minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

mina2 その1

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
 ピンポーン……。  来客を告げるチャイムの音を聞いた玲子は、美しい顔に怪訝な表情を浮かべて、監視用モニターを覗いた。彼女は、市内でも有数の高級マンションの最上階ペントハウスに一人で住んでいる。いくら彼女が若くて美しいといっても、それだけでは、こんな高級マンションに住めるはずがない。彼女は、この街一番の大企業、石本グループの社長秘書であり、日常業務のほかに、その類稀な美貌と若くピチピチした肢体を惜 . . . 本文を読む

mina2 その2

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
 美奈が気づいた時には、彼女の恋人を死に追いやった石本は絶命していた。  石本のペニスは、美奈のアヌスに深々と挿入されたままだったので、彼女は、それを体内から引き抜くと、冷たい目で彼を見下ろした。  つぅーーっと美奈の太腿に、石本が最後に放った精液が伝い落ちた。その不快感に顔を歪めた彼女は、醜い肉塊に変わり果てた石本を、憎々しげに足先で小突いた。いつもの彼女からは、想像もできないような冷酷な仕草だ . . . 本文を読む

mina2 その3

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
 傀儡虫  麗華は男たちに命じて、意識のない礼奈を施術台の上に運ばせた。男たちは、壊れ物を扱うように細心の注意を払って、礼奈の身体を緑色のレザー張りの施術台の上にそっと横たえると、自分たちは部屋の隅に移動し、直立不動の姿勢で待機した。  礼奈が連れ込まれた部屋は、美奈が繋がれている地下の牢獄のような薄暗い部屋とは異なり、エステの施術にも使用する、外光がさんさんと降り注ぐオープンスペースであった。 . . . 本文を読む

mina2 その4

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
 どのくらいの時間、礼奈は気を失っていたのだろう。随分と長い時間だったような気もするし、一瞬だったような気もする。変わらないのは、礼奈が相変わらず、凄まじい官能の嵐の中にいることだ。別に、麗華に犯されているわけではない。それどころか、彼女は普通に立って歩いているのだ。オルガにのた打ち回ってる礼奈の内面とは無関係に、彼女の身体は、美奈の監禁されている地下室に向かって整然と足を進めていた。  全裸の彼 . . . 本文を読む

mina2 その5

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
「なあ、清隆、麗華殿の命令をどう思う?」 ちょっと不服そうな口調で、車を運転している男が、助手席で煙草をふかしている男に言った。 2人の男たちは黒いサングラスで顔を隠していたから、表情を読み取ることは難しかった。 清隆と呼ばれた男は灰皿で煙草の火を揉み消すと、吐き出すように言った。 「俺たちの能力を信用していないのさ。俺たちは、麗華殿に従えば大教祖の美奈様を抱けると言われたから、秋島信教を裏切った . . . 本文を読む

mina2 その6

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
 美奈に傀儡の術を掛けようとして反撃され、不覚にも体内深く傀儡虫を産みつけられてしまった麗華は、深手を負いながらも、万一の場合に備えて密かに建設しておいた地下基地に辛くも辿り着いていた。  麗華はこの世に生を受けた時から今まで、このような屈辱にまみれたことは一度たりともなかった。  早くも美奈の放った傀儡虫は麗華の身体を蝕み始めていた。  傀儡虫は麗華の全身の自由を奪いつつあり、それが自覚できるだ . . . 本文を読む

mina2 その7

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
「くうぅぅぅっ」  礼奈は噴き上げそうになる声を必死で抑え込み、ぎりぎりと奥歯を噛み締めた。  四国山脈の秘境に開闢された秋島信教大本山の更に奥まった場所に、人目を避けて建設された超近代的な建物……。 秋島信教の豊富な資金を惜しげもなく投入したこの施設には、人間の肉体的精神的限界能力を高めるための最新設備とテクノロジーがぎっしりと詰まっていた。  この場所に、今や世界中に展開する秋島信教の拠点から . . . 本文を読む