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日々の暮らしのなかで

むっはぁー!

2008年09月19日 | 日記・エッセイ・コラム
無性に音が気になるときがある。
 
普段、何気なく聞き流している音でも一度気になると、
もう、耳から離れなくなる。仕事中、流れているラジオ。
軽快なDJの会話が聴こえてくるなか、
お洒落な言葉に混じって
 
しぃー すぅー
 
と、ブレスの音。
肺活量の問題なのか、このディスクジョッキー、
頻繁に息継ぎをする。
もう、そればっかり気になって、クイズの内容も
耳に入ってこない。
 
また、食事の際の音は、余計敏感になる。
蕎麦をすする音は苦にはならないが、
その他で音を立てられると、不快だ。
大勢で鍋をつついている時に音を出して食べられると
食欲がなくなってしまう。

そのほかの音で言えば、舌打ち。
 
“チッ”
 
ってやつ。本人は癖でやってるんだろうけど、
カウンター席の横でその舌打ちを聞いてる僕としては、
 
(こぉらぁ!おっさん!! やんのんかぁ?)
 
と思うことは思うが、もちろん行動は起こさない。
癖かも知れないから、癖かも。
そんな気になる音のコレクションに最近、
新たな音が加わった。
 
サウナでのおっさんの吐息。
 
なんともムサクルシイ音だ。
 
ムッとするサウナ室に足を踏み入れる。
汗を出すと気持ちいいし、ストレスも一緒に出て行くようだ。
目の前の時計を睨みつけ、予定の時間まで我慢、我慢。
 
じっと目を閉じて考え事をしていると、
サウナ室の扉がひらく。誰かが入ってきたようだ。
 
「ふぅー」
 
誰もが同じように、一度ため息をつく。
 
そして暫くすると、汗を体中から噴出している
胸毛ボーボー、頭髪少な目のおっさんが
 
 
 
「ムッハァー!」
 
 
 
と、この世のものとは思えない声を出すのだ。
 
正確に計ったことはないが、
僕の体温は3度ほど下っているはずだ。
 
今のところ、一番聞きたくない音だ。
 
 



コメント
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