箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

期待は外れても・・・

2023年06月20日 08時12分00秒 | 教育・子育てあれこれ
期待が不満に変わることはよくあります。

とくに対人関係で、相手に寄せた期待がその通りにならないときには、不満に変わります。

「あの人なら、こうしてくれるだろう」と期待します。

期待しすぎると、ガッカリすることになります。

不満は失望になることもあります。

人間関係というものは、とかく難しいものです。

そこで、わたしは「希望はしても、期待はするな」と、自らを戒めていました。

このように指導したから、その生徒はこんなふうにしてくれるだろう。いや、きっとするに違いない。

ところが中学生にもなると、どうするかを決めるのはその子自身です。

本人が納得して、先生の言うとおりに、そうした方がいいと思ったときには、教師の希望通りになります。

そんなふうに考え、教員をしてきました。

しかし、いま考えてみれば、人間とは未熟なものです。

だから、間違いも失敗もします。

人間は足りないところがあり、足りないところをお互いに補いあうところに、共に生きる意味があるのでしょう。

期待はずれに出くわしても、いつか応えてくれるだろうという程度につきあっていくのが、教育的指導であり、人と人との人間関係なのでしょう。


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