
その時期に大学でどう過ごすかは大きな意味をもちます。いえ、もつはずです。
だから、自分はこれだけ成長したという実感をもてるような大学教育であるべきです。
そのためには、既存の知識や技能を身につけるだけでは、今の時代では不十分です。
自分で研究し、問いをもつことができ、その問いは今までに誰も答えたことのないもの。
学生がそういう学習をするのが大学です。
もちろん、そういう学習をするためには、基礎的な知識・技能は土台としてしっかりと身につけるのが、前提条件にはなります。
それにはかなり負荷がかかる学習や研究が求められます。
わたしの大学のときのような、授業をサボっても単位がとれ、レジャーに興ずるようなやり方はもちろん通用しません。
もっとも、わたしも大学生の指導に関わっていますので、その実感から言うと、今の大学生は基本的に授業をサボったりはしません。
真面目に授業を受ける大学生がほとんどです。
でも、学習に受け身の態度の人が多いので、工夫が必要です。
「どう思うか」「どう考えるか」
「なぜそう考えるのか」「どういう理由や根拠からそう思うのか」
「どうすればいいか」。
このように、常に問うこと、考えること。
そのために、レポートを課すこと。
そういった学習の過程があり、土台ができるのです。
大学は真の意味での「高等教育」を提供する場として、君臨していくべきと考えています。
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