MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

吉村順三建築展

2005年12月06日 | デザイン・建築好き
吉村順三展に行って参りました。日本の有名な建築家の一人です。
なぜかこの人の本を沢山持っています。でも、展示会に足を運んだのは初めてでした。
ワンフロアーの展示を2時間ほどかけてゆっくり、じっくり見て参りました。
展示のあちらこちらに、吉村ワードが大きく書かれていました。その一語一語に共感しながら図面や模型に魅入りました。
写真は「軽井沢の山荘」の図面を原寸にしたものです。会場の外看板としてありました。吉村さんの代表的な作品です。その寸法をリアルに感じることが出来ました。この前には魅入る人、写真を撮る人でにぎわっていました。
土曜日に行ったせいか、会場は大盛況でした。皆さんくいいるように見ています。
ほとんどが設計関係の人かもしれません、最近の事件で他の人はどうなのだろうと多少疑心暗鬼になっていたので、熱心に見ている人々の姿を見てホッとしました。
やっぱり、情熱をもってこの仕事に携わってると確信しました。
ところで、こういった展示は専門家でないとよく分からないのではないかと思われると思います。絵や彫刻を見る感覚で良いと思います。また、会場には自分の家の参考にするためにか熱心にメモをとられている方がいました。というのも、「この図面でお風呂はどこですか?」と聞かれたからです。
自分にとっては、設計ということを見つめ直すきっかけになりました。
一般の人にとっても「住まう」と言うことを考えるきっかけになりうる展示だと思いました。
展示のあちらこちらにあった吉村語録・・出口の売店で「建築は詩」という語録100選の本を購入。共感したものはたくさんありましたが、2つ挙げます。
*建築は始めに造形があるのではなく、始めに人間の生活があり、心の豊かさを創り出すものでなければならない。そのためには、設計は奇をてらわず、単純明快でなければならない。
*建築家はすべからく、イマジネーションを持たなければならない。もし建築が合理的な効果ばかりを重視し、そこに住む人の心理的な面を考えなければ、それは建築ではなくて、たんなる建物にすぎない。(抜粋)

12月25日まで東京芸術大学 大学美術館にて展示されています。

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