箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

意見と人を離して考える

2020年03月19日 07時23分00秒 | 教育・子育てあれこれ

10代の子どもによくあることですが、大人へ反抗する時期には、なんでも反発しがちです。


その一方で好きな人の意見は聞くけれども、嫌いな人の意見は聞かないという傾向もあります。

 

相手に好感がもてないなら、その人が正論を言っていても反発することがあります。

 

そこで、わたしからのアドバイスとすれば、そもそも意見というものは相手が誰であるかに関係なく、意見そのものを客観的に受けめるものだと思います。

 

だから、「誰が言おうと、正しい意見には従いなさい。まちがった意見には従わなくていいです」と伝えたいわけです。

 

相手の意見を聞くには、自分の意見をもっていなければなりません。


また、自分の考えが正しいとは限らないという謙虚な姿勢で、相手を尊重する態度が求められます。

 

自分の意見がそうであるように、相手の意見はその人が生きてきたストーリーや歴史から生まれていることも多いのです。

 

そのうえで、人の意見を聞いたとしても、最終の決断は自分でくだすのです。

 

その意味で、その決断した結果は、自分が引き受けなければならない。


そのような厳しさも求められることを、子どもには少しずつ学んでほしいと思うのです。

 

自分が聞きたくない意見には、意外にも真理がふくまれていることもあると考えます。



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