minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

熱が出て・・・

2006年02月16日 | ショート・ストーリー
熱が出て、寝込んだ。
うなされて眠っていると、いろんな夢を見た。
ひどくエロチックな夢だった。

あれは、大学生の頃だった。
彼とドライブに行った時のことだと思う。

空が抜けるように蒼い初夏の1日だった。
わたしは、その日に備えて、お弁当を作った。
サンドイッチとスープとコーヒーと・・・。

10時頃、彼がわたしを迎えに来た。
わたしは用意したお弁当を持って、いそいそと彼の車の助手席に乗り込んだ。

「ねえ、この間、さおりがね・・・」
さおりというのは、大学で同じゼミの友人である。
「わたしにね、何故、彼の車にティッシュを積んであるのかって訊くんだもの」
わたしは彼にそう言って、ぷっと吹き出した。
「その日は雨の日だったの。貴方が迎えに来てくれなかったから、さおりの彼の車に乗せて貰ったんだ。そしたらね、さおりがそう言うの。さおりの彼、困ってたわ。どんな使い方って言われてもねえ・・・。」
わたしは意味深な顔をして、彼の横顔を見詰めた。
わたしたちが車の中でティッシュを使う場合って、ごく限られた用途しかないもの。
「それで、美奈はどう答えたんだい」
彼はとぼけた顔をして、わたしに訊いた。
「それは濡れたところを拭くためよって答えたわ」
思わず彼も吹き出した。
「ははは。それで、さおりと毅の奴は、なんて言ってた?」
「やっぱりって言ってたわ」
わたしは彼のペニスを服の上から、鷲掴みにしてやった。
「や、やめろよ。事故でも起こしたら、どうするんだ」
彼は、割と真剣に怒った。

車は、郊外の灌漑用池の畔に着いた。
「なかなかいいところだろう」
池の周辺は人影もなく、静かだった。
土手には柔らかい夏草が生い茂っていた。
われわれ二人は、風にそよぐ瑞々しい若葉をいっぱいにつけた木立の中に身を隠すように並んで腰掛けた。水面には数羽の水鳥が遊んでいた。
「ああーーっ、いい気持ちだ」
彼は伸びをして、ばたんと仰向けに寝転がった。
わたしは、彼にちょっと悪戯がしたくなって、彼に覆い被さっていった。
彼は抵抗しなかったから、図に乗ったわたしは、まず、彼にキスをした。
彼は目を丸くして驚いていたが、わたしが舌を入れると、彼も舌を絡めてきた。
そうやって、どのくらいキスをしていただろうか。
気がつくと、わたしは彼のペニスをジーンズの上から愛撫して、彼は彼で、わたしのスカートの中に手を入れて、わたしの太腿を撫で擦っている。いつの間にか、わたしのTシャツは捲くり上げられ、両乳房が明るい太陽の日差しに晒されていた。
「美奈の乳首、立ってる」
「なによ。あなただって、こんなに・・・」
わたしは、ふと思いついて、彼のジーンズのベルトを外した。
「おい、何をしてるんだ」
彼が慌てて言った。
わたしは、そんなことにはお構いなく、彼のジーンズのジッパーを開けると下着ごとジーンズを膝あたりまで一気に引き下げてやった。
彼のペニスが明るい太陽光線の中で、びくんと脈打った。
ひどくエロチックだった。
わたしは熱に浮かされたように、下穿きを脱ぎ捨てると、彼の上に跨った。
既に洪水にようになっていたわたしのあそこは、何の抵抗もなく、彼のものを受け入れていった。
「おいおい、どうしたんだよ。誰か人が来たらどうするつもりなんだ」
彼が周囲を気にしながら言った。
「そしたら、見せ付けてやりましょう」
わたしは、ゆっくりと上下に動きながら、彼に言った。
わたしの声は、興奮に上ずっている。
確かに、向こう岸からだと、わたしたちの行為は丸見えになる。
彼のものがわたしの中に出入りしているのを誰かに見られるかもしれない。
そう考えただけで、いつもより感じた。
「あああ、駄目だ。出ちゃうよ」
彼は早くもイってしまいそうになった。
「もう少し、我慢して。わたし、もっとしたいっ」
わたしは激しく上下に動きながら、彼のものをきつく食い絞めた。
「だっ、だめだっ」
彼は大量の精液をわたしの中に放出し始めた。
彼のものがびくびく脈打っているのが、はっきりと判る。
「ああんんんん。いいわぁ」
わたしは、さらに彼のものを強く締め上げた。

夢うつつの中で、わたしは思い出していた。
どうして、あの時、妊娠しなかったのだろう。
あの時、子供ができていたら、現在とは、まったく違った未来が開けていたかもしれないのに・・・。
何度考えても、合点がいかない。

サンドイッチを頬張りながら、彼はあきれたようにわたしに言った。
「今日は、どうしたというんだい。いきなりさぁ」
「ふふふ。感じたでしょう」
「ああ。もちろん・・・」
彼は、空いている手をわたしのスカートの中に潜り込ませた。
下着は脱いだままだったから、彼の指は、わたしの割れ目に直接届いた。
「うわあ、べちょべちょだよ」
わたしは、彼が触り易い様に両脚を大きく開いた。
彼は、指を根元まで挿入した。
「あなたの精液がたくさん入っているのよ。びしょびしょになっていて、当然でしょ」
わたしは、彼のペニスをジーンズから引っ張り出した。
「硬くなっている・・・」
わたしの声は掠れた。ごくりと唾を飲み込んだ。
「ねっ、きて。もう一度、して」
わたしは、そのまま仰向けに横たわった。
彼が覆い被さってくる。
彼のものが、わたしの中にずぶりと挿入される。
その感覚だけが、妙にリアルに蘇る。

ああっ、ああっ、ああっ・・・。

熱にうなされて寝ているのに、あそこが濡れる。
同じ夢を、何度も何度も、繰返し見る。
おかしい。
どうしてなんだろう。
わたしは・・・、欲求不満なんだろうか。
久しく男に抱かれていない。そのせいなのだろうか。

気がつくと、わたしは、布団の中で大きく腰をくねらせていた。
恥ずかしいくらいぬるぬるになった割れ目に、指を2本も入れて、かき混ぜていた。
「ふううう・・・」
思わず声がでた。

「戻りたいっ、あの頃へ・・・」
いつかわたしは、涙を流していた。

そして、意識が混濁していって・・・。
そのまま眠ってしまったのだろう。

夕方になって、のろのろと起き出して、これを書いているけれど、とても虚しい。
多分、わたしは、あの時代に全てを置いてきてしまったのだ。
今のわたしは、抜け殻にすぎない。
こうして無様な姿を晒して生きていくくらいなら、このまま溶けて無くなってしまいたい。

お酒・・・。
お酒でも飲んで、酔い潰れてしまおう。
くだくだと厭なことばかり、思い出すくらいなら。
厭なこと?
あの頃の思い出は、厭なことではないわ。
厭なのは、現在の自分。
何もできず、転落していく自分が厭なのだ。
でも、生きていくためには、何かを犠牲にしなければならない。
ああ、お酒。
飲んでも、飲んでも、頭の中は冴えてくる。

孤独に押し潰されそうになりながら、お酒を飲んで、パソコンに向かって、こんなことを書いている女なんて、ぞっとするね。
色気も何もあったもんじゃない。

また、熱が出てきたのかな。
ぞくぞくする。
薬を飲んで寝よう。
お酒と薬を一緒に飲むなんて、身体に悪そうだなぁ。




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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひがし)
2006-02-17 00:56:29
おおお



お酒がすきなんですね



やはり、トップシェルつぼ焼き風が

ワインに合いますよ。



わたくしは、お酒は赤ワインしかほとんど

のまない・・。
返信する
Unknown (higashi)
2006-02-17 01:02:35
MINAさんの書く

大冒険活劇を読みたい!



いえ、ある年齢になると、そーゆーのが

ばかばかしくて、子供だましに

かんじるのは分かるんですが、

MINAさんは、けっこう、

じつは、そーゆーの書かせると

ほんとは上手そうって気がする。
返信する
こんな格好 (猫姫少佐現品限り)
2006-02-18 11:45:18
このお写真みたいな格好で、寝ているんでしょ?

何か着て寝ないと、治りませんyo!
返信する
Unknown (higashi)
2006-02-18 18:59:10
え、これは、セルフポートレート??
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ひがしさま (mina)
2006-02-19 21:38:17
うーん、ワインとさざえのつぼ焼き・・・。

いいなあ、それ。

今度、ご一緒させてくださいな。

冒険活劇は、今度、書いてみますね。

サハラかナショナル・トレジャーみたいなやつ。
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猫姫さま (mina)
2006-02-19 21:40:08
気をつけます。

じっと家でDVDを観ておとなしくしてます。

風邪はなかなか治りません。
返信する
Unknown (higashi)
2006-02-20 03:10:04
まあ、ボクは、お酒って、赤ワイン以外

あまり好きなのがないの・・。

TWO DOGS も好きかな。

実は、ビールがあまり好きではないの。

九州福岡へお越しの際は、お知らせください。

ご一緒しましょう。

そーそー、それと、うちの近くに

ブリティッシュBARがあるの、

ここのFISH&CHIPSは

うまいのですよ。これが、赤ワインに合う。

サハラとナショナル・トレジャーは

面白かった。

ナショナル・トレジャーに

ヨーロッパの自由精神を代表する

フリーメイソンとか出てきて、

クールでした。

MINAさんの冒険小説たのしみだなあー。
返信する
セルフポートレートですか。やはり。 (ヒガシ)
2006-03-14 14:30:00
このお写真、

セルフポートレートではない、という

否定がないので、やはりセルフなのかなー

っと思ったり。。。



なんか、女優のような方で

MINAさんっておうつくしいのですね。。
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