箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

ラジオ放送を聴き直して、みなおした

2021年11月16日 08時29分00秒 | 教育・子育てあれこれ
私の中学時代はラジオの深夜放送を聞くのが流行りでした。

若い人がヤングタウンやオールナイトニッポンなどを聞きました。

当時は、明石家さんまや桂三枝、笑福亭鶴光さんたちがパーソナリティを務めていて、10代の人たちに人気がありました。

その後、聞くコンテンツは多様化して、若い人がラジオを聞くのは減ってしまい、ラジオ離れが進んで、現在に至っています。

ところが、ラジオが若い人たちの間で、今ジワジワと人気を得ています。

コロナ禍で家にいる時間の過ごし方として、ラジオを聞くリスナーが増えているのです。

また、パーソナリティに人気俳優やアーティストを起用しているので、コアなファンを番組にひきつけます。

実際に聞いてみると、若い人が「ラジオネーム」を語り、放送にコメントを寄せ、出演者が答えたりするコミュニケーションが実現できています。

ラジオ放送を通して、リスナーとパーソナリティがつながっているのです。

ラジオの強みは生放送だということです。

深夜放送は、リスナーが寂しさを感じるときに聞くと、その寂しさを癒してくれます。

じつは、顔を見ずに声だけを聴いている方が、その人の人格や人間性がよくわかります。

それは、パーソナリティ(話し手)が複数で会話する番組の場合、相手が言ったことに、どういうリアクションをするかでわかるのです。

また、話し手が一人の場合でも、話す間の取り方や雰囲気で、「その人らしさ」が伝わってきます。

その人のあらたな魅力を知ることができます。

映像といっしょに話していた人に、「へー、こんなユーモアがある人なんだ」と、その人の別の面が見えてきて、新鮮に感じます。

私たちは、いかに表情で人を判断しているかにあらためて気づくのです。

そういえば、メーラビアンの法則というのがあり、「人は視覚情報(見た目)だけで、相手がどんな人かを70パーセントほど判断する」という傾向を思い出します。

そう考えれば、ラジオは人間をリアルに知るコンテンツとして、今も健在だと思うのです。

今の中学生は多くの子がスマホをもっているのですが、ラジオも人間を知るという点でもっと聞けばいいと思います。

今はスマホでも、YouTubeなどで静止画とともにラジオ番組の録音を流しているので、生放送ではないですが、ラジオの世界をリアルに体験できます。




3 コメント

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Unknown (さくらもち)
2021-11-16 08:55:05
確かに真実を伝えず国民を洗脳することしか考えないテレビよりはずっとまともかも知れません。
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Unknown (mi3chu-kocho)
2021-11-16 09:57:33
コメントありがとうございます。TV番組の中には誇張表現を多様するものが多いです。「とんでもないことに」とか「驚くべき事実が」などを使い、CMの間にチャンネルをかえないようにしむけています。
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Unknown (さくらもち)
2021-11-16 10:36:29
昨日自分のブログにも書きましたが、実際今の世の中、テレビが現実とはかけ離れたバーチャルな世界を作り出しています。このような状況では、子供達の行く末が本当に心配ですね。
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