愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

美濃金山城(3) 岐阜県可児市

2019年08月21日 09時35分12秒 | 岐阜県
本丸にやっと着きました。本丸には、石碑がありました。

金山城石碑

さらに驚いたことに、館の礎石が残っているとのことです。

本丸に残る礎石

礎石のある建物で思い出すのは、高知県の岡豊城です。あのとき、元館長さんが「岡豊城には、礎石があるということそれを礎石のある柱で支えている建物、つまり高層の建物、瓦ぶきの建物があったということが、推定される。」と力説しておられたのを思い出します。

金山城は森忠政の時代にかなり整備されたとされています。森忠政の時代は、本能寺の変から関ケ原の合戦までなので、まさに豊臣時代です。この時代に石垣、天守閣、礎石、瓦ぶきなどがあっても全然問題はないと思います。逆に、こうした礎石の発見からこの金山城が豊臣時代に整備されたのではないかと考えられるのだと思います。

排水溝の跡も見つかっています。

排水溝の跡

また金山城は、自然の岩盤を取り込んだ石垣を造っています。本丸北側の石垣にも自然の岩盤が見られました。そして、水対策としての集水桝という施設もあったそうです。

自然の岩盤と集水桝

土の城もいいけど、石垣のある山城もいいなあと、満足感に浸りながら、最後に米蔵跡の石垣を見て帰路につきました。

米蔵跡の石垣

美濃金山城 おしまい
コメント
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