先日、以前に「ひとみの場合」を書いた時に知り合った女性と偶然、再会した。 彼女は、デリヘル嬢なのだ。 例によって、私は、酔っ払って、しかも、何故か1人で飲んでいた。 多分、友人との飲み会がお開きになった後、衝動的に見知らぬショットバーに入ったのだと思う。 結構、良い感じの店だったのだが、場所も名前も思い出さない。 後で、彼女に訊いたら、私はソルティドックを飲んでいたというから、相当、酔っ . . . 本文を読む

彼女と仕事と彼と私 その2

2005年03月11日 | 官能私小説「彼女と仕事と彼と私」
お昼頃、彼から携帯に電話があった。 最初、誰からか判らなかった。 だって、わたしの携帯の番号は、彼には教えていなかったから・・・。 彼曰く、「どうしても連絡がとりたくて、ゆり子さんにお願いして教えて貰った」 とのこと。 わたしの親友の彼女を篭絡するとは、恐るべし・・・。 彼女が教えたのなら、しようがない。 電話をしてきたのは、先日、気の会う高校時代からの女友達4人と某有名企業に勤めている独身男性4 . . . 本文を読む

彼女と仕事と彼と私 その3

2005年03月11日 | 官能私小説「彼女と仕事と彼と私」
 告白すると、わたしは、あまりセックスが得意ではない。  彼のものが入ってくるまでは、とても感じるのだけれど、 その後は、彼が頑張れば頑張るほど、わたし、乾いてきて、最後は痛くて堪らなくなる。  だから、そんな想いをしたくなくて、それと、彼にがっかりさせたくなくて、はやく終わってもらえるようにと、いつも一生懸命、演技をしている。  つまりは、「あぁぁぁ」とか「いいわぁ」とか「すごいぃぃ」とか、思い . . . 本文を読む

彼女と仕事と彼と私 その4(最終話)

2005年03月11日 | 官能私小説「彼女と仕事と彼と私」
時々、最初の彼のことを思い出すことがある。 いや、思い出すのではない。彼自身がここにいるような錯覚に囚われるのだ。それほど、彼は私の一部になっていた。 例えば、何かしようとしても、彼の都合を考えてしまう。 ところが、その彼は、もういない。 あまりに長く一緒に時間を共有してきたから、急にそれが取り払われても、頭がついていかないのだ。 その度に、わたしを襲う空虚さ。 だからと言って、彼とや . . . 本文を読む