箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

VRで災害を体験する安全教育

2021年02月14日 08時14分00秒 | 教育・子育てあれこれ
昨晩、午後11時09分ごろ、東北地方で最大震度6強の地震がありました。

東日本大震災のあと、人びとの防災意識は高まっていて、今のところ、幸いにも被害は最小限におさえることができていると聞きます。


日本では大きな自然災害が起こるようになりました。

阪神淡路大地震、東北大地震、その他の地震、台風による川の氾濫、洪水などが起きています。

防災意識を高め、防災訓練を充実させなければなりません。



わたしは小学生6年生のとき、大阪万博のパビリオン「三菱未来館」で3Dの映画を初めて見ました。

自分は客席に座っているのですが、スクリーンから火山の溶岩が飛び出してきて、自分に迫ってきて、今にも自分がマグマに覆われそうでした。

また、洪水がものすごい勢いで溢れ出し、今にも自分は吸い込まれそうにたなりました。

当時としては、最新の科学技術で、そのリアル感は今でもはっきりと覚えています。

その後、わたしは教職に従事しましたが、学校では避難訓練の重要性が増してきたのでした。

避難訓練には、火事や地震、不審者侵入などのケースに応じて、何に数回は全校生徒を対象に行います。

その避難訓練は、いわゆる平時に行うのですが、いかに臨場感やリアルさを出すかが、一つの課題になります。

中学生にもなると、小学生のような無邪気さをなくし、火事を知らせる火災報知器が鳴っても、「訓練だから」ということで緊張感に欠けることもあるからです。

そのとき、わたしは三菱未来館でのリアリティに富む体験を思い出すのでした。


どころが、最近、災害体験ソフトウェアがあるのを知りました。

三徳コーポレーションという会社が出している「RIMM(リム)」というものです。

これは、たとえば、VRのゴーグルをつけて現場にいると、映像に加え、大きな振動を感じ、自分が転落事故にあうという仮想現実を体感できます。

実際に、「怖い」という体験をすることで、記憶にとどまるだけでなく、他人事ではなく自分事として安全を意識する効果があるそうです。

RIMMは、今、たくさんの企業が安全教育として、導入しているそうで、その数は300社以上になるそうです。

予算の問題はあるでしょうが、学校の安全教育の一環として、児童生徒も避難訓練等で体験できるようにすればいいのでないかと思います。




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