箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

楽しいから続ける

2023年11月15日 08時34分00秒 | 教育・子育てあれこれ
スポーツを生涯にわたって続けるためには、スポーツを楽しくするに限ります。

イヤなことは長続きしないからです。

その点で、学校での体育の授業のあり方が定まってきます。

上手い、下手はあったとしても、どの子も楽しめるように体育の授業は構成されていて、児童生徒が「やってみよう」とチャレンジする態度を身につけることが、体育の授業のねらいになります。

ところが、部活になると少し様子が変わってきます。

試合や大会、コンクールで勝つこと、賞をもらうことに力点が置かれやすくなります。

そこで、顧問やコーチと子どもとの人間関係が影響を受けます。

顧問やコーチによっては、勝利至上主義に傾きがちになります。

生徒を大声で怒鳴りつけ、ミスをした生徒をそしる。昔なら叩いたりしていることもありました。

こうなると、生徒は萎縮して、怒鳴られないように、殴られないようにするようになります。

これで、どうしてスポーツを楽しむことができるでしょうか。

いまでこそ、そういう指導者は減ってきましたが、子どもに体罰をしてケガをさせたという報道がいまだにあります。

ネガティブ思考で、自信がもてずに、やらされないとできない生徒になってしまいます。

スポーツは自分がやりたいからやるものです。楽しくて、もっと練習したいという気持ちが部活でもてれば、大人になってからでもそのスポーツを続けようとするでしょう。

「助けて」と言いたいけど・・・

2023年11月14日 06時36分00秒 | 教育・子育てあれこれ
今の若い世代を中心にして、「生きづらい」と言う人は、けっして少なくはありません。

夏休み明けの9月には、子どもの自殺が増える傾向は、ここ数年間続いています。

なかには、リストカットなどの自傷行為におよぶ人もいます。

わたしも自傷行為を繰り返す女子中学生に3人ほど出会ってきました。

自傷行為をする子にかかわっていくのは、さほど簡単なことではありません。

教師は「そんなことをしてはいけない。命は大事なんだ」と言います。

でもそれは、あまり子どもの心には届きません

自傷行為は、その行為がすぐに死ぬこと、自殺につながっているかといえば、その場合もありますが、心を覆いつくす無力感や淋しさの表現です。

つまり自傷行為は、その子からの「助けて」という声にならないメッセージであると受けとめることができます。

でも、そのように受けとれない教師もいて、なかなか対応は容易ではないです。

そもそも、多くの子は助けてほしいとき、「助けて」と口にできます。それは「自分は強くない」と感じながらも、自分の大切な存在だと思っているという前提をもっています。

だから「助けて」と言えるのです。

しかし、自傷行為を繰り返す子は、「自分は強くない。ダメな存在」と感じているから、「助けて」と言えないのです。

その子たちから聞いたつぶやきは「どうせわたしなんか」でした。

それほど、追いつめられた心境にあることを、教師や周りのおとなは、まずわかっておくこと。

これが自傷行為を繰り返す子へのかかわりで必要なことです。

そして、次に自傷行為は表面に現れている行動として捉え、その行為の奥にはどういう気持ちがあるのかを思い巡らせながら、話を聞かせてもらおうとするのです。

それでも、自分に自信のない子は、話を聞いてれる相手の人を信じて「私ダメなんです」と弱音を吐きたいのですが、相手は人は親身になっているようでも、本当はあざ笑いたいのかもしれないと疑っています。

そうかんさぞながらも、少しだけ自分が感じている弱さや淋しさを出してみたら、それをわかってくれた。この人になら話しても大丈夫だ。

このように、関係づくりができていく場合が多いようです。












心にダムをもちたい

2023年11月13日 06時30分00秒 | 教育・子育てあれこれ

「心にダムはあるのかい」

 

他人のために涙を流すやさしさが、君たちの心にはあるのですか。

 

 

ドラマ『ひとつ屋根の下」のなかで、あんちゃん(江口洋介が演じた)の口グセだった言葉です。

 

この言葉には、心にダムがある人は心が潤っていて、自分のまわりに悲しんでいる人、つらい思いで心が枯れてしまいそうな人がいたら、自分の水を分けることができるというメッセージが含まれているのです。

 

みんなが心の余裕を失いがちな今日この頃、自分のことで精いっぱいで、他者のことをかまわず、自分さえよければと利己的になる風潮が漂っています。

 

そのとき、立ち止まって、この言葉をかみしめたいと思うのです。

 



君は何を生み出してきたのか?

2023年11月12日 08時06分00秒 | 教育・子育てあれこれ
わたしは校長を務めているとき、2年にわたって卒業式の式辞で、吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』を紹介して、中学3年生に卒業のはなむけの言葉を伝えました。

この小説に出てくる主人公コペルくんの相談相手はおじさんであり、おじさんがコペルくんに書くノートが随所で紹介されていきます。

そのノートの一節で、コペルくんに問いかける場面があります。

「自分は消費ばかりしていて、(学生の)きみは何一つ生産していない。しかし、生産していなくても毎日大切なものを生み出しているんだ」とコペルくんに言っています。

では、何を生み出しているのかとなりますが、卒業生にわたしは、「みなさんも3年間でものは生産していなくても、大切なものを生み出してきたのです。それは何だったと思いますか?」と問いかけました。

そして、答は各々自分で見つけ出してほしいという願いを添えました。

さらに、これからの将来生きていく中でいくつもの問いに出会うだろうが、自分自身で答を見つけ出してほしいというメッセージを贈りました。

式辞の最後では「君たちはどう生きるか」と問いかけて、あいさつの結びとしました。


難しい問いだったかも知れませんが、帰宅してから「親子で3年間でうみだしてきたものを息子と話し合いました」と伝えてくださった親御さんがおられました。

たいへん奥の深い小説が『君たちはどう生きるか』なのです。






影も必要

2023年11月11日 13時02分00秒 | 教育・子育てあれこれ
他者の言動に対して厳しく扱う時代です。

ネットでは、気に入らない書き込みやコメントを見つけると、「許せない」と容赦ない非難が寄せられ、「炎上」することもあります。

そのように「何でも光を当てなくっちゃ」というトーンで、すべてのことに「白黒をはっきりとさせる」という今の時代の風潮には疑問を感じます。

「不正やまちがいは許さないよ」という考え方は大事ですが、影の部分は影として置いておくことも必要ではないでしょうか。

貧困の問題、生活苦、人間関係の希薄化、関心が自分に向く個人化など、世の中全体に心の余裕がなく、不公平感を抱く人が多くなり、「そんなこともあるよね」では、済ませられなくなっているのかもしれません。

子どもの世界への光の当て方も、同じことがいえる気がします。影を残しておけば、なんらかの不正も行われるかもしれません。

ですから、「光を当て続けるのよ」という理屈が成り立ちそうですが、「徹頭徹尾正しいことを通します」という考えは、何かしら現実にフィットしないように思います。

短期的にみれば、「悪」としかいえないようなものを通り過ぎる機会や時間が子どもには必要なのです。

言葉や理屈だけでは解決されないような世界で、ゆっくりと育まれてくる、「清濁あわせ飲む」魂、いつも張りつめているばかりではない、いわゆる「あそび」のようなものがあるのだと思います。

親であっても、子どもの中に立ち入らない方がいい部分を残しておかなければならない。

「それでは不安ですよ」という声が聞こえてきそうですが、人生は何でも準備万端、万全の状態で生きることなどできません。

だから親が子どもに対して、意識して「みない部分」(=影)を作ってやるべきだと思います。

立冬の頃

2023年11月09日 07時15分00秒 | 教育・子育てあれこれ
きのう11月8日から11月21日までは、「立冬」です。

ただし、寒さはまだそう厳しくなく、穏やかな晴れた日が続く時期です。
 
「小春」というのは、その時期のことで、小春日和の日となります。

ただ、この時期に天気予報では「今日は木枯らし1号が観測されました」とアナウンスすることが多いのです。

強い北風がふきつければ、木枯らし1号です。

これは、これから始まる冬の到来を告げる北風です。

寒さが本番に入る前ぶれのようなものです。



小売業の変遷 50年 後編

2023年11月08日 08時15分00秒 | 教育・子育てあれこれ
百貨店でも首都圏や関西圏の店は、富裕層やインバウンドの訪日外国人の来店で、収益を確保しています。

また、大阪の阪急梅田店や阪神百貨店は、庶民を引きつけ、梅田の市街地にしっかりと根をおろしています。

ところが、地方の百貨店はいま閉店が相次いでいます。

愛媛県の新居浜大丸やそごう徳島店など、採算が取れず閉店に追い込まれています。

そのほかの地方でも、そごうや西武など百貨店はどんどん閉店しているのです。

地元では、百貨店がなくなることに、市民は残念がります。

わがまちに百貨店があるというブランドイメージがなくなることを残念に思う市民は少なくないのです。

閉店後は広い敷地のテナントが埋まらず、地方都市でのダメージはとても大きなものがあります。

もう百貨店が地方で存続する道はないのでしょうか。

私は、百貨店が地域の財産として残り、地域と共に歩む百貨店に変わっていくべきでないかと思います。

地域に向けたイベントを行ったり、地域貢献活動を展開するなど、地域と百貨店が一体となり、意見を出し合いまちづくりを推進するなど、新たな発想の経営が求められているのではないでしょうか。





小売業の変遷 50年 前編

2023年11月07日 09時02分00秒 | 教育・子育てあれこれ

わたしは、子どもの頃、親に大阪梅田の阪急百貨店にときどき連れて行ってもらいました。

家からは、当時電車で1時間ほどはかかりました。

かつては阪急百貨店梅田店の屋上には遊園地があました。8階には「大食堂」があり、いわゆる「洋食」を食べさせてもらいました。

家族揃ってデパートへ行き、ちょっと高級な買い物を済ませ、昼食をとり、屋上の遊園地で遊ぶ。

これが阪急電鉄の創始者小林一三が生み出した、鉄道会社がもつ電鉄系百貨店の役割でした。

つまり、家族で出かけちょっと贅沢ができ、楽しい時間を過ごすことができる場所が、当時の百貨店だったのです。

しかし、いまの時代では、百貨店は大衆から離れてしまった店が多いのです。リッチな人びとやインバウンド(訪日外国人)を相手に商売をしています。

そのなかでも、阪急百貨店や阪神百貨店は、庶民をひきつけ、梅田にどっしりと今でも根を下ろし君臨しています。

とくに阪神百貨店は、阪神タイガースの38年ぶりの日本シリーズ優勝のセールで、目下大賑わいです。

しかし、それ以外の鉄道系の百貨店は、首都圏でもビジネスを縮小、店舗の閉店の流れになっています。

とってかわったのが、小売業ではコンビニであり、売り上げを伸ばし好調です。

こんびは若い人だけでなく、中高年が増え、いまは50歳以上の利用者が年代別ではいちばん多くなっています。

なんといっても「近くて便利」なのは、コンビニの大きな強みです。

百貨店から大型スーパー、そして大きなショッピングモール、そしてコンビニへ。

わずか半世紀での小売業の大きな変遷を、しみじみと感じるのです。





一人暮らしを望む人

2023年11月06日 08時13分00秒 | 教育・子育てあれこれ

日本の社会は、昔に比べて独身者を受け入れる許容量が増えてきたように思います。

 

また、人びとのなかにも一人でいることの自由を大切に思う人が増えてきたのです。

 

女性の場合、東京では結婚はしないけど、ウエディングドレスを着たいという人が着て写真におさめることが流行していて、20代から30代の未婚女性に人気があるそうです。

 

内閣府の調査では、未婚者数はこの半世紀の間にきわめて増えました。

 

50歳での未婚率は1970年に男性で1.7%、女性で3.3%でした。ところが2020年には各々28.3%、17.8%にまで急増しました。

 

キャリア重視で仕事をする女性かが増えたことも原因していると思われます。一部の企業には業績向上に関係するかもしれません。

 

しかし、将来的に見たときには、未婚者の増加は一人暮らしの高齢者を社会が抱えることになります。

 

すると、孤独死や認知症老人の介護の問題が派生してきて、深刻化する心配があります。

 

個人の意思を尊重しながら、どのようにしたら多くの人々が住みやすい社会になるのか。


これは喫緊の課題です。


指導のあり方

2023年11月05日 07時39分00秒 | 教育・子育てあれこれ
教育者にとって「指導」とは、簡単なことではありません。

指導するとなると、子どもを望ましい方向に成長させるという使命がついてまわります。

子どものよくない行いは矯正しなければなりません。

子どもの学力向上のためには、知識や技能を教えなければなりません。

まちがったことを子どもがしたときには、注意しなければなりません。

したがって、保育や教育にはどうしても、教育者の意識には、「〜しなければいけない」という義務感が伴います。

それが行き過ぎると、大人の思い通りに子どもにさせることを至上主義にしてしまうことも少なくありません。

しかしながら、子どもには子どもらしい「やりたいこと」があります。

それを感じることが、教育者にとってはいちばん大切なのですが、多忙さも手伝い、それを感じとる感性がさびつきやすいのです。

これがエスカレートすると、近年現場で起こる不適切保育・教育につながるのです。

教育者としては、子どもを今という時代を共に生きる人として捉えるべきではないでしょうが。

子どもが何に興味関心があるか。何が心地よいのか。

子どもの心情をみつめてわかってくれる大人がいてくれると、子どもは安心して生活できると思います。

「いつか」はなくて、「今しかない」のです

2023年11月04日 07時40分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人として生きていくには、惰性にあまり流されず、懸命に生きたいと願います。

もちろん気を抜いたり、息をつく時間も必要です。

そのメリハリは必要でしょうが、集中してものごとに取り組むときも人間には大切だと思います。

「必死に」という言葉は、「必ず死ぬ」とかきます。

だから、「今しかないですよ」というメッセージが、「必死」と背中合わせで息づいているのです。


「死」というものは、ときとして残酷です。

もっと野球選手として活躍したいという願いをもっていても、命をとります。

まだ歌いたいと思っていても、さらっていきます。

病気の人が「もっと生きたい」と願っていても、命をとります。


古くて恐縮ですが、昭和のマンガに『巨人の星』があります。

主人公のジャイアンツの星飛雄馬投手は、宮崎のキャンプで美奈さんという女性と知り合います。

美奈さんは施設の子を連れて、ジャイアンツの練習を観に来ていました。

そのとき、星投手の投げたボールがそれて、その子のところへ飛び込みました。

さいわいその子にケガはなかったのですが、星投手は謝りに行きました。

「つい、うっかりして」と弁解する言葉が発されるやいなや、美奈さんは容赦なく星投手を平手打ちにします。

その後、星飛雄馬と美奈さんは恋仲になるのですが、のちに星飛雄馬は美奈さんが悪性の骨肉腫に侵され、もう幾ばくもない命であり、一日一日を必死に生きていることを知るのでした。

毎日を必死に生きている美奈さんにとっては、「子どもがケガをしたらどうするの」。星飛雄馬の「うっかりして」が許せなかったのです。


さて、そう考えると「今しかない」と自覚するこは、人生を、生き方を豊かにする秘訣です。

「そのうちに」はないのです。

人間、思い立ったときがそれをするタイミングです。

いいかえれば、死を意識することで、生をより深く味わうことができるのでしょう。

社会を遠いものとしてとらえている子どもたち

2023年11月03日 08時30分00秒 | 教育・子育てあれこれ
子どもたちは将来の社会の担い手です。

その点で、子どものときから社会を自分に引き寄せて考える習慣が必要になります。

つまり、社会というものを自分との関係で近いところにとらえているかどうかが問われるのです。

しかしながら、日本の子どもはふつう社会を遠い未来の存在と考えているのが、ずっと課題になっています。

今年4月の全国学力学習状況調査の結果ですが、その課題が明確に浮き出ていました。

「社会的な話題について、自分の考えや理由を表現すること」に課題があることが、はっきりと数値になっています。

日本の子どもは、今は子どもだから学業や学校生活の充実に力を入れるべき。社会のことは後回しと考える大人の考えが色濃く反映されている。

わたしはそのように考えます。

文科省は、変化の激しい社会を生き抜くために、学習を人生や社会の在り方と結びつけて理解して、生涯にわたって自ら学び続ける力を身につけることをねらい現行の学習指導要領をすすめています。

そのために、学校の授業は「主体的で対話的で深い学び」を実現するものでなければならないとしていますが、なかなかその効果は調査結果を見る限り、心もとないのです。

たしかに、主体的で対話的で深い学びの授業の実践は全国的に増えています。

しかし、授業者(教師)は、自分の授業での学習が、児童生徒が自分たちの生活にどう関係するかという視点でとらえられるようになっているかを、厳しく見直さなければなりません。

そのための教材研究を授業のプロとして重ねているかということが問われます。

また文科省へ現場の教師だけにそれを押し付けていないか、その研究の時間を十分に保障しているのかという点で、今回の調査結果をとらえてほしいということも、思います。



学校のトイレの変化

2023年11月02日 07時16分00秒 | 教育・子育てあれこれ
以前は、学校のトイレは3Kと言われ、

きたない

くさい

こわい

の3拍子が揃っていました。


しかし、現在では自治体の努力があり、公立学校のトイレ美装化が進んでいます。

セミドライ方式で、床はタイルではなくなってきています。

ですから、ホースを蛇口につなぎ床に水を流し、デッキブラシでこするという掃除方法は減ってきました。

なかには、ウォシュレットがついている学校もあります。

さらには、「音姫」のついていることもあります。

しかし、和式トイレがまだまだ多いのが実情です。

2010年代のなかごろでは洋式トイレは約4割で、その時点では和式トイレの方が多くありました。

でも、それからは変化しており、洋式トイレは7割近くまで増えてきています。

ただし、それは学校に洋式トイレがある割合が7割であり、和式が多い中で洋式がある学校の割合です。

まだまだ和式が多いという状況です。

しかし、子どもたちは家では洋式トイレを使っている場合が、現在では多いはずです。

コンビニや駅のトイレもほとんどが洋式トイレになっているいま、学校もさらに洋式をふやさないと、学校ではトイレをがまんするという子がいても不思議ではありません。



貧困対策と義務教育での学力保障

2023年11月01日 06時24分00秒 | 教育・子育てあれこれ

                


子どもの貧困問題が、よくメディアや政府・行政関係者に取りあげられるようになりました。

 

また、民間でも「子ども食堂」の運営など、貧困対策への取り組みが進んでいます。

 

今年7月に公表された子どもの貧困率は11.5%で、ピークだった2012年の16.3%からは減少する傾向が見られます。

 

これは、リーマンショックの2009年度からみると、親の就業率が上昇したからと考えることができます。

 

そもそも子どもの貧困は、学力の格差を生むという教育問題につながるのです。

 

義務教育は、地域や親の経済状況などに関係なく、中等教育までの学力をどの子にも等しく保障するのがそのねらいです。

 

極端な学力格差をうまない環境整備・条件整備が必要です。

 

その点でみたとき、親がまっとうに働いているのに、子ども一人を養えない社会は、やはりおかしいのです。

 

そのような社会を変えていこうとする動きや手立てが必要です。