箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子育てでのしつけとは

2024年01月15日 08時12分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人は朝目覚めると、出勤するまでに何をするかは決まっていることが多いのはないでしょうか。

今の時期なら、暖房のスイッチを入れるとか、朝刊を取りに行くというように。

朝ごはんを食べたら歯みがきをするとか、服
を着替えりとか。

だいたい同じ順番になるのではないでしょうか。
 
そのようにするのは、「習慣」になっているからです。

考えてみれば、朝起きて出勤するまでに、これをするか、あれをするかをいちいち判断したり、きめたりしていたら、時間がかかります。

そんなことにならないように、深く考えなくても、行動を自動的にできるようにするのが、習慣なのです。

人は習慣により助けられているのです。

そして、新しい習慣を身につけようとすると、頭脳にはたらきかけることになります。

頭脳の方は、行動の変化をキャッチし、記憶しようとします。

その働きにより、行動がスムーズにできるようなるのです。

頭脳がそのようなはたらきをするためには、何回も繰り返すことが必要になります。

でも、行動が習慣化するにつれ、頭脳の情報伝達のスピードは早くなるのです。

このようにして、考えなくてもできるようになるのが習慣というものです。

子どもが家に帰れば、「ただいま」というのを習慣にできます。

「ただいま」という言葉を繰り返して習慣化したら、大きくなっても「ただいま」と言うのがふつうになります。

人から声をかけられたら「はい」と返事するのを習慣にした子は大人になっても、自分の名前を呼ばれたら「はい」と答えます。

病院で、自分が診察してもらう順番がまわってきたとき、「〇〇さん」と呼ばれて、無言で入るのでなく、「はい」と答える人はそれが子どものときからの習慣になっているのです。

大人がこどもに行う「しつけ」というのは、子どもの頭脳にはたらきかけ、行動への回路を刻みこみ、行動をスムーズにするようとするはたらきかけでなのです。





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