緊張と緩和

フランスワールドカップの時だったか

日本代表FWの一人が、ガムを噛みながら
しかも、シュートを外してもヘラヘラと笑う姿に
少なからずの反感があり、叩かれたのを思い出す

彼の言い分はこうだった

「リラックスするためです」

確かに、彼に限らず、
スポーツ選手がガムを噛む姿はよく目にする
それは一般人が、デートでの口臭を気にして噛んでいる！
とは、一線を画したものだという事は、
朧げに解らなくでもない

笑顔にしたって、緊張を解す効果があるんだろうなぁ〜とは
なんとなく、理解しなくもない

しかし

それは時と場合を選ぶ

僕自身、サービス業をしている関係で、
常に笑顔を意識している
道で誰かにすれ違う時も、声を掛けられた時にでも
瞬時に笑顔を対応できるように、心掛けている

笑顔は、相手にとって、敵意はないと伝える手段

笑顔を見せられて、不機嫌になる人はいない

が、笑顔を見せる事を憚る場合もある

葬儀の場だ

故人をしのぶために、泣き顔でいる必要もない
明るく見送るのも、ひとつの礼儀かもしれない

かといって、のべつまくなしに笑顔を振りまく必要もない

そんな厳かな場で、いつも自分の顔に意識を集中させる

「いま、笑ってなかったか？」

喪主へのお悔やみを言うおり、
いつもの癖で、微笑み掛けたりはしてなかったか

出棺までの間、じっとしている時に、
ふいに口角をあげ、笑顔を作ろうとはしていないか

喪主との挨拶の折には、普段の付き合いの事を思い、
ついつい、笑顔になってしまいそうになる

式の最中も、出棺を待つ間にも
その場の空気、緊張感に耐え切れず、
思わず笑顔で逃げようと、自分の緊張感をほぐすように
笑顔になりそうな時がある

緊張と緩和

当然、楽しくて笑っているのではない

悲しいから、笑ってしまうとも言える

ただ、いつも思う

僕はどんな顔をしてた

今夜は飲み会！

読者が増えた

このブログの更新回数が減った要因としては
それが第一に上げられる

人の目を気にした投稿

悪く言えばそうだが、
よく言えば、人気が出たと言うこと

なにかしらポジティブに考えないとやっていけない
世の中

自分の行動を否定していては、前には進めない

そもそもブログをやり始めた要因のひとつとしては
自分を知ってほしい！
この思いを誰かに届けたい！
あぁ、俺はなんて不幸なんだ！
誰か、誰か俺を助けてくれないかぁ！

と、孤独な自分をアッピールしたかった事が最大の要因だ

そこから始まり、1日の事を報告し、
自分なりの考えを表明し、
体制に疑問を投げつつ、大勢に抗い、
社会のあり方にも、問題点を指摘してきた

そんな硬派な投稿から、
時には、夜のおかずを吟味するといった
ポピュラーな話題までもを網羅し、
夜毎更新を続けたきたのが、このブログだ

しかし

ある時期を界に、更新頻度が劇的に落ちた

それまでは、毎日更新を義務付けしていたし、
家にパソコンがないこともあって、
仕事場のパソコンを駆使して
夕方には更新を済ませる時期もあった


それが今では、一週間に一回

いや

一ヶ月に二回ほどに減ってしまった

なぜか？

なぜなんだ？

誰がどうしてるんだ

俺は誰だ！

明らかに行数を埋めようとしている事が目に見えるね

ひさびさにブログを更新してようと思ったが、
特に書く事がないことに気づいた

以前のように、今気になっている事を書き殴ることにも飽きたし、
それでは読者に喜ばれない

いや、待てよ

そもそも読者が増えたのは、
僕の愚痴を読んでいてくれたからじゃないのか？

世間に背を向けたようなアウトローじゃなくて、
子供っぽく拗ねた世界観が読者を魅了してたんじゃないのか？

原点に立ち戻るべきか？

それは今夜の飲み会を終わってから考えることとしよう